月輪観大事1

入我我入のこと初重

いまこの私と永遠の真理は同じものであります。仏教では永遠の真理のことを象徴として人格化して「法身」といいます。法身の意味に顕密の差別がありますが、今は密教の意味です。

私はこの法身に入っており、法身は私の中に入っている。
これを入我我入といいます。我に法身が入り、我は法身に入る。

さてまず初重では私が入っている、つまり何か大きなものに包まれているということを知ります。どうじにそれは自覚的に自分が大きなものに入って行くと言う言うことです。

そのことを知る練習で月輪観をします。
月輪観で胸の大きさに月輪を作る。
これは真理は私の中にあることの象徴です。

次に月輪を広げます。
体を包む大きさと体の中に入る大きさに何度も広げたり小さくしたり調整します。それにより、自分がその月輪に包まれている感じと、その包まれていたはずの月輪が体の中にあり、それは自分の中にあることを感じます。
何度もしてその感じを覚えてください。

これが初重。まず自分の認識は体を包みメタな認知を生じ、それはそのまま自分の中にあることを自覚します。

初重は以上です。

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