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自閉症とは?

こんにちは。えめです。

定義シリーズやってます。
スポーツ選手のフォームの確認と一緒で、
研鑽中でございます。

さっそく本題。

自閉症とは?

お付き合いいただけますと嬉しいです|・ω・*)


恒例の定義の確認から

自閉症とは?確認していこうと思います。

ルーチンで厚生労働省から。

コミュニケーションの場面で、言葉や視線、表情、身振りなどを用いて相互的にやりとりをしたり、自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを読み取ったりすることが苦手です。また、特定のことに強い関心をもっていたり、こだわりが強かったりします。また、感覚の過敏さを持ち合わせている場合もあります。
厚生労働省

気持ちを伝えたり、気持ちを読み取ったりが苦手っていうのは、結構イメージが強いですよね。
こだわりとかもイメージある。
過敏さが「持ち合わせている」という表現なのは少し意外でした。

続いて、国立精神・神経医療研究センターより

 自閉スペクトラム症という同一の診断であっても、話し言葉がない場合から、むしろとても流ちょうに話すけれども会話を双方向的に展開するのが苦手だという場合まで含まれます。目と目が合わない、目を合わせると背けてしまうという人もいれば、日常での社会的やりとりには困難がないけれども相手の考えていることを表情や言葉のニュアンスから読み取ることができない人もいます。また、体を前後に揺すったり、くるくると回ったり、光の前で手をひらひらさせるという人もいれば、昆虫や機械系には強くて、一目置かれているような博士タイプの人もいます。つまり、自閉スペクトラム症に共通する特性はあっても、その特性の程度や困難の現れ方は、人それぞれ異なります。
国立精神・神経医療センター



概要に書いてあることはほぼ同じだったので、
症状のあたりを引用しました。

引用文には入ってないですが、
「親の育て方が原因ではありません」と明記されていました。

あとでまとめていくので、
今回はポイントをまとめるのは割愛します。

もう一つ、テンプル・グランディン著「自閉症の脳を読み解く」という本に、
古い診断基準ですがコンパクトなものを見つけました。

●生後30ヶ月未満の発症。 ●他者に対する反応性の全般的な欠如(自閉症)。 ●言語発達における粗大な欠陥。 ●会話が存在する場合は、即時のまたは遅延した反響言語〔相手の発話のオウム返し〕、隠喩的言語、代名詞の逆転〔一人称と二人称の逆転など〕のような特異な会話のパターン。 ●周囲の様々な状況に対する奇異な反応、例えば変化への抵抗、生きているあるいは生命のない対象への特異な興味あるいは愛着。〔『DSM-Ⅲ精神障害の分類と診断の手引』高橋三郎ほか訳、医学書院、一九八二年〕
自閉症の脳を読み解く

なぜ、古い診断基準を持ち出したか?

今の自閉症の理解は混乱を極めている
だそうで。

対象をいろいろ混ぜすぎたらしい。(やりがち

なので、小児自閉症として定義された上記診断基準は、「いろいろ混ぜる前」と判断し、抜き出しました。

閑話休題

そもそも、
自閉症という言葉は、
統合失調症の症状の一つを表した言葉

だったそうで。

今回、統合失調症の原因の途中で自閉症を出してきたのも、こんな歴史があっての流れです。

決して私の偏見ではないので、ご了承ください

親の育て方とか、精神的なものとか、
なんやらかんやら混乱してきた歴史がありまして。

定義のイメージにバラつきがない割に、
細かい説明ができていない診断名です。


今回は症状の説明をベースに考察したいと思います


とりあえず、今回はまず、
症状から説明したいと思います。
※私の現時点での解釈であることをご了承ください

結論から言うと、
自閉症の根幹症状は3パターン。

・興味対象への著しい集中
・発達性協調運動障害
・過敏性

これだと思われます。

双方向のコミュニケーションが苦手だとか、
言語の遅れ、
相手の考えてることがわからない、
変な動きをずーっとする(常同行動)


