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賢者のよろこび。

仏教の物語に

一羽のハトが
大鳥に命を狙われ

ふところに舞い込む

大鳥も巣で待つ
ヒナ鳥のエサを探している

ふところのハトは
云う

まもなく
タマゴが産まれます
どうか育てさせて下さい
見放さないでください

すると大鳥が云う

私も巣で待つ
ヒナのエサを探してる
その獲物を差し出しなさい

そこで
我が腕を切り落とし
差し出すと

大鳥がハトと同じ重さの
肉が必要だという

十分だろうと
天秤で図ると
はるかに腕が軽い

腕の次に足と
順に切り落とすが
足りない

大鳥が
さあどうする
あきらめて差し出せ

そう問う

ならばと
自身が天秤へ身を投じる

すると
ハトは逃げ去り
大鳥は仏さまに姿を変える

(確か帝釈天。あ、神様か)

ボクはこの童話を読み
意味がわからなくて
何度も何度も繰り返し
読んだ

何故我が身を投げ出すのか

自然摂理なのだから
自身がたすけても
他のハトも同じように
大鳥に喰われる

なぜなぜなぜ

仏教の物語には
他にも不思議な童話が
あって興味深い

感受性の違いで
どうとでも受け取れる

しかしボクは
この物語が好きだ

ボクなりの
解釈でしかないが

きっと
自分の腕に飛び込み
助けを求めてきた鳥を
とにかく守りたかった

その1羽だけしか
救えないかもしれないが
それでも
助けてと云われ
助けたかった
見放すことができなかった

その瞬間の
その1羽のために
自身の我が身を捧げる
それって

「決心」だと思う

ハトが喰われて
他のエサとなるなら
自身が喰われて
エサになろう

これは重大な教えだと
ボクは感じる

自然の摂理には
逆らわぬように
自身を投げ出す

後悔しない
生き方って
そういうことだ

「決意」が大切
ってこと

どうするかなんて
自分で決める

毎年
夏場になると
人が溺れた人を
助けに入り
自身が命を落とす

それは

カッコつけでもなく
「代わりに死にたい」
「代わりに溺れたい」
でもない

ただただ
ひたすらに

目の前の1人を
助けたい

危険な川に入り
川遊びしてる方が
悪いですか?
だから
助けないですか?

危険な川を
整備しない
国や県や市が
悪いですか?
仕方ないですか?

どのみち
誰かが自然に
命を落とさなきゃ
ならないほど
危険な場所だった?ですか?

溺れてるのが
キミの大切な人でも
そう思うだけで

自然だから
仕方ないですか?

消防署や警察や
救急車だけ
呼べば助かりますか?

もし溺れてるのが
キミだったら?

誰が自身の身を
投げてでも
助けに飛び込んで
くれますか?


これは
賛否両論
さまざまな意見と考えが
在ると思います

ボクは飛び込んで
助けに入ります

泳げませんが

誰かを呼びに行くという
見殺しができません

その場を離れたら
わからなくなる

カッコつけるなと
鼻でわらわれて
しまうかもしれません

それでも
ボクは自分自身が
助けていただいた
命なので
この命は目の前の
「たすけて」のひとに
全力で使います

怖くない
キミが助かるのなら

恐ろしいのは
自分がキミを
見殺しにすること

むしろ
キミを助けることで
事故死するなら
それは
ボクには嬉しいことだ

殉職する警官みたいで
人命救助のためなら
自分が誇らしい

いつかは尽きる命
自然死待つより
意味がある

自然界でも見かける

確かヌーの群れ
大陸移動距離は長い

大きな川を渡る
自然に体力無い
老いたヌーから
自然に命つきてゆく

団体行動に
ついて行けなくなり
歩けなくなる

川を渡る時
それでも川に入り
進もうとする

足をとられ
溺れてゆく姿
容赦なく自然界は
厳しい

その老いた
溺れるヌーの上を
産まれたばかりの
仔ヌーたちが
待ってたかのように
渡っていく

老いたヌーがいなければ
足場もなく
仔ヌーも溺れてしまう

自然界には
命の無駄が無い

もちろん
人間界において
老いた人が
子供の犠牲に
なっていいという
粗末な考えではない

あくまでも
自然界の野生動物の姿

私達人間には頭脳もあり
智慧がある知性がある
だから
世界中の人々で
みなでよりよく考えて
生きたい

ひとりも残さず
全員が幸福になるための
理想の平和世界を目指す

「全員なんて無理じゃん」
「は?理想論?」

何度言われようが
ボクは理想を
現実化するため
努力する

実現させる



大きな困難は
乗り越えた先に
幸福が待つ

ならば
大きな困難は
最大の喜びだ

そのように
ハトの物語は
締めくくられてゆく

賢者はよろこび
愚者は退く

目の前の困難に
怯えて撤退することは
簡単だ


ボクはキミが溺れたら
スグに飛び込んで
助けに行く

もちろん自分も
必ず助かる
絶対に助かる

根拠はない
しかし
キミが悲しむことは
したくないから
ボクは死んだりしない
助かる

ボクはキミを見捨てない

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読了ありがとうございます 世界の片隅にいるキミに届くよう ボクの想いが次から次へと伝播していくこと願う 昨年のサポートは書籍と寄付に使用しています 心から感謝いたします たくさんのサポートありがとうございました