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母の祖母。

亡き母の祖母
おばあちゃまは
素敵だ

母の日記の中に
たびたび登場して
ボクを感動させる

もちろん
会ったことは無い
ボクの生まれるまでに
亡くなってる

人生の大先輩だ
おばあちゃまは
3才のとき
母親が病で亡くなり
父親と暮らすが
仕事中はその親に
預けられた
もちろん
幼い頃から
おとなのする仕事を
手伝わされる

戦時中
巡り合った人と
結婚するが
夫は戦死した

2人の子を抱え
終戦後の苦しい日々
生きてきた

ある寒い冬の日
豪邸の勝手口で
物乞いをすると
裏庭先に呼び込まれた


子供を亡くした奥様に
「子供を引き取らせて」
何度も頭を下げられた

暮らしは苦しい
子供を預ければ

軒先に在る蔵で
生活してもいいと
言われた

遠くに
勝手口に薄着で片寄せて
立ち尽くす子供達

何にもなかった
だから
子供にお腹いっぱい
食べさせてやりたくて
奥様の言葉を受けた


たびたび
蔵から見ると
子供は二人とも
元気に明るく
食事をしていた

暫くすると
奥様から
出て行ってほしいと
相談があった

近所に知られたくない
そういった

子供達が
イヤな思いしないように
奥様のいうように
奥様のご実家の
お手伝いになった

あるとき
子供達が奥様や旦那様と
奥様のご実家に遊びにいらした

子供達を一目見たくて
お茶菓子を盆にのせ
部屋をあけた

我が子とは思えない
子供達は
立派になって
成長していた
奥様や旦那様への
感謝でいっぱいだった

自分の手で育ててたなら
食べさせるものも
着せるものもなく
命をとられてた
かもしれない

込み上げる想い
涙が溢れて
止まらなかった

2人は不思議そうな
顔でジッと見つめる

「お?お母さん?!」
「あっ母ちゃん!」

2人に気づかれた
嬉しいような
恥ずかしいような

すると
咄嗟に奥様が
「辞めなさい」
「貴方達を捨てた人よ」

身体を稲妻が
打ち抜いて走った

捨てた

その言葉が心臓を抉った

「捨てたりなんか
するもんですか!」


養っていただいてる
ご恩も忘れて
我が子の傍に寄り
抱きしめた

「母さん一緒に帰ろうよ」

そのヒトコトで
どんなに間違った
判断をしてるのか
気が付いた


おばあちゃまは
そのまま
子供達の手を握り
着の身着のまま
家を出ていった

そしてその子達の1人が
亡き母の
お父さんへと成長する

もう1人
お父さんの妹は
結婚して子供を2人産んで
これからという時に
心筋梗塞

医師らから見放され
誰もが諦める状況の中

「苦難を目の前に
弱気になることは
多くの人と同じ。

この時こそ
乗り越える勇気が必要

例え死を迎えても
残される子らに
最期まで諦めない姿
残したい」

何がいけないのか
自身の日頃の行いか
情けない

最期まで闘った

おばあちゃまは
最愛の娘を亡くし
涙さえこぼさず
気丈にふるまった

ここで泣いたら
娘に申し訳ない
そう言ったという


亡き母は
祖母を尊敬してた
小さなころから
いろんな話をして
学んだことを
喜んで日記に残してる


ボクら親子の血筋は
同じような境遇

これは
乗り越えるために
自分の人生に
試されてる

ボクの母の命を
奪ったのものは
何だったんだ

病気
たしかにそうだけど
運命は決まっていたのか
運命は変えることができる

お母さん
産んでくれて
ありがとう

お母さんの人生を
無駄にしない
ボクは決めている

簡単なことでは無い
わかってる

ボクは必ず
この運命の連鎖を変える

母親が子供と
子供が母親と
そして
母子ではなく
家族で団結できる
あたたかい家庭で
過ごせる境遇に変える

和楽の家庭
ささやかな願いのようでも
大きな使命を感じる



★はじめて訪問してくださってる
みなさま上記名刺記事が自己紹介記事です
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★コメント返信は遅いです
★フォロー返しはしていません
★当方スマホもパソコンも
保護者らに借りて時間制限で
利用してるのでフォローしても
読み切れません

みなさま
訪問ありがとうございます

ボクにスキ下さった方々には
できるだけ訪問し

スキを押し
エックスで拡散し
マガジンに登録
させていただいてます


体調不良が
続いています

支離滅裂ですみません
ありがとう

コメントは読んでいます
返信遅いこと
気にかかっています
しかし
保護者らに
「横になりなさい」
スマホを取り上げにきます

いつもの半分の時間しか
借りられません
ごめんなさい

エックスのDMも読んでいます
返事できなくてすみません


ではまたあした




読了ありがとうございます 世界の片隅にいるキミに届くよう ボクの想いが次から次へと伝播していくこと願う 昨年のサポートは書籍と寄付に使用しています 心から感謝いたします たくさんのサポートありがとうございました