峯崎浩一

マジックと文学と最近アニメが好きなったおじさんです。

峯崎浩一

マジックと文学と最近アニメが好きなったおじさんです。

最近の記事

サンダーバード GOGO

映画「サンダーバード55」を観賞。🎥 当初は半世紀前の、既に作られていた未公開作品のリマスターかと思っていましたが、全くの新作でビックリしました。😮 まだ映像化されていなかったエピソードが音声ドラマとしてレコードに残っていたそうで、それを今の有志たちが、当時の技術や人形を使って再現し作ったのがこの作品です。 手作り感がとにかく満載、設定など今の視点では疑問に思う箇所も多々ありますが全く気になりません。とにかく懐かしくて素晴らしい! ネタバレになるので多くは語れませんが、

    • 「一〇文字怪談集 MAGICK」を読む

      著者の不知火黄泉彦さんの言葉を引用します。 「10文字ちょうどで綴られる怪談」を集めた、ホラー作品集です。 収録作品数は「52+1」。 全作品で「マジックで用いられる道具」がモチーフになっています。 いやはや面白い、たった10文字という短い文章でここまで想像の世界を広げる事が出来るのか!ちょっと感動しましたね。素材はホラーですが充分に楽しめました。🙂 とにかく一つ一つの文章が絵的に素晴らしい、状況が目に浮かびます。さらに描かれている世界は奇術の道具が中心なので、非常に身

      • 「手品の随筆集」を読む

        「手品の随筆集」岡村真衣 岡村真衣さんは三重県在住の方で、手品の造詣に深い女性マジシャンであり愛好家、そして文筆家です。そんな彼女がエッセイを出版したので読んでみました。🙂 全部で5部構成、全て手品に対する彼女の想いが綴られています。どちらかといえば手品に関わりのある人向けに書かれた内容。一般の人が読んでも理解できるとは思いますが、共感を得られるかは未知ですね。🤔 個人的に良かったのは2部の「手品を見るためだけに旅行に行きたい」。私はもろこれを実践していますので非常に共

        • 「ワールドトリガー」感想

          JUMP COMICS「ワールドトリガー」葦原大介 23巻まで全て読了、ガロプラ戦からB級ランク戦、遠征選抜試験まで一気読み。マンガ読んで徹夜したの久しぶり。😅 しかし23巻でまだ遠征隊も決まらず、さらに作者が病のため連載休止とは・・この作品の完結は相当先になりますな。🤔 おそらく予想ですが、陽太郎が成人するまで描くつもりではないかと。それを考えると最低でも60巻以上は続くのでは? 作者の体力が持てば良いのですが・・😐💦 さて、23巻まで読んでの感想です。まずこの作品

        サンダーバード GOGO

          そして誰もいなくなった

          「そして誰もいなくなった」 アガサ・クリスティー 初めて読むアガサ・クリスティー。最初に選らんだのがこれ、実はテレビドラマを以前に見ていまして、どんな結末なのか既に知っています。ですから読書の目的は、本来のミステリーを楽しむという物ではなく、作家としてのアガサ・クリスティーの文章や手法を知りたいというのが目的です。🙂 結論から言うと面白かったです。引き込まれました。まるで映画を見ている様に場面と状況が脳内にスクリーンとして現れます、文章が鮮やかで明快、こんなに分かりやすい

          そして誰もいなくなった

          秘密を上手に使いこなす方法

          「秘密を上手に使いこなす方法」 トルステン・ハーフェナー 柴田さとみ【訳】 著者はドイツで活躍しているメンタリスト。彼の著書である「POWER OF SECRET」の日本語訳。 マジックの世界で昔から問題とされているのが「タネ明かし」。秘密を暴く秘密を守るといった議論、これらの「秘密」について深く洞察し、考察したのがこの本。🙂 よくマジックの解説書に書かれている言葉で「注意!秘密を決して漏らさないこと」とありますが、この言葉の意味について彼の見解が素晴らしい。 敢えて

          秘密を上手に使いこなす方法

          アーヤと魔女

          「アーヤと魔女」 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 孤児院で何不自由なく過ごしていたアーヤ、ある日見るからに怪しい男女に引き取られる。そこは魔女の家でアーヤは過酷な生活を強いられる。 面白いです、非常に面白く良くできた作品です。ただ悔しくもあり残念でもあります。というのは作者のダイアナ・ウィン・ジョーンズの遺作であり、未完のまま終わっている事です。 おそらく今後の展開を想定して、色々な場面設定が組まれている訳ですが、それを回収することなく、突然に終わってしまった感じですね、

          アーヤと魔女

          「人生のタネ明かし」志村祥瑚

          久しぶりに一気読みしてしまいました。著者の志村祥瑚さんは精神科医でマジシャンという肩書きも持っている方です。 マジックの世界で良く使われる技法で「ミスディレクション」というのがあるのですが、これを精神医学に応用して心の病の改善に活用されている人なんですね。😮 その手法について解説されている訳ですが、目から鱗。私自身も長年マジックに関わっておりましたが、気付かされた点が多く驚いております。 「変えたい現実」から「最高に楽しめる物語」に変化させるためのノウハウが書かれていま