などは2次的な症状だと思います。

説明していきますね。


興味対象の著しい集中

みなさん好きなもの、好きなことってありますよね。

私は漫画を読んでいると時間を忘れます。

時間を忘れて没頭してしまうものって、そこそこ誰にでもあるものだと思うんです。

ただ、自閉症の場合は、
時間を忘れてしまうほど興味のあることに対する、心の持っていかれ方がハンパない

馴染みのあるワードでは、「オタク」的なイメージですね。

ここ、フランクに説明しちゃいますが、

多分、興味が外界にあって、
生まれて早々から没頭しすぎちゃって、

自分のこと全然興味ないんだと思うんです。

自分の存在を忘れてしまうほどに

…え?

いやマジで。絶対ある。この説。

ほら、スティーブ・ジョブズだってさ、
黒タートルを毎日着てるって。
自分に興味ないでしょう?

だから、
自分の存在を認識する発達過程そっちのけで、
生まれて早々から興味対象への研究活動を始めた訳ですよ。

そりゃスタートダッシュがハイハイする前からだもん。
普通じゃ敵わない研究成果出ると思いますよ。

そして、自分の存在を忘れてしまったという、これがちょっと社会活動でつまづく原因になる。

ここはあとで書きますね。
次。

発達協調運動障害

発達協調運動障害って、何?って方へ。

当事者には言葉選びが申し訳ないのですが、
簡単に説明すると「不器用」「運動苦手」。

少し話が飛びますが、

私の足の中指と薬指、
私、どっち触られてるかわからないんですよ

「絶対、中指!!!」
って思っても薬指なの。

でも、今触ったらわかるようになってた←
(マジで、今知った)


え、なにそれ?どういうこと?
って思うでしょう?

普通にあるんですよ、
神経の認識が脳に至るまでにズレてること


他にも例出しますね。


「自閉症の脳を読み解く」でも、

ティトは著書の中で、行動する自分を「奇妙で、じつによく動きまわる」と説明する。自分自身を「手とか脚とか」のように一つひとつの部分と考えていて、ぐるぐるまわるのは、「ばらばらの部分を一つにまとめる」ためだと言う。あるとき、鏡で自分の姿を見て、無理やり口を動かそうとした。「鏡に映った彼は、見つめ返すばかりだった」とティトは三人称を使って書いた。それは、行動する自分と考える自分の乖離をいっそうきわだたせている。
自閉症の脳を読み解く

わかりますか?

手をパタパタして羽ばたくようにして動かしながら、ぐるぐる部屋を走り回らないと、

自分の手や足がここにあるって
認識できないんです


そして、
口を動かそうとしても、
鏡を見ると口は動いてない

わかります?
鏡に映ってるの、誰?ってなりますよね。

そんな状態で「運動会しましょう」とか言われてみてください。

見た目は運動が苦手、不器用。
そんな風にしか見えません。

けど、本人の世界では、
ボタンの配線をランダムに換えられているコントローラーを使用して、
ストリートファイターをプレイして、
正規のコントローラーを使う、
長時間プレイしてきた猛者を倒せ

くらいの難易度。
(例えが微妙かな、汗)

やだよ、帰りたいよ。
誰か助けてー。ってなるよ。

こんな感じで、
神経の配線が思ったのとちょっとズレてて、
文字を書くとか、スプーンで食べるとか、
いろんな筋肉の動きを組み合わせて一つの動作を行うのが難しい

これが発達協調運動障害みたい。

私の中指が治ったように、
多分、時間かかっても問題がなくなるまで発達はできると思いますが、
結構大変と思います。

(なのに横一列に学校は育てって言うからひどいよね)

ちょっと話を戻して、
そういう訳で、思った通りに動かないし、
思ったところに認識できていない身体。

これが自分の身体だとどう認識したらいい?

