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【読書からの贈り物】『プロセスエコノミー』の中で紹介されているハイネケンの動画を見てみた!

おはようございます。金木犀川かおりです。

私は毎日、読書を楽しんでいます。
今は、尾原和啓さんの「プロセスエコノミー」を読んでいるのですが、
その中でこんな動画が紹介されていました。

プロセスを共有すると、人間はまったく違うポリシーや思想をもつ他者にも親しみを覚えて「この人は自分の仲間だ」と感じるものです。ハイネケンの素晴らしいコマーシャルを素材に使いながら、この点について考えてみましょう。

尾原和啓「プロセスエコノミー」63ページより

この後、ハイネケンのCMのざっとした内容と、そこから得られる学びを教えてくれています。

YouTubeで「価値観の違う他人と仲良くなれるか?」と検索すると、日本語字幕つきの4分半の映像を視聴できます。皆さんもアクセスしてみてください。

尾原和啓「プロセスエコノミー」65ページより

本で、著者が参照した論文とか本とかだと、なかなかそれそのものを見るのは難しいですよね。
でも、こういったYouTubeの動画なら、著者が参考にしたものと同じものを見ることができる!
とてもうれしい体験でもありますし、この動画自体、とても興味が湧きました。
それで、私も見てみることにしました。


1、動画を見つける

本に書いてあったとおり、YouTubeで
「価値観の違う他人と仲良くなれるか?」
と検索すると、すぐ見つかりました!

2、早速視聴。登場人物はどんな人たち?

1回見ただけでは、どんな人たちか覚えきれなかったので、冒頭をまとめてみました。

字幕:価値観の違う他人と仲良くなれるか? ビール大手ハイネケンが実験しました。分断された世界実験。
男性A:私は政治信念は新右翼です。
女性A:私は左翼です。
字幕:信念が異なる他人同士の二人が初めて出会う。
男性A:今のフェミニズムは男性への嫌悪だ。
女性A:私は100%フェミニストです。
字幕:お互いについて何も知らない。そしてこの実験で何が行われるかも。
男性B:私は気候変動の存在を信じない。
男性C:私たちは気候変動に対して十分な処置を取っていない。
男性B:気候変動論者は傲慢な態度をやめて、実在する問題に注目するべきだ。
女性B:トランスジェンダーの人々が、自分の声を持つことは必要不可欠だ。
男性D:それは正しくない。男なら男、女なら女だ。
字幕:私たちを分断するのではなく、団結するものはあるのだろうか?
男性A:女性は子どもを産むために必要であることを忘れてはいけない。
女性A:女性は家に居るもの、と思う人と友達になれるかって?んー。

[NEWS] 価値観の違う他人と仲良くなれるか? ビール大手ハイネケンが実験しました - YouTube

このように始まり、
・男性A(新右翼)と女性A(左翼)
・男性B(気候変動は信じない)と男性C(気候変動について十分な対処をすべき)
・男性D(フェミニズム反対)と女性B(フェミニズム支持)
がペアになり、作業を始めます。

3、登場人物たちはどんな実験をするのか

最初は、「1、アイスブレーカー」です。
2人でイスを組み立てます。
自分は得意だから聞いて、という人もいれば、私は助けが必要だという人もいます。
お互い助け合いながら、2人のイスを完成させます。

次が、「2、Q&A」です。
指示された内容に沿って、お互いが話します。

Q「あなたを5つの形容詞で説明してください」
いらだたしい、献身的、意見を主張する、無礼、攻撃されやすい、誤解されがち・・・といった単語で説明します。

Q「私とあなたが持つ3つの共通点を述べなさい」
本来10分間で知り合った人より、もっとお互いについて知っている。君は野心的で、輝きがある、オーラがすごい。元軍人?など。
「ちょっと大変な状況で育てられた」などの、自分のことについて語りだしたり、「君は話し合いをする人だと感じる」と相手を褒めたりします。

次は「3、橋渡し
2人で協力しながら、バーカウンターを作ります。

そして、「4、決断
2人にハイネケンのビールが渡されます。
バーカウンターには印がしてあり、そこにビールを置くよう指示されます。
その後、アナウンスが流れます。

アナウンス:注目。短い動画を見せますので、立ってください。

[NEWS] 価値観の違う他人と仲良くなれるか? ビール大手ハイネケンが実験しました - YouTube

その後、冒頭の動画が2人の前で流れます。
そこで初めて、2人は主張が全く違うことに気付きます。
少し困った空気が流れるように感じまし、悲しそうな顔にも見えるのですが・・・

驚くのは、動画の終了後です。

男性D:冗談だよ。
女性B:一瞬信じたわ。
男性B:私は飲むぞ。
男性C:私もそうする。
女性A:私は話すわ。
男性A:ビール。
女性A:そう。ビールを飲みながらね。
男性D:乾杯。
男性B:最終的には一緒に働いて楽しかったよ。
男性C:自分の意見を他人に納得させたくても、座って、ビールを飲むことが大事だ。
男性D:私は全てを白黒つけるように育てられたけど、人生はそうじゃない。
女性B:そう、私はただ私よ。
男性A:家長政治を潰せ。
女性A:(笑)
男性D:電話番号渡すから、君も私に教えて。連絡取り合おう。彼女に他の女とメールするって言わなきゃ。ちょっと不満かもだけど、どうにかするわ。
字幕:視野を広げよう。世界を広げよう。
社会に対話を促す企業は、日本にも出てくるのでしょうか。

[NEWS] 価値観の違う他人と仲良くなれるか? ビール大手ハイネケンが実験しました - YouTube

2人とも、そのままビールで乾杯し、話し合います。
そして全員が、自分の主張を通して相手と別れるのではなく、相手と仲良くすることを望みました。

4、動画から学べること

「プロセスエコノミー」では、本のテーマであるプロセスを共有することの大切さと、この動画を結び付けて、このように書いてあります。

世界は複雑で、どちらにも正義があるというのがほとんどです。それでもなお相手を強引に屈服させようとしたら、最終的にはケンカ、戦争になってしまいます。
ハイネケンのコマーシャルは、プロセスでつながる大切さを伝えるためのとても良い教材です。
(中略)
このように人間というのは本能的に、他人とプロセスを共有することに幸福を感じ、主義主張を超え、つながることができる生き物なので、プロセスエコノミーは人間本来のメカニズムと非常に相性が良い仕組みなのです。

尾原和啓「プロセスエコノミー」65ページより

私はもっと単純に、お互い大切にする主張はあってもいい。
だけど、それは相手を攻撃したり、非難する理由にはならないし、相手と同じ部分、分かり合える部分もたくさんある、ということを教えてもらった気がします。
人は違う部分もある。
でも同じところや、協力し合えることがたくさんあるし、そうしていくべきだ、ということを感じました。
でも、同時にそれは、今回のアイスブレーカーや、Q&Aのようなきっかけや時間も必要であると学びました。

今回は、尾原和啓さんの「プロセスエコノミー」で紹介されていた動画を、実際に見てみました。
著者が参考にしたのと同じ動画を見られるのも楽しいですし、自分なりの発見もありました。

これからも、読書や、読書での発見を楽しみたいと思います。

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