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恋愛ジャーナリスト おおしまりえ氏が分析

2年前と比較して「未婚者/既婚者の実態調査」でアプリ婚、ペアーズ婚がさらに増加


ペアーズでは、11月22日「いい夫婦の日」にあわせて、外部シンクタンクと共に実施した「未婚者/既婚者の実態調査」の分析結果を発表しました。

本調査は少子化の要因と指摘される未婚化問題の解決に向け、未婚者の恋愛や結婚に関する現状の分析、未婚者・既婚者の結婚に向けた活動の実態を把握すべく実施したもの(※調査概要参照)。

調査は2021年にも同じ質問で実施し、経年変化を見ていますが、今回、下記のようなポイントが明らかになりました。また、最新の世代別の婚活事情について、調査結果をもとに、恋愛ジャーナリストで昨今の結婚事情について色々研究されているおおしまりえ氏に、解説いただきました。

【調査結果サマリー】

●1年以内に結婚した夫婦の出会いのきっかけでは、約4人に1人が「マッチングアプリ」利用、約10人に1人が「ペアーズ」利用

●マッチングアプリ以外では、「友人の紹介」や「街コン・合コン等」が倍増する一方、「自然な出会い(特に出会いを意識した活動をしていない等)」は20ポイント以上減少しており、コロナ明けで積極活動への回帰が顕著。

●出会い方別にみる夫婦の幸福度では「マッチングアプリ」が1位。2位が同点で「結婚相談所」、「交流目的の趣味の集まり(習い事、サークル活動、その他オフライン)」、3位が同点で「お見合い」、「街コン、婚活パーティー等」等となり、マッチングアプリは夫婦関係の満足度が最も高いということがわかりました。

幸福度の判断で重視していることは、「マッチングアプリ」は人とのつながり、「趣味の集まり(オフライン)」はこころやからだの健康、「お見合い」「行政の結婚支援事業」等は地域とのつながりなど、出会い方別に特徴もありました。

恋愛ジャーナリストが解説する最新の世代別の婚活事情

調査結果をもとに、最新の世代別の婚活事情について、恋愛ジャーナリストで昨今の結婚事情について色々研究されているおおしまりえ氏に、解説いただきました。

おおしまりえ氏 プロフィール
恋愛ジャーナリスト・フリーライター・Webマーケター。 日本大学芸術学部卒業。恋愛ジャーナリスト・フリーライターとして2013年より活動を開始。「女性の生き方」や「いい恋愛」を主なテーマに、anan、女性自身、日経クロスウーマンや現代ビジネスオンラインなど、大手メディアを中心に多数執筆を行う。その傍ら、企業向けのWebマーケティング支援も得意とする。またプライベートでもマッチングアプリを活用し現在の夫と出会い結婚するなど、公私ともに婚活事情に対する造詣も深い。

夫婦の出会いのキッカケで「マッチングアプリ」が年々増える理由

夫婦の出会いのキッカケとして、マッチングアプリが増える理由には、時代の流れや20代30代の価値観の変化など、複数要因があるように思います。

まず時代の変化という部分では、自然な出会いとして常にあげられる場所に「職場」があります。しかしコロナ禍や各種ハラスメントのリスクを踏まえ、現在は飲み会や社内交流の場を制限する流れがあります。

また心理的にも、若い世代になるほど、「職場=仕事をしてお金を稼ぐ場所」と割り切っている傾向があり、深い人間関係は求めない、むしろ仕事とプライベートを混ぜたくない、といった価値観を持つ人も多いと思われます。これらの要素から、職場恋愛といった従来の出会い方に疑問を持つ人が増えていることが、1つ考えられます。
 
併せて、こうした傾向を持つ人が婚活を始める際、マイペースかつ周りにあまり知られずに始められて、さらに「コスパ」や「タイパ(タイムパフォーマンス)」が良いマッチングアプリは、非常に相性がいいと言えます。

こうしたインターネット上での出会いを利用する人の多くは、インターネットが気づいたときから身近にあるため「インターネット上の出会い=怪しい」という先入観がほぼありません。こうした複数の理由から、マッチングアプリで出会い、普通の恋愛と変わらないような交際を経て、夫婦となるケースが増えているのではないでしょうか。

夫婦の幸福度は「マッチングアプリ」での出会いが 1位となる理由

マッチングアプリといったプロフィールが細かく文字化された出会いの場では、聞きにくいことを事前に知った上で関係を深められるので、「後で知って驚いた」といったミスマッチが起きにくいことがメリットとしてあります。これは結婚後の幸福度へも影響しているように思います。

一般的な結婚後のトラブルには、金銭的な問題や、子育て観の違い、親族関係のトラブルなどが後出しで起き、困り果てるケースがよくあるように感じます。マッチングアプリといったバックボーンが全く分からない者同士の出会いであれば、こうした問題を極力避けようと、出会う前に慎重にプロフィールを確認し、さらに初期のタイミングから確認すべきことはしっかり確認する。また、結婚時も改めてお互いの希望を話し合うといったフラットな対話を経ているカップルも多い印象があります。

こうした「対話の習慣化」が、マッチングアプリ婚では自然と叶いやすく、また結婚後の幸福度にも良い影響を与えているのではないでしょうか。

「幸福度」はなぜ出会い方ごとに差があるのか

「幸福度の判断において重視していること」が、出会い方ごとに違うのも、出会いの性質を考えると、ある程度納得感があるように思います。

マッチングアプリでの出会いでは「家族との関係性」が1位で、「子育ての環境」が2位となっています。これはまさに、マッチングアプリの出会いが、個人対個人のみの出会いからスタートしていることに起因しているのではないでしょうか。

比べる対象として、地域や友人関係が出会いのカギとなっている「街コン」「合コン」「友人の紹介」の3つの出会いでは、どれも幸福度において「地域の歴史や文化」が1位になっています。つまり出会いの時点で、自分以外の要素が絡んでいた場合は、夫婦となった後の幸福度にも、引き続き個人同士のつながりだけでなく、それ以外のつながりも重要視する傾向があるのかもしれません。

こうして見ると、マッチングアプリでの結婚は、自分の半径1m以内の存在(家族や子どもなど)が、より幸福度に大きな影響を及ぼす要素であると言えます。マッチングアプリ婚が増えていることを踏まえると、若い世代の幸福感の傾向が垣間見える気がします。

※【調査概要】
調査主体:株式会社エウレカ
調査実施機関:株式会社インテージ
調査方法:インターネット調査(マイティモニタよりランダム抽出)
調査対象者:全国の20~49歳の男女 
調査期間:2023年10月17日~2023年10月19日
対象:有効回答数6,566人のうち既婚者3,462人

まとめ

本記事では、「未婚者/既婚者の実態調査」の分析結果をもとに、コロナ明けの婚活・結婚の動向を見てみました。 
ペアーズは引き続き、調査結果や有識者の方々の知見を参考に、恋活・婚活マッチングアプリを牽引するリーディングカンパニーとして、少子化・未婚化課題の解決に寄与する取り組みを進めてまいります。


Pairs (ペアーズ)は、エウレカが運営するマッチングアプリです。ペアーズは、日本で最も使われているマッチングアプリ※として、日本が抱える少子化・未婚化という課題に対して、「出会い」の創出という観点から解決策を提示し、社会に貢献していきたいと考えています。
※MMD研究所2023年10月発表「2023年マッチングサービス・アプリの利用実態調査」