口も思ったように動かないので、
言語も遅れる

すると、
周囲のお友達は「どうせ喋らないし」って喋りかけてくれない。

そうなると、
自分の存在を認識したり、
社会性を培う機会が遅れる。

これが冒頭の有名なイメージにつながってくるわけです。

過敏性

HSP、流行りましたよね。

過敏性はHSPのことと説明しちゃって差し支えないと思います。
(余談ですが、アダルトチルドレンタイプの状態をHSPと捉えてる人がいますが、生後すぐからあったものがHSPだと思います)

HSPと共通しますが、
苦手な刺激と大丈夫な刺激があります

自閉症はHSPのグループより、
敏感度が高いイメージはありますが。

そう、つまり、自閉症とHSPは併存します


過敏性の世界観は、
人にとっては「ゴー」くらいの音が、
爆発音が連発しているように聞こえたりします。(あくまで一例ですよ)

生活してて爆発音が聞こえるんですよ?

あーヤダヤダ!!マジで怖い!!
ってなりますよね?

だから、
極力びっくりしなくて済む生活をしたい

なので、スケジュールを把握したいし、
いつもと同じ生活を送りたい

突然スケジュール変更とか
たまったもんじゃない。
心の準備くらいさせろ!と怒ってしまう

予告スケジュールは必須なのである。


だ、が、
敏感だと思ったら、ところがどっこい。

鈍感な刺激もあったり、
あえて刺激を求めるタイプもいる

聴覚に問題はないのに、
全然呼んでも反応してくれないとか

それ痛いでしょってやつが痛くないとか

私達もたまにウーハーの聞いた爆音音楽で
テンションぶち上げたい時ってありますよね。
あるいはふわふわの生地を触れて癒されたり。

それと一緒?で、
なんか手をぐーって押していたかったり、
子どもがよくやるみたいにグルグル回ってみたり

そういう嗜好性もあったりするらしい。
(「自閉症の脳を読み解く」より)

話を戻して、
目線を合わせないとかも、
子によっては目線の刺激が不快とかでできない。
(自分を見ていると思ってないパターンもあるかもですが)
抱きしめられると感触に嫌悪感を示すとかで、スキンシップできない子もいる。

そんなんで、
発達に必要なやり取りができないことも。

自分がここにいるって確認するのも、
いろんな世界を認識するのも、
心の発達を促すのも。

なかなかできない時があります。


そんな流れで、自分の認識が遅れる

そろそろ締めますね。

・興味対象への著しい集中
・発達性協調運動障害
・過敏

これらの特徴により、
自分の認識が遅れることをお話してきました。

すると、
子どもの頃は自分が幽霊みたいな存在なんじゃないかと思ってしまうことがあるみたいで。
(「私に気づいてー」って感じでもない。それが当たり前だと思ってる雰囲気)

部屋の真ん中にうんちしたり、
だまーって周囲の観察に耽ったり。
あの人誰に話しかけてるの?みたいな感じがあったり。

成長しても、
少しずつ自分の認識の発達が遅れている状態なので、
人の気持ちを察せなかったり、
上手くコミュニケーションが取れなかったり。

いろいろ弊害が出てきます。

自分が認識できていないと、
コミュニケーションに難が出ます。

この記事が長くなったので、
詳しくは下記記事参照で、ごめんなさい。


もうちょっと理解が進むといいよね

自閉症のハンデでも頭混乱状態なのに、
コミュニケーションも上手く取れなくて、
人が離れていって、
苦しさをたくさん溜め始めてしまうと、
うつ病とか、統合失調症とか、
苦しい状況へ発展することもあります。

でも、最初からいろいろ知識があって、
周囲が理解しようと関わっていたら?

変なレッテル貼り付けて、
一方的に都合よく動くような関わりをしたりする人がいなかったら?

障害も、
今のイメージほどの障害でなく済んだり、
精神疾患につながらなかったりするんじゃなあかなーと思います。

だから、いろいろ混ぜこぜにしないでさ、
一個一個の本質を、当事者の話から聞いて理解して、
知識普及しようよって思います。

どう感じますか?


次回、オマケで、ある自閉症行動が見られる子が成長した話で、多分、つづく。


最後まで見ていただきありがとうございました😊

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