見出し画像

認知症の祖母

前兆は感じていた。
さっき話したことを何度も聞いてくる。

大学生でバイトに明け暮れる日々。
バイトは23時終わりで、私は祖父母の家に行かなくなった。
祖母と話すのが苦痛になったから。

バイトを言い訳に、こんなひどい孫である。

祖母は私といとこを比べた。
いとこは誰とでも社交的に話すのに、私は物静か。
それが私の中で気づかぬうちに「呪い」になっていた

社交的ではない、自分でもわかっている。
人の顔色を伺うし、これを言ったら傷ついちゃうかもと思う。

人の顔色を伺うようになったのは、
きっと母が離婚してから。

大好きな人が居なくなる。
私が悪いのかもしれない。
こんな思いをしたくない。

周りが私の性格を作っている。
その周りが私を否定する、正直耐えられなかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?