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中小製造業の2代目経営者。これまで学び実践したあれこれを、取っ散らかしながら書き留めて…

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中小製造業の2代目経営者。これまで学び実践したあれこれを、取っ散らかしながら書き留めていきます。

最近の記事

3S活動でする事(行動)となる事(目指す姿)

3S活動はすべての経営革新の土台であり、物の見方考え方を得る活動で 目指す姿は「安全で快適で効率的な職場」です。 3S活動は、安全(Safty)と士気(Morale)に影響があります。 3Sだけではない改善活動も多くあります。 改善活動は、作業現場の改善を行う事で能率の向上が成果として生まれます。しかし目指すところは「効率的」な姿です。ここに3Sの物の見方考え方がいきてきます。 改善活動は、品質(Qualty)とコスト(Cost)とリードタイム(Delivery)に影響があ

    • 振込手数料を引かずに振り込もう

      仕入先への振込支払い時に振込手数料を引いて入金していませんか? 私はそれをやめて振込手数料は自社持ちで振り込む事をおすすめします。 手数料が引かれた先の経理担当者の小さな手間を省いてあげましょう。 経理担当者はこの作業をするたびに、心のなかで小さな「ちっ」が生まれます。積み重なっていくとどうなるでしょうか? わずか数百円の事で、信頼の貯蓄をへらすのは勿体ないと思います。

      • 262の法則の使い方

        262の法則とは 組織の中でなにか変革を起こそうとしたときに 2割の人は積極的に取り組み 6割の人はどちらでもなく 2割の人は反対派になる というふうに分かれることが多いという法則です。どうやら人が10人以上集まるとこういう現象がよく起きるようです。 262の法則の使い方 262の法則は良く知られているのですが、これをどう使うかについてはあまり語られてはいません。実は有効な使い方があります。 リーダーとしてはつい反対派の2割に気持ちが持っていかれがちで、なんとか改心し

        • アクションプランを作ろう

          戦略マップを作ったらアクションプランを作りましょう アクションプランは戦略マップで決めた業務プロセスの視点から見た改善と学習と成長の視点から見た必要な学びを1年かけて実行する計画を書き込んだものです。 このアクションプランを実行することでお客様の視点に書かれた価値を提供できるようになり、その結果財務の視点に書かれたお金の目標に近づき達成していきます。 戦略マップとアクションプランの2点で、経営計画の全体像が見えるようになります。なんならこの2枚で経営計画書と言ってもいいく

        3S活動でする事(行動)となる事(目指す姿)

          事業計画はやらない事を決める事

          会社を良くしていく方法は、無限にあります。 あれもこれもしたくなって事業計画に盛り込みたくなりますが、できるだけ絞りこみましょう。 中小企業の場合だと一年に大きなテーマを1個か2個が限度です。 それ以上やろうとしても、人も資本も間に合いません。 事業計画は今期にすることはこれだけ!と言うのと同時に他の事はしません!という宣言でもあります。

          事業計画はやらない事を決める事

          戦略マップを作ろう(2)

          戦略マップの続きです。 ビジョン 簡単にいうと、こんな会社になりたいぁです。一般には社会をこんな風に良くしたいという事が大事と言われています。最初は自分の会社を良くしたい、という視点でもいいと思っています。 大事なのは、経営者と社員さん両方がワクワクするようなビジョンにする事です。 たとえば「ボーナス100万円!」とかでも良いと思います。 財務の視点 簡単に言うと、ビジョンを達成するために必要なお金です。 ビジョンの様になるには、今よりもお金が必要になるはずです。そ

          戦略マップを作ろう(2)

          戦略マップを作ろう(1)

          事業計画を考えるときに戦略マップに書いてみる事は、戦略の整理にもなり有効です。 戦略マップを書くことで、やるべき事が整理され優先度もつかまえやすくなります。 一つ一つのアクションがビジョンに繋がっているのかどうかの確認もできます。 それぞれの項目の解説は次回に。

          戦略マップを作ろう(1)

          戦略と戦術

          使い分けが難しい言葉ですが、私が1番しっくりくるのは 戦略とは、戦わないで勝つ方法=無敵 戦術とは、どうしても戦わないといけない時の方法=最強 です。今日はこれだけ^^

          戦略と戦術

          SWOT分析を作ろう(3)

          下記の記事の続きです。 戦略パターン3:自社の強みがいかせる市場をねらう 市場の変化を調査していると、自社の強みとしている(=無理なくできている事)技術が活かせる事がわかり、その市場に向けて営業を掛ける。 戦略パターン4:強みをより強化する為の投資や教育 例えば短納期対応が売りになっている場合、現状3営業日の納期を1営業日にするために、設備や人員を増加する、など今持っている強みをより強化して、競合他社との差を広げる。 他にもSWOT分析から発想できる戦略はあると思い

