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短歌集

17
自作の短歌を集めたもの(と、短歌に関するnote)
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記事一覧

短歌(17)午前2時

午前2時公園に散る足跡を重ねて踏めばまだやわらかく

パッフェ
3年前
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短歌(16)眩しい

音も無くピシャッと光る雷光を見ようとすると眩しい電灯

パッフェ
3年前
6

短歌(15)一人して

一人して月見るごとにかなしきはともにあはれと見し人のゆゑ

パッフェ
3年前
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短歌について(1)短歌を投稿するべきなのか

はじめに私はものすごくたまに短歌を詠みます。そしてnoteに投稿したものは「短歌集」というマ…

パッフェ
3年前
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短歌(14)月を見る

望月の夜に月見初むるに、例よりもふわとろなる月見なれば、 月を見る心が上の空を向くそのお…

パッフェ
3年前
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短歌(12)書く人の

「書く人の心を文字は表します」そうして心は歪んでいった

パッフェ
3年前
9

短歌(11)ただ君に

ただ君に幸あれと思う真夜中に静かに響くシャワーの水

短歌(10)恋ふ人を

恋ふ人をたなばたつ女にかこたれて一年を待つ身こそつらけれ

パッフェ
3年前
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短歌(9)太陽に

太陽に置いてゆかれて締切を伝えに月が昇り始めた

パッフェ
4年前
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短歌(8)青一色

青一色澄み渡る空か窓網戸見えない壁に霞む春の日

パッフェ
4年前
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短歌(7)五月二日

五月二日、 寝ぬる間に救難信号途絶えけり行方も知らぬ孤悲の道かな

パッフェ
4年前
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短歌(6)格子路を

格子路を気ままに行けば甲斐がある最短経路なんていらない

パッフェ
4年前
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短歌(5)垂れこめて

垂れこめて行方も知らぬ花の上を思ふ心ぞ砕け散りぬる

パッフェ
4年前
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短歌(4)広大な

広大な緑のぬのを春風が色鮮やかに乱れ染めゆく