月輪観大事7

旋陀羅尼の事3

虚空のように如如としてあるがままに諸法はある。
諸法があるのですから、自分もそうだということだと前回までで申しました。
この状態と、大事3入我我入のこと三重の光の中に溶けあった状態は「ほぼ」同じです。
無相を表にすると三重、有相を表にするとこの旋陀羅尼です。
どっちにしても入って行って安住するのは「本有」「如如」、『あるがまま』です。
善悪などの二元論を遠離して、ただそのように自分と世界があるということです。しかもそれに溶け入って自分も世界も区別がない。
それはとても気持ちいい。

この状態に安住できるだけとどまります。
「鏡と鏡の相照らすように、法界三昧を現前せしめて、無分別観に住せよ」
私見ではこの義であります。

旋陀羅尼の事、以上であります。

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