          SWOT分析を作ろう(3)

          SWOT分析を作ろう(2)

          SWOT分析を作る時に、意気込んで漏れ抜けなく細かく作ろうとしてしまいががちですが、SWOT分析をする目的は次の戦略戦術を計画するためなので、大きな課題は漏れなく必要ですが、こまかな物は整理して見やすくする方が良いと思っています。 ここではSWOT分析を使って考える戦略のいくつかのパターンと例を紹介します 戦略パターン1:弱みを強みに変える投資を行う 失注している案件を調べていくうちに、他社に負けている理由が設備にあるとわかってきました。小ロット向きの商品が得意な設備は

          SWOT分析を作ろう(2)

          SWOT分析を作ろう(1)

          いわゆるSWOT分析です。私なりにそれぞれの項目について簡単に説明します。 強み【内部/プラス】 ・お客様に選んでもらっている理由 ・無理なく出来ている事 ・自分では気づいていない事も多いので、お客様にインタビューすると良い 弱み【内部/マイナス】 ・失注している案件のパターン ・無理してやっていること 機会【外部/プラス】 ・市場の変化 ・顧客のニーズ 驚異【外部/マイナス】 ・国内、海外の経済情勢 ・社会の変化 ・驚異はつかんでおく必要はあるが、自社で対応

          SWOT分析を作ろう(1)

          ビジネスモデルキャンバスを作ろう(3)

          前回、ビジネルモデルキャンバスをビジネスの回転と見立てるという事を記しました。その回転を早く大きくする事がビジネスが成功していくという事になります。 まずは現状をビジネスモデルキャンバスに書き込んでいきましょう。 その後、中身を見直して回転を早く大きくするために ・あたらしいパートナーを見つける。 ・主要活動を見直す。 ・リソースを追加する ・お客様に提供できる価値=強みを高める ・宣伝を強化する ・販売チャンネルを増やす(減らす) など、戦略的に変化をおこすポイントを決定

          ビジネスモデルキャンバスを作ろう(3)

          ビジネスモデルキャンバスを作ろう(2)

          前回の記事で解説したビジネスモデルキャンバスの考え方について書きます ビジネスモデルキャンバスの全体を眺めると、 ・上段は左から右に ・下段は右から左に お金の流れが書かれています。 また、コスト構造の上にはコストが発生するもの、収益の流れはお金を生み出すものが書かれています。 コストと収益のちょうど真ん中の上段は価値創造になっています。 コストを収益に変換するのは価値の創造であるという構造になっています。 お金の流れを書き加えると この様になります。 ビジネスはこ

          ビジネスモデルキャンバスを作ろう(2)

          ビジネスモデルキャンバスを作ろう(1)

          ビジネスモデルキャンバスというフレームワークがあります。 一見、ベンチャー企業や新規事業向けに見えますが、実は既存の事業の改善や計画にも使えます。まずは本を読んでいただきたいです。 中小製造業者にとっては少しとっつきにくい用語もあるので、わかりやすく言い換えてみます。 パートナー 要するに仕入先さんの事です。 原材料や外注加工をしてくれるところ。設備メーカーやメンテナンスしてくれる外部業者さんもここに書くと良いです。 主要活動 要するに普段の仕事の流れです。 お客さ

          ビジネスモデルキャンバスを作ろう(1)

          支払手形をやめると資金繰りが楽になります

          表題で驚かれる方も多いと思いますが、実際に私の会社でも起きた事ですし、他にも支払い手形をやめて楽になったと言う人を何人も見ました。 支払いを遅くすることは手元の資金を温存する事なのに?と不思議に思われるかもしれません。つまり支払手形の振出は資金繰りを楽にするためと思われているからです。しかしそれは間違っています。 必要な運転資本(資金)の大きさは流動資産と流動負債の差額から決まります。図に書いてみると となります。 ここからわかるのは、流動資産が大きく変わらないのであれ

          支払手形をやめると資金繰りが楽になります

          稼働率をあげてはいけない。

          下記の記事で値上げ値下げの戦略について書きました。 いずれにしても、理想は 利益が最大化していて かつ 生産時間が余っている 状態です。 時おり機械や人の稼働率の向上を目標にしている組織がありますが、これは上記の理想と矛盾します。稼働率と利益は相関関係はありません。 下記の前提条件があれば稼働率を上げる事が利益と相関します。 ・作っただけ必ず売れる ・作っている物は一種類の商品 ・生産工程の数が1つ、もしくは複数であるがタクトタイムがすべて揃っている。 この条件に当て

          稼働率をあげてはいけない。