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メキシコでコロナワクチンを接種した時の話

みなさんこんにちは。今年のクリスマスあたり、コロナっぽいのにかかり体調を崩していました。熱は出なかったのですが、喉の痛み、鼻水、頭痛などがあり辛かったです。今回コロナにかかって、そういえばワクチンを接種するために長時間並んだなぁ、と思い出しました。私たち家族はみんなメキシコでワクチン接種をしていますが、今日はその時のことについて書きたいと思います。

コロナが始まった後、メキシコではたくさんの方がこれに感染し、たくさんの方が亡くなりました。日本や他の国のような水際対策は一切行われず(とんでもないですよね)コロナが始まってから収束するまでずっと、メキシコへ自由に出入国することが可能でした(できる範囲で体温チェックなどをしていたようですが)。

メキシコでもリモートワークが推奨され、業務内容上可能な人はリモートで働き、多くの日系企業や工場でも働き方を調整していたのを覚えています。メキシコでワクチン接種が始まったのは2021年夏ごろ。お隣のアメリカではそれより前にワクチン接種が始まっていたので、アメリカのビザがある人(メキシコ人はESTAではなくビザを申請する必要があります)、そしてアメリカまで行くお金のある人たちは、アメリカに行って先に接種していました。こういうところでも、メキシコは格差社会であるということが露骨に分かりますよね。

私たち家族はメキシコ国内で受けました。コロナワクチンはVacuna de COVIDと呼びます。地方自治体によって取り扱うワクチンの種類が違うので、私たちが住む市が取り扱っていたワクチンを摂取しました。ワクチン接種の際は特に混乱せず、みんなきちんと順番を守って長蛇の列を作っていました(地域によったかもしれませんが)。注射に慣れていない方も多く、
貧血みたいな感じでふらふらっと倒れてしまう人も数人見ました。

子ども向けワクチンは大人たちの後に始まりました。メキシコは子どもが多く(以前に比べれな減ったと思いますが)そして我が子のこととなれば親たちもより感情的になりがちなため、こちらは少し混乱したように覚えています。私が子どもを連れてワクチン接種に行った際、オンラインで事前登録はしますが、特に時間指定などはなく、「何月何日から何日まで実施するので来れる時に来てください」という感じだったので、接種初日にはとても多くの人が並びました。

早朝の暗いうちから並んでいた人もたくさんいたようで、その方達はおそらく接種できたのですが、私たちの場合、朝10時ごろ到着し(接種は9時スタート)5時間屋外で待っていました。みんな列になって待たないといけないため、親や保護者が列で待ち、子どもたちはずっと立っていると大変なので近くにあるベンチや地べたに座って待つなどしていました。その日は暑くはなかったものの日差しが強く、ワクチン接種する前に熱中症になる人が出るんじゃないか、と心配しました。

そしてようやく私たちの番になり、子どもは少し泣いていましたが無事ワクチンを打つことができました。接種の後は副作用が出ないかを見るために少し待っておく必要があり、10分ほど待ち、特に問題がなかったので家に帰りました。しかしその1時間後くらいに、私たちが住んでいる市の全ての子ども用ワクチンの在庫がなくなった、とニュースになりました。接種期間は3日設けられていたのに、初日に在庫がなくなってしまったのです。私たちもあと少し遅かったら接種できていなかった・・・。

しかし、その5日後くらいに市が新しいワクチンの在庫を確保し、子ども向けのワクチン接種は再開しました。何事も計画通りには進まないメキシコですが、この時は流石にヒヤヒヤしました。初日になくなるとか、どれだけ子どもの数が把握できてないの!最終的にはたくさんの子どもも、大人も接種することができました。今は一般の病院で、有料ですがコロナワクチンを打てるようになっているようです。

さて、今日はここまで。
また次の記事でお会いできるのを楽しみにしています。

Nos vemos pronto!
Pachi



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