民衆に誰一人
善良な心無く

互いに
都合のよいように
物事語り
悪事してない人へ
罪をなすりつける

大地は枯れ
海も湖も干され
丘も山も緑失い
燃えさかる

何度も大きな音
天井を轟かせ
大地揺れ動き
崩れ壊れ滅びる

真夏に氷り
凍てつき
冬に雨降り
赤い水
青い水
黒い水
降る

激しい風
黄色い風
樹木を枯らし
吹き殺す

人々は無秩序に
戦乱を起こす

王も王妃も
重病に苦しみ
王子も王女も
重病を患い
寿命尽きたのちも
苦しみの中に
生まれ変わる

都市の長も
大臣も官吏さえ
並びに同じ

正しいもの
わからず
間違った説を
信じてしまう

そして
すべて捨て去る
守ろうとする
志なく
ただ捨て去る

それこそ
災いの始まり
苦難を招き寄せる

悪智慧働くもの
人に媚び
自身の心を曲げて迎合す

外見は賢人や善人の姿
内に激しい欲望を抱く

まるで獣が獲物を
狙うように
抜き足差し足
僧侶の衣
身に纏う悪鬼

「旅人の声」に
心奪われる昼下がり

自分勝手な想いからではなく
先達の言葉に随う多くのひとを
思いやるその気持ち

旅人の想い
届きますように

願うばかりでなく
ボクは向かい風に
立ち向かうよ

キミの誓いは
ボクの誓いだ