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日本における「エシカル」の現状とは

こんにちは。PAF MALLのエシカル男子、カワムラです。

先日参加した一般社団法人日本エシカル推進協議会(以下:JEI)主宰のウェビナーのディスカッションで、参加者からこんな質問がありました。

「国が出しているエシカル基準のようなものはありますか?」

JEIが2021年10月13日(水)に公表した、日本初となるエシカルについての総合的な基準となる「JEIエシカル基準」。

それ以外で、日本でエシカルを定義づけるものはあるのでしょうか。


日本におけるエシカルの現状

エシカルという言葉を世に広めたのは、1997年に当時の英国首相トニー・ブレア氏が行った国際外交に関するスピーチといわれています。それまでのアフリカの植民地政策を見直し、「今後の外交は、発展途上国の犠牲の上に先進国の豊かさが成り立つものであってはならない。国と国の単位から、個人と個人の関係で考えるべき」と訴えました。その考え方は「エシカル外交」と呼ばれ、エシカルが世に広がるきっかけとなりました。

それから四半世紀を経て、日本には、まだ国が出したエシカル基準のようなものはありません。現状では、消費者庁による「エシカル消費」の普及・啓発が、最も知られている取り組みではないでしょうか。

「倫理的消費(エシカル消費)」とは?
消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うこと。2015年9月に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)の17のゴールのうち、特にゴール12に関連する取組です。

〜消費者庁HPより〜

エシカルは草の根運動!?

消費者庁のHPでは、〜あなたの消費が未来を変える〜と謳われ、消費者一人一人の行動が不可欠かつ有効と記されています。でもなんか…エシカル消費って…消費者の意識に委ねた、消費者による”草の根運動”みたいな印象がありませんか?

よく読み進めてみると、
事業者の視点」では、企業市民、企業の社会的責任の重要性を認識 ≒ エシカル消費に繋がる商品の供給
行政の視点」では、人権や環境に配慮したまちづくり、地産地消、消費者教育の取り組み ≒ 消費者、事業者によるエシカルなアクションの支援
とありました。

そうですよね! 一人一人のアクションを広げていくには、産官学(福)の連携は不可欠です。ひいては国へと繋げていくためにもーー。

近年、エシカルなアクションの輪は、確かに広がっていると感じます。

徳島県による、消費を通じて環境、人や社会、地域における社会的課題を解決するエシカル消費を全国へと発信していく「とくしまエシカル宣言」 。

愛知県による、誰一人取り残さない持続可能な社会の実現に向け、世界のさまざまな社会的課題や環境問題の解決につながるエシカル消費の理念を県民へ普及する取り組み「エシカル×あいち」。

僕たちのPAF MALLは、美味しいもの、できるだけ身体によいもの、エシカル消費なものという3つをサービスポリシーとし、商品を販売しています。PAF MALLの視点は、エシカル消費に取り組む消費者と事業者を繋げ、その輪を広げていく場であることです。

もっともっと、思いを同じくする仲間を増やしていきたい! 心からそう感じたディスカッションでした。


次回は、
「エシカルとサステナブルは同じですか?」について書かせていただきます。どうぞ、引き続きおつきあいください!


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