          「人生のタネ明かし」志村祥瑚

          トンネルに消えた女の怖い話

          「トンネルに消えた女の怖い話」 クリス・プリーストリー 三辺律子【訳】 1人旅に出た少年が列車の中で白いドレスの女と同席する。途中で列車が止まり、退屈しのぎに彼女が物語を話し始める。 久々に引き込まれました。面白い。ホラー小説なので確かに怖い内容なのですが、それよりも主人公の少年と白いドレスの女との会話や心理描写が素晴らしい。また自分が少年時代に味わった景色や孤独感、年上女性との接し方などなど、思い当たる場面が非常に多く、まさに自分の物語のように懐かしい気持ちに浸れました

          トンネルに消えた女の怖い話

          大きな森の小さな家

          「大きな森の小さな家」 ローラ・インガルス・ワイルダー 最近フォローした方の幼少時代のお気に入り本と知り、借りて読んでみました。 西部開拓時代のアメリカ、森の中で暮らすインガルス一家の日常を、六歳の娘ローラの目を通して描かれています。 むかしのテレビドラマ「大草原の小さな家」の原作本ですね、ドラマはなんとなく見た記憶はあるのですが、内容はほとんど忘れてました。🙂💦 さて感想ですが・・本来はローラの立場で読むべきなのでしょうが、私は父親の立場で読み進めました。いやはや・

          大きな森の小さな家

          女魔術師:岡本綺堂

          岡本綺堂さんは大正から昭和にかけて活躍された作家さんで、この時代の女性マジシャンがどんな感じだったのか興味あって読んでみました。 面白い小説でしたが、自分が思い描いていた期待とは違ってましたね・・😐💦 当時の舞台の演目とか演出内容を知りたかったのですが、そういった記述はあまりなく、一座や客との人間関係に重きをおいた人情小説でした。 ただ、この時代の興行の様子を記している文章としては貴重な物かと思います。欧米のサーカス団と似通った所もあり、日本独特な雰囲気もあって面白かっ

          女魔術師:岡本綺堂

          任天堂の鬼トレ

          今年は家で過ごす時間が多く、もて余した時間で何をやっていたかというと・・一番やっていたのが任天堂の脳トレでした。🧠 昨年あたりから物忘れがひどくなり、少し危機感を持ちはじめて、今年の6月から本格的にスタート。朝食とってから出勤までの空き時間を利用し、約30分ほど毎日続けて今に至っています。 どのくらい効果が出てきたかを証明するのは難しいですが、とにかく「衰えない」ことが重要なので、現状維持でこのまま続けたいと思います。🙂

          任天堂の鬼トレ

          あなたが選ぶベートーベン

          昨夜の「ららら♪クラシック」でベートーベンの特集、人気ランキングが発表されてました。どれも好きな作品ばかりで納得の順位。「運命」は幼少の頃に初めて聞いたクラシック音楽、「田園」は中学生の頃の思い出の曲、「月光」も大人になってから好きになった作品、どれも思い入れがあります。🙂 そんな中で私のオンリーワンといえば・・交響曲第4番の第1楽章ですかね~。物語の序章というか、これから何かが始まるワクワク感のある作風が大好きです。 愛聴盤は、レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・

          あなたが選ぶベートーベン

          ゴーストガール

          ゴーストガール 紗池晃久 売れない女優のクロエの前に現れた退魔請負人のカイ、彼が憑依する事によってゴーストガールに変身、悪霊たちを退治する運命に。 最近マンガ付いております。この作品は絵にひかれて購入しました。画力が高く、この作者の世界観が好みです。🙂 一見萌系に見えますが、かなりグロテスクでスピーディーな描写が多彩です。もし自分が漫画家だったらこういう線を描きたいな~と憧れる部分がありますね。✏️ この作者の昔の作品も読んでみたいこの頃です。🙂 .

          ゴーストガール

          吾峠呼世晴 短編集

          吾峠呼世晴さんは言わずと知れた「鬼滅の刃」の作者です。この方の創作の原点、バックボーンがどんなものなのか知りたくて買って読んでみました。 初期の作品なので未熟な部分も多いですが、それを補っても素晴らしい内容でした。 どの作品にも言える事ですが、基本は虐げられた人々の人生を描いています。逆境に対して克服できた人と、克服できず道を外れた人との対比を上手く絡めて物語が進んで行きます。 また表現方法がダークファンタジーというかホラーなのが特徴、人間の暗部を描いた作品は気持ち悪い

          吾峠呼世晴 短編集

          短歌・朔太郎・名著入門

          最近目を通した本。目を通したというと語呂が悪いが、丹念に読み込んだという程ではなく、あるジャンルについての入門書みたいな物ばかりなので、自分の中で参考になったという時点で読後完了になったという本の紹介です。そのため第三者にとってレビューにはならないと思いますので悪しからず。 ・ここからはじめる短歌 NHKで在原業平の番組があり、今まで全く興味のなかった平安時代の文化に関心が湧き、とりあえず歌の世界がどういう物なのかを知りたくて読みはじめてみました。ただこの本はインプットより

          短歌・朔太郎・名著入門