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パラスパレスの ヒト モノ コト#2

年4回発刊のシーズンブックにて
2024年春号から新連載がはじまりました。

パラスパレスで働くスタッフ達が綴る
数珠つなぎのエッセイです。

第二回目は、一人旅のおはなしです。

遠くへ行きたい。

そんな気持ちが数年に一度、むくむくと湧き上がってきます。

生活や仕事に疲れたというわけではなく、ふと思い立ち、ひとりで海外にポーンと飛んで行っちゃうんです。行先は気の向くままに。これまでベルギーやペルー、南アフリカにも訪れました。

一人旅をしたと話すと「どうして一人で行くの。」と尋ねられることがあります。

ひとつめの理由は、飛行機で丸一日かかる場所に同行してくれる人がなかなかいないこと。もうひとつは、誰も自分のことを知らない、本当に遠い場所に来たことを心から実感したいからです。

友人や家族と一緒では、つい話題が日常のことになり気分は逆戻り。せっかく南アフリカまで来たのに、スーパーの特売情報や芸能人のスキャンダルなんて……一分一秒がもったいない、と思ってしまいます。

その土地の食べ物に挑戦したり、いつもと違う格好をしてみたり。ほとんど日本語を耳にしない環境で、ああ、本当に遠くへ来たなあと旅の醍醐味と自由を噛みしめるのです。

ザンビアでライオンのお散歩体験をしたり、現地に降り立ち一分でスマートフォンを強奪されたりなんて、今となっては良い思い出です。

お散歩の様子。

それと、一人旅ほど新しい出会いがあるんです。道中知り合った人と過ごす時間があり、始終一人ということはありません。

マレーシアでは道に迷ってしまい、助けてくれた現地の方と乾杯をしたり、一緒にバーべキューを囲んだこともありました。親切であたたかな心にふれ、さまざまな経験をすることで、たった数日がギュッと濃密な時間となるのです。

私のデスクの上には、ジンバブエから連れてきた手のひらサイズのカバの置物があります。ちょっとだけ、ムーミンに似ているんですよ。

帰国してから、またお仕事を楽しく頑張ろうと思えるのは、次の旅先を想像することが原動力になっているからこそ。


さて、次のお休みには、またどこか遠くにいってみようかなあ。


パラスパレス 営業 佐藤

ムーミン似のカバ。
ケープタウンから。
スマートフォンを強奪されたので、現地で調達した代替機のカメラ画質は油絵のよう……

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シーズンブックは春夏秋冬と年4回発刊していて、店頭にてお渡ししています。ご自由にお持ち帰りいただけるフリーペーパーですので、ぜひご覧くださいませ。見当たらない場合は、スタッフにお気軽にお声がけくださいね。
2024年夏号は、4月1日よりお渡しいたします。

夏号は淡いピンクの表紙が目印です。


ヒトモノコト第一回はこちら🍣🧶

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