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ぱりこラジオ第2回「どうしたら自分に価値があると思えるようになる?」

先週から始めた「ぱりこラジオ」、さっそく第2回を配信しました!

※前回の配信についてはこちら↓

前回が金曜20時公開だったので、今回も何となく金曜20時公開にしました。
だからといって、毎週金曜20時配信にするかはまだ決めていません。

今回は前のテーマの続きのような感じで、「どうしたら自分に価値があると思えるようになる?」です。
下記リンクよりお聴きいただけます。
 ↓

そして前回同様、音声を聴くのが苦手、文字で読むほうが楽……という人のために、文字版もご用意いたしました。

音声版もすっごいがんばって編集して10分以内におさめようとしたんですけど、なんか盛り上がっちゃって12分になっちゃったんですよね……。くそう……。でもこのくらいの長さでもいいのかなあ……?

まだ始めたばっかりですので、今後研鑽を積んでいきたいところです。

それでは、ぱりこラジオ第2回テーマ「どうしたら自分に価値があると思えるようになる?」文章版をお届けします。

◆Q.どうしたら自分に価値があると思えるようになる?

前回は「恋愛で付き合ってもすぐ別れてしまう人とは?」をテーマにしてお話ししました。

さまざまな原因がありますが、あらゆることが「自分はすぐ捨てられる程度の価値しかないと思っている」に繋がる、という話をしましたね。
まだ聞いていないかたは、よかったら初回配信も聞いていただけるとありがたいです。

恋愛に限らず、「自分に自信がない・価値があると思えない」と悩んでいる人は沢山います。私のカウンセリングに来られるのも、そういうかたが8割くらいですね。

なので今日は、「どうしたら自分に価値があると思えるようになるのか」、見つけるヒントについてお伝えします。

自分の価値を見つける前に、ひとつ心苦しい話をしなければなりません。
まあどんなことでも、変化の前にはある程度の痛みが必要なものです。

私の好きな心理学者に、カール・グスタフ・ユングという人がいます。
そのユングは、人間は誰しも「シャドウ(影)」を必ず持っている、と言いました。

シャドウの説明を簡単にしますね。
たとえば、集団の中でオドオド・ビクビクしている人がいるとしましょう。

ある堂々と振る舞っている人は、その人に対して「何だあいつは、オドオドビクビクしやがって、情けない」とイライラします。

しかし、オドオド・ビクビクしている人に対して、その場にいる全員が100%イライラすることはないでしょう。別に気にも留めない人もいれば、「どうしたの」とか「そんなに不安にならなくても大丈夫だよ」と気遣う人もいるはずです。

イライラするのは、その人の心の奥底に、同じ素質が潜んでいるからです。
その堂々と振る舞う人は、本当は心の奥底に「人と話すのが怖い、悪く思われたらどうしようとオドオド・ビクビクする自分」がいます。それが、シャドウです。

でもそのシャドウを隠し、さまざまな努力を重ね、堂々と振る舞う自分になったのです。
自分が努力をしてきた分、「そういう努力をしなかった、頑張ってなくても許されるあの人」にイライラしてしまうのですね。

逆にオドオド・ビクビクしている人が、堂々と傍若無人に振る舞う人に対して「何だあいつは、自分勝手にやりやがって」とイライラしたら、それもその人のシャドウと言えます。

本当は自分が持っている素質を相手の中に映し出し、感情的に反発する心の動きを「投影」といいます。投げる影、と書いてとうえい、ですね。
「あいつを嫌っている私が、あいつと同じであるわけがない」と思いたいのです。

※こちらの記事でも漫画で解説しています

こういう話を聞くと、大抵の人が「えっ、てことはあいつの嫌な所が、実は私の中にもあるってこと!? イヤだ〜〜〜!」となります。
私もなりました(笑)。

ここで記事を閉じたくなる人もいるかもしれませんが、お待ちください。
この話には、良い側面もあるのです。

さっきまで自分の嫌いな人を思い浮かべたでしょうが、今度はちょっと、自分の好きな人を思い浮かべてみてほしいのです。

恋愛的に好きな人だけでなく、好きな友達、好感の持てる職場の人、好きな有名人やYouTuberなどでも構いません。

思い浮かべましたか?

