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今週の洋書 WHEN BREATH BECOMES AIR

脳神経外科医の著者が末期ガンと診断され、自分のキャリアや人生にどう向き合って、死を迎えようとしたのかという記録です。この著者でしか表現できない生きることへの問いがちらばめられています。
なぜが本屋やウェブで本を見てから気になって数年。何か縁を感じてやっと手に取り読みました。日本語訳も出ています。

最後まで読み切ったものの、一言で言えば「難しかった」につきます。

何が難しいかと言うと、著者があまりにも賢い方(スタンフォード大学英文学と人間生物学の学士をとりオックスフォード大学に行き、イエールの医学部)なので凡人で英語が中級の私にはいろんな表現で迷子になってしまい苦戦。かなりよく分からず読み進めたところも多いです。Goodreadsを見てみるとどうやらネイティブでも苦戦した読者も。

奥様がかかれたエピローグが一番すっとよめるのですが、、もうここまで頑張って読んだからもういいかなっとスキップしました。ごめんなさい。

本を読んでいる時には死を迎えること、末期だからといってもすぐに死ぬのか何年も生きるのか分からない、そうなったらどう言うふうに希望をもっていけばいいのか?などと自問自答することもありました。そういう意味ではこういう本を読むことの意義があって、自分や自分の愛する誰かの病気に寄り添う時に何か思うことがあるのかもしれません。

本が自分にすっと入ってくるのは自分のタイミングもあります。
英語文学や哲学的な表現に強い方、頭の良い方にはぐっとくる本なのかもしれません。素晴らしいレビューも多く、ピュリッツアー賞にノミネートされた本でもあります。ご興味があれば原書をぜひ。

最後にわたしがハイライトした箇所はこちら。うーんまさしくそうだなと。

“Human knowledge is never contained in one person. It grows from the relationships we create between each other and the world, and still it is never complete.”



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