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”痛みの分類”についてさらに掘り下げて考える

こんにちは。

久喜市鷲宮のスモールジム&整体「身体改善サロン ペインフリー」店長の高橋です。

今日から12月ですね~(^^♪

「12月はないものとして考える」という教えを守れず、12月もやることが山盛りです。。笑

今日まではなにも考えずに充電することに集中して、明日からエンジンをかけていこうと思います。

さて、そんな今日のテーマは「”痛みの分類”についてさらに掘り下げて考える」です。

先日は「痛みの分類」について記しました。

簡易的に復習しますと、、

・痛みには「急性痛」と「慢性痛」がある

・「急性痛」は損傷を伴う痛み

・「慢性痛」はポリモーダル受容器の異常興奮によって起こる痛み

・この時期には「急性痛」が増えるので気を付けたい

といったところまで記したかと思います。

今日はその続きです。

国際疼痛学会が発表している「痛みの定義」は以下です。

「実際に何らかの組織損傷が起こった時、あるいは組織損傷が起こりそうな時、あるいはそのような損傷の際に表現されるような、不快な感覚体験および情動体験」

少しわかりにくいですが上記の定義は「損傷があり・なし」と「不快な感覚体験・情動体験」で組み合わせて4つに分類することができます。

①損傷あり × 不快な感覚体験
→ケガや手術、出産などの痛みの感覚体験
→いわゆる「急性痛」

②損傷なし × 不快な情動体験
→ケガや出産などの体験談を聞く
→ケガの目撃
→映画などの暴力シーンの視聴

③損傷あり × 不快な情動体験
→情動体験済みのケガや手術など
→椅子の角に小指をぶつけて怒りがこみ上げるなど、痛みとは別の感情が起こる体験

④損傷なし × 不快な感覚体験
→損傷はないのに慢性的に感じる痛みの感覚体験
→古傷が痛む、寒い時期に痛みが増す、など
→いわゆる「慢性痛」

ざっとこの4つに分けられるのですが、①~④のうちどの体験が多いかで痛みが出やすいかどうかが決まってきます。

一概には言えませんが、基本的に②③の不快な情動体験が多い人ほど痛みが出やすいと言われています。

これは実際に起こった損傷と痛みの度合いがミスマッチしている、もしくは痛み自体を過大に認識している可能性が高いからです。

反対に①の感覚体験が多い方が痛みが出にくいと言われています。

これは実際に起こった損傷によって痛みへの理解が深まっていたり、感覚的に痛みの体験を多くしていることによって痛みを適切に認識してるからですね。

痛みのある方はどのタイプか確認してみると面白いと思います。

「痛みを知る」ことで意外と簡単に痛みと距離が取れることもありますので。。

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