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OIC、70項目に及ぶ「イスラマバード宣言」を採択

【イスラマバード】2日間のイスラム協力機構外相理事会では、パレスチナとジャンムー・カシミール紛争への支援についての話し合いが行われた。

OICのヒセイン・ブラヒム・タハ事務総長は、57カ国からなる同評議会の第48回会合の終了後、メディア会見で次のように述べた。「パレスチナは依然としてOICの重要性の高い議題項目であり、今回の議会でも徹底的に議論されました。参加したすべての閣僚は、パレスチナの大義に対する支持を繰り返しました。」

「ジャンムー・カシミール地方の問題についても徹底的に議論されました。これには正当な理由があります。この議題は我々の全面的な支持を得ており、会議では我々の姿勢を再確認し、カシミール人の自決権への支持を改めて表明しました。」

このムートには、46カ国が閣僚レベルの代表者の参加、その他の国は高官が代表として参加した。イスラマバードが主催した会議には、800人近い代表者が参加した。また、中国の王毅外相が特別ゲストとして会議に参加した。OICの歴史上、中国の外相が外相会合に出席したのは初めてで、イスラム世界における北京の役割拡大を示すものとなった。


会議では、パレスチナ、インドの不法占拠地ジャンムー・カシミール(IIOJK)、アフガニスタンなどの情勢についての審議が行われた。また、アフリカや欧州のイスラム教徒に関する問題、イエメン、リビア、スーダン、ソマリア、シリアの情勢も取り上げられた。その他、イスラム恐怖症、国際テロ、経済・文化・社会・人道・科学分野での協力などについても話し合われた。

イスラマバード宣言

会議では、70項目にも及ぶ幅広い内容の「イスラマバード宣言」が採択された。

Shah Mahmood Qureshi外相は、会議で演説し、パレスチナとカシミールは、不正、抑圧、占領、人権侵害の2つの顕著な例であると述べた。


クレシ氏は、OICの閣僚委員会が他の国々と協力することが、カシミールに関する「解決の先の」「進むべき道を示す」ことにつながるだろうと述べた。この観点から行動計画も策定される予定であるそうだ。

彼は、占領されたカシミールに関するOICコンタクトグループは、会合の頻度を高め、紛争に関するそれぞれの立場を調整し、人権侵害の防止によりいっそう努めるということを決定した、と述べた。「コンタクトグループのメンバー、事務総長、事務局、特使、OIC独立常設人権委員会について、(カシミールに関する)明確な行動計画がある」と、彼は主張した。

イスラマバード宣言は、カシミールの人々との連帯を新たにし、彼らの自決への不可侵の権利への全面的な支持を表明した。さらに、IIOJKにおける人権侵害を非難し、2019年8月5日以降のカシミールに関連するインドの違法かつ一方的な行動を拒否した。


IOC参加国は、

「我々は、国連安保理決議に従いジャンムー・カシミール紛争を最終的に解決することが、南アジアの持続的な平和にとって不可欠であることを宣言する。

我々は、インドに対し、

a)2019年8月5日以降に制定された一方的かつ違法な措置を撤回し、

b)IIOJKのカシミール人に対する抑圧と人権侵害を停止し、

c)IIOJKの人口構造を変更し選挙区を再選定しようとする試みを停止・撤回し、

d)ジャンムーカシミールに関する国連安保理の決議を完全に履行すべく具体的かつ意義ある措置を講ずること

以上のことを再度求めます」

とイスラマバード宣言に明記した。


より

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