Chiho

読書が好き。英語力は中級あたりなのでKindleで単語を引きながら洋書を読んでいます。…

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読書が好き。英語力は中級あたりなのでKindleで単語を引きながら洋書を読んでいます。本を通じて現実逃避、新たな発見を楽しんでいます。

最近の記事

今週の洋書は話題のミステリー Vera Wong’s

Vera Wong’s Unsolicited Advice for Murderers by Jesse Sutanto 久しぶりに軽くて読みやすい作品に出会えました〜。 舞台はサンフランシスコのチャイナタウン。 主人公はVera Wang’s world famous teahouseのオーナーVera。 夫を亡くし、息子は成人して家を出ていて、今はひとりで売れないお茶屋を経営。 (主人公はわざとあのVera Wangを拝借してるけど、実はWong とちょっとお茶目。)

    • 洋書初心者にはYRE

      Young Readers Edition ことYRE。 大人向けに出版された本を子供でも読めるようにと編集し直された本たちになります。 英語ネィティブの小学校高学年から中学生くらいで読めるようになっている本が多いです。 おそらく洋書デビューする英語中級者にはピッタリなのかなと思います。 読み応えのあるものが選ばれている。 有名な作品や話題になった本が多い。 ロールモデルになる。 親子での読書も可能。 もともと大人対象に書かれた本だから退屈しない。 後にネイティブの読

      • 今週の洋書 WHEN BREATH BECOMES AIR

        脳神経外科医の著者が末期ガンと診断され、自分のキャリアや人生にどう向き合って、死を迎えようとしたのかという記録です。この著者でしか表現できない生きることへの問いがちらばめられています。 なぜが本屋やウェブで本を見てから気になって数年。何か縁を感じてやっと手に取り読みました。日本語訳も出ています。 最後まで読み切ったものの、一言で言えば「難しかった」につきます。 何が難しいかと言うと、著者があまりにも賢い方(スタンフォード大学英文学と人間生物学の学士をとりオックスフォード大

        • 世界の紀伊國屋

          紀伊國屋さんと言えば洋書と出会える書店。 紀伊國屋さんで話題の本をちらみしたり、キレイな自分好みの表紙から本の内容をちょい読みしたり、最近話題の本をみたり、本好きの聖地。 紀伊國屋さん海外にも結構な数の店舗があるようです。アメリカを始め、アジア、中東にも店舗があります。 個人的に思い出のあるのはバンコクの紀伊國。 ロケーション、日本書籍が充実し大好きです。 中東はUAEのドバイとアブダビの一番有名な巨大モールに店舗があります。Expatからも人気の書店。どちらの店舗に

        今週の洋書は話題のミステリー Vera Wong’s

          今週の洋書Lady Tan's Circle of Women

          2023年話題になったHistorical Fictionのこちらを読みました。 事実に基づいたフィクションでとっても読みごたえがありました。 500年前の中国Wuxi 8歳の女の子YunxianことLady Tanはお母さんを亡くし、お父さんは試験、仕事のために家を離れ、祖父母の家で育ちます。医師の家系で育ったおばあちゃんから身体の変化をどういうふうに診断するのか、漢方を使った治療法を学んでいきます。そんななかで彼女は助産婦の母を持ち助産婦をめざすMeilingと出会いま

          今週の洋書Lady Tan's Circle of Women

          Netflix+洋書 - How not to die

          最近Netflixで人気のドキュメンタリー「ヒトは食べ物でできている」を見ました。 なかなか面白くて、翌日から主人とベジタリアンよりの食事にシフトするほとmotivationがあがりました。 このドキュメンタリーに数年前に読んだHow Not to Die の著者が少しだけ出てコメントしていました。 読みやすいかと言われると忘れてしまいましたが、、、かなり気に入った栄養に関する本です。タイトル「死なない」は衝撃的ですが、本当におすすめ。 この著者のレシピ本は愛用しています。

          Netflix+洋書 - How not to die

          Maame

          Maameは昨年出版され、アメリカの朝番組のブッククラブ Read with Jennaに選ばれた作品です。Goodreadでは2023年ベストフィクション、ベストデビューにノミネートされていました。 舞台はイギリス。主人公は20代後半のガーナから移民してきた両親をもつMaddie. 作者のバックグラウンドがもとになっている作品です。 2023年の人気作品のひとつ。 何が読者の心に響くのかはやっぱり読者次第。 等身大で葛藤しながら前に進もうとしている魅力的な主人公だからか

          洋書はKindleで。

          洋書読書のハードルをさげてくれるKindle。 海外生活者には日本の本も簡単に買えるし、 老眼気味なお年頃には文字のサイズも大きくなると良いとこだらけ。 それでも本好きな人はページをめくりたーい。 でも、英語中級者だからこそのKindle。ノンフィクションやセカンドハンドなら本にすることも多いのですが、やっぱり小説はKindleが楽。 なぜなら、 英語の単語を簡単サーチできる! 英単語はwifiなしでも調べられます。 また、英語の意味として調べられない言葉はWifiに繋

