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Escuela 学校、私立と公立

こんにちは。今日はメキシコの学校について書いていきます。

お住まいの地域にもよりますが、メキシコの大きな都市には大抵たくさんの私立学校(Escuela privada)があります。公立学校もたくさんあり、こちらは学費が無償とされています(別途購入する物や支払いをするものがあったり、運営費の一部を請求されることはあります)。しかし、メキシコに住む外国人が行くのは私立学校が多いです。これにはいくつかの理由があります。

私立が選ばれる理由①外国人の受け入れに慣れていることが多い

学校全体として外国人受け入れに力を入れていたり、英語やその他の言語できちんとコミュニケーションを取れる先生がいたりなど、外国人に人気の私立学校は、外国人学生の受け入れや保護者に対するサポートの体制が断然整っています。日本語を話せる先生となると、恐らく日本人学校などに限られてしまいますが、日本人生徒が多い学校だと、日本語でパンフレットを用意しているところもあります。日本人通訳によるサポートなどはまだまだ充実していない印象です。

私立が選ばれる理由②教育の質の違い

私立も学費はピンキリですが、親はお金を払っているので、その分質の高い教育を求めます。求める教育のレベルに見合わなければ違う私立に変えるだけです。公立学校の教員の質の良し悪しに関しては私にはなんとも言えませんが、教育の質を上げるための学校全体の姿勢、予算、保護者からの圧、どれをとっても私立の方が勝ってしまうのが実情です。

私立が選ばれる理由③施設・設備の違い

私立は公立と比べてお金があり、施設や設備にも力を入れます。綺麗な校舎、青々とした芝生、温水プールやカフェテリアがあったりと、私が通った日本の小学校からはかけ離れています。


また、駐在で来ていらっしゃるご家族にはあまり関係ないかもしれませんが、メキシコ人が子どもを私立に入れる理由として大きいのが、将来のコネクション作りです。友達が成功していたら、良い仕事を紹介してもらえる可能性がある。友達が良い弁護士になったら、何かあったときに頼りにできる、など色々です。

実は私、自分の子どもが学齢になる時「私は義務教育すべて日本の公立学校に行ったし、なぜわざわざお金を払って私立に行かせる必要があるんだ」と迷っていた時期がありました。しかし、あるメキシコ人の資産家に「メキシコが日本のように、公立に行こうが私立に行こうが、その子の将来にあまり影響がないと言えるようになったらどんなに良いだろうね」と言われ、あぁ、そういうものなのか、と納得しました。何年この国に住んでいようが、自分が日本人であるが故の固定観念はなかなか無くならないものですね。

それではまた次の記事でお会いしましょう。
Nos vemos pronto!

Pachi

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