そうしたら紙とペンを用意して、その思い浮かべた人たちの良いところ、素敵なところを何でもいいので思いついた順に書き出して欲しいのです。
紙とペンがない人は、スマートフォンのメモ帳などを使っていただいてもかまいません。

書き方を気にする必要はありません。
とにかく「ここが素敵だよな」「こういうとこが好きなんだよな」と思ったことを、箇条書きしてみてくれませんか?

そんなこと急に言われてもすぐ書けないよ、という人は、一度ここで読むのを止めて、ばーっと書いてみてからまた続きを読んでください。



はい、どうでしょう、書けましたか?

ちなみに私も昔まったく同じことをやったことがありまして、その時の回答がまだとってありますので、折角だから発表しましょう。
私は、複数の友人の好きなところをリストアップしました。
ではいきますよ。

笑顔が素敵。
いつも楽しそう。
親切。
他人を受け入れる力が高い。
かわいい。
人のいい所をほめる。
自分の知らないことを教えてくれる。
気にしない。
気遣いができる。
努力家。
真面目。
仕事をがんばる。
行動力がある。
言うときはビシッと言う。

以上です。
聞いていて、察しのいい人は「ん?」と思ったかもしれません。

私も書いた後にビックリしたのですが、実はこのうちのほとんどが、私がかつて人から褒められた事柄なのです。

読者の中にも「言うときはビシッと言うって、巴さん本人のことじゃね?」と思ったかたがいるんじゃないでしょうか。

先ほどの「シャドウ」の話で、“自分の中にある嫌な部分が反応して、同じ嫌な部分を持った人を嫌いになる”と言いました。
だとしたら、逆もあるはずです。

あなたが誰かを好きになるのは、自分の中にその人と同じ「良い部分」があり、それが反応しているからなのです。

「いやいや、あの人と私は全然違うし、真逆だから惹かれるんでしょう!!」と思いますよね。私もそう思っていました。
けど実際にリストアップしてみると、自分が過去に褒められたことのある内容ばかりなのです。

しかし自分に価値がないと思っていると、周りからどんなによく言われても、受け取れません。私も昔は「そんなことない」とか「お世辞だ」とか「何か見返りが欲しくて言っているんだろう」とか思っていました。かわいくないっすねー(笑)。

……いいですか。
大事なことなので、ちょっと厳しいですけどちゃんと言いますよ。

そう、自分の価値を否定する人というのは、相手が折角くれたプレゼントも「そんなのいりません!!」と突き返しているのと同じなので、全っ然可愛くないのです!!(笑)

可愛げがないから、恋愛で付き合ってもすぐ別れてしまうのです!
わかりましたか!?(笑)

逆に言えば、自分の価値をちゃんと受け取ることができれば、だんだん可愛げが出てきて、いろんな人から好かれるようになるし、「この人といると楽しいな、ずっと一緒にいたいな」と思われるようにもなります。

てなわけであなたが書いた「自分の好きな人の良い所、素敵な所」はそのままあなたが持っている良い所、素敵な所です。

「こんな部分自分には絶っ対にない!」と思うものがあったら、それが「本当は持っているのに、無意識に押しつぶして台無しにしているあなたの良いところ」です。もったいないっすねー。

ちなみに私も、自分は「めちゃくちゃ気にしい」だと思っていたんですけど、友達の良いところに「気にしない」って書いてあるので、本当は人目を気にしない人なのでしょう。
そういえば最近そんな気もしてきました。
そもそも本当に人目を気にする人は、30代後半から突然金髪にしたりしません。

「どうしても同じ良い所を自分が持っているとは思えない」という人は、「今は全然そうは思えないけど、本当はそうかもしれないんだ」とか「未来はこれが花開くかもしれないんだ」と思うようにしてみませんか?

そう思うだけで、少しずつ、心が楽になっていくんじゃないでしょうか。

さて本日はこの辺で、お届けしたのは漫画家カウンセラー・伊藤巴でした。
次回のテーマは……みんな大好きお金の悩みについての話でもしましょうかね?

それではごきげんよう、さようなら。

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