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3年後の自分にお手紙を書いた話

ある日、『3年後の自分にお手紙書きませんか?』という企画に出会った。
3年後の自分に宛てた手紙を預けたら、3年後にポストに投函してくれる、というものである。
これまで、このようなキラキラハートフル(※完全に私個人のイメージです)な企画には縁がなく、たとえ見かけたとしても参加することはなかったと思う。

そんな私の目の前に、何の前触れもなく現れたキラキラハートフル。告知画面を目の前にして、ちょっと身構える。
その時、『試しにやってみたら?』て聞こえた…ような気がした。誰ですか!?
「…やってみよかな。」
うそんっ!自分ちょっとやる気になってへん?何でや!?
そして、その数日後には「やりまーす!」て、宣言してしまっていた。もうやるしかない(笑)
締め切りまで約2ヶ月。
とりあえず寝かせる。いや、ほったらかす。まだ日にちあるしな!

締め切りまで1ヶ月。
まずは形から。レターセット選ぼか。紙ものが好きでレターセットもよーさん…あらへんやんっ。せやった、手紙出す相手おらへんもんな(笑) 
ほな買いに行こ!ということでお店へ。あれも可愛い、これも良い。つい買いすぎてしまいそうになるのをグッと我慢して、レターセットとポチ袋(在庫多数)を購入。
そして寝かせる。いや、ほったらかす。まだ日にちはある。

締め切りまであと2週間。
そろそろ書かないと。なに書くんや?
あーでもないこーでもない…を頭の中で繰り返して、結局書かない。次の日も、その次の日も書かない。書けない。
自分にお手紙ってめっちゃ難しい。
あれやこれや考えてるうちに、「こんなん書くのってどうなん?こんなんでええんかな?」とか色々出てくる。
自分へのお手紙やねんから何書いてもええがな。うるさい頭。

数日後、自分との押し問答に疲れたんかして、「とりあえず、何かしら書いてみよ。」という気になり、カフェへ行くことにした。
お腹が空いていたし、隣に本屋があるので本も見られる。
それに、カフェで何かしら考える。っていうのをやってみたかった。 
家が好き過ぎるから、こんな事でもなければきっと出かけない。嫌になる前に、とっとと出かけよう。

まずは本屋から。小泉今日子さんが話していた太宰治さんの『正義と微笑』が読みたくて、『パンドラの匣(新潮文庫)』を購入。
(『なんでいきなり小泉今日子さんやねん!』と思われた方はよろしければこちらもお読みくだされ↓)

さて…ここの本屋には文具コーナーがあり、チラっと覗いてみようかなと行ってみる。
紙ものコーナーで、分かりやすく目に止まったものがある。青い鳥のレターセット。
うっ、美しい…!
「3年後にこれ届いたら嬉しいかもしらん。」
という事で購入。
前に買ったレターセットも可愛いけど…そっちもまた出番あるやろ。あるはずや。知らんけど。今は青い鳥の気分やねん。

カフェに到着。まずはご飯。『正義と微笑』が気になる。ちょっとだけ読んでみよ。止まらない…あかんアカン。先にお手紙やで。
ひとまず出てきた事を携帯にメモっていこか。
実際にやり始めたらなんのことはない、めっちゃ出てくる!青い鳥レターセットのお陰か!? 自分に喋ってるみたいな感じになってるけど、これはもうお手紙ちゃうか?ええがな!
ということで、食後のコーヒーを飲むのも忘れ、一気にお手紙メモ終了。
え…私ちょっとハートフルな気持ちになってへん?

そして翌日、青い鳥レターセットにお手紙をしたためる。
書き終えてみたら…さらにハートフルな気持ちになってるやん!胸一杯いうかちょっと泣きそうになってる。どないした!?なんやねんこれはっ。
青い鳥レターセットが3年後を待たずにハートフルを運んできたんか!?
こんなけ感動しといてなんやけど、また機会があったらもっかい自分へのお手紙書くか?と言われたら正直分からへん。でも毎日の中で自分にハートフルを向けてみるんはええかもしれんなと思った。
書いたから見つけれた、自分への愛。

3年後かぁ…何してんねやろ?
3年前て何してたっけ?




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