          洋書はKindleで。

          10minutes38seconds

          in the Strange World by Elif Shafak. Booker Prizeにノミネートされたトルコ系イギリス人作家エリフ シャファクの代表作です。 中東を舞台にしたお話が読みたくて、こちらにしました。日本語訳は[レイラの最後の10分38秒]というタイトルです。 娼婦のレイラは殺されて、ゴミ箱に捨てられます。 といきなり衝撃。舞台はトルコ🇹🇷。 彼女の身体は止まっても、心、記憶だけは生きている。10分38秒の間に彼女は人生を振り返ります。彼女の人生

          10minutes38seconds

          洋書、くじけそうになる時に思う事。

          洋書読書が進まなくて、読み続けるかを悩むことがあります。 英語がネイティブレベルではないこと、本の内容にある文化やバックグラウンドがわからない、そうなると必然的に本の中で迷子になることがあります。 私が読書中にこころがけていることは3つ。 完璧に読まない 100%理解することは考えていません。語彙力はネイティブには及ばないし、歴史背景や文化の違いでストンと理解できないこともあります。それは仕方のないこと。(ネイティブでも知らない単語に出会うそうです。) Kindleで

          洋書、くじけそうになる時に思う事。

          Hidden Potential

          Adam Grantの最新作です。 Adam Grantは心理学者で有名大学の教授です。ニューヨークタイムズの記事を書いたり、TEDに出たり、Influentialな心理学者のひとりです。 推しの心理学者なのでInstagramもフォローしています。 前作はThink Againで自分への問いただしをさせる本でした。 今回はタイトルからしてグッと読者を掴みます。 ゆっくり消化中なのですが、英語中級者には英語としても読みやすい! 各章ごとも短めで、グラフなんかも多くて分かりや

          Hidden Potential

          洋書の選び方 

          洋書読書約3年。 以前もたまに読んではいたものの英語で挫折することも多く、 あまり好んでは読んでいませんでしたが、コロナを機にほぼ何かを読んでいます。 読み続けることで自分に合った本の選び方が分かってきました。 英語中級者が選びたい本 ベストセラー 最近出版されたもの 現代が舞台 登場人物が少ない、登場人物の名前がしっかり読める 映画化やドラマかされた作品 日本語作品の翻訳版 ノンフィクション(ビジネス書やセルフヘルプ系) ページ数300ー400ページ(30

          洋書の選び方 

          旅する読書 ハワイ編

          ハワイと聞くと心がウキウキします。私がおすすめするハワイに関する本は悲しいお話しですが、ハワイを知る良い本だと思います。 Alan Bernnert の本”Molokai”は歴史フィクション。ハワイでハンセン病の患者さん達が家族から引き離されてモロカイ島へと送られた歴史が基になっています。主人公のレイチェルは7歳でハンセン病が見つかり、モロカイ島へ一人送られることになります。彼女が一生懸命、希望を持ち生きる姿に寄り添いながら読み進めていきます。タフな彼女の人生、病がもたらし

          旅する読書 ハワイ編

          Yellow Face

          時は現代。場所はアメリカ。 アジアンアメリカンの著者が白人アメリカ人を主人公にストーリーを組み上げている。 白人女性が中国系アメリカ人の友人から盗作をするところから始まる。人種的な要素がところどころに影響するけど、人種差別がテーマというわけではない。 最近、アジアンアメリカンの作品が目につくようになったし、セレブリティのブッククラブでもアジア系著者は注目されている。著者はあえてアジアンアメリカンだからという枠を超えて、Creativityの自由をテーマにしているのか。 出

          Yellow Face

          旅する読書 デトロイト編

          美術館が破綻する危機から脱出したお話ですが、美術館の歴史、訪れる人々にとってのアート、大切なものを守り抜くこと、心温まるストーリーです。美術館に行った気分になれます。 もちろん、ミシガン州のデトロイト美術館に立ち寄る機会があれば、ぜひ「デトロイト美術館の奇跡」を読んでから。 素晴らしい美術館が各地にありますが、デトロイトの美術館充実しています。 ゴッホ、セザンヌ、マチス、、。こちらの美術館は地元の方は無料でした。 なかなか普通の旅行者は行かないエリアかもしれませんが、デ

          旅する読書 デトロイト編

          River Sing Me Home

          本を選ぶ時に参考にするのはセレブリィティやメディアのブッククラブで選ばれたもの。話題の本に弱いのです。 できるだけ、知らない場所や知らない文化、歴史に触れたものが読みたいのでいくつかのブッククラブリストなんかを参考にしています。 River Sing Me Home by Eleanor Shearer 舞台はカリブ海の島。バルバドスから始まる。 1834年。 主人公は奴隷の女性、母親。 母親は奪われた子供たち(Stolen children)を探すことを決意。 さあ、どう

          River Sing Me Home