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鎌倉というコンテンツ

鎌倉が熱い!!
そんなの何を今更と言われるかもしれない。

けれども、幼少時の朧げな記憶の鎌倉は「大仏さまを観たなぁ。」というもののみの私は鎌倉に行きたいと思いながらも、その気持ちを温めているにすぎなかった。今日までは。

鎌倉熱の始まりはちょっと前。髪を切ってもらっている美容師さんがいいよって言っていたことがあったこと。Oz magazineが鎌倉を特集していたことだ。

先日鎌倉にふらりと行ってみて、個人的にすごく面白いなぁと思った点をまとめたい。

① 東京から約1時間で着く。
9時半に出れば10時半には着く。これは、「思い立った日が吉日」的にふらりと行くのには丁度いい塩梅。
一時間も電車に乗っていると、「ちょっと遠くまで来たなぁ。」と思えるのがよい。いつもと違う電車に乗るのってなんかワクワクする。
子どもの頃の遠足に始まって、大人も旅をするのは行きのワクワク感が忘れられないからかもしれない。

② ガイドブックは要らない。(徒歩だからかもしれない。)
駅の観光案内所で「無料のマップ」を手に入れよう。
ガイドブックを見ながらとか携帯を見ながらもいいけれど、道案内も結構あるし、何より「迷ったかな…」と思っていたら、地元の方が優しく声をかけてくれていて、とんがっていた私の心が穏やかになった。
そんなオリエンテーリング的楽しみが出来る。


③ おすすめスポットが点在している。
鎌倉が意外と広い。行きたいところが東西に離れていたりする。そして、鎌倉は意外と広い。
お寺や神社は16時位に閉まるのが普通なことも考えると、行きたいところを制覇するには、結構急いで回らなくてはならない。
そんな訳で、タイムトライアル的要素がある。
私は今回10時半くらいについて、結局15時すぎまでに6箇所程巡ることができた。
点在しているからこそ、自分のお気に入りスポットも見つけやすい。
お気に入りスポットを見つければ見つける程、その地に愛着が湧いて、また来たいなぁと思うようになる。

④ だからアクティブにならざるを得ない。
さっきも書いた通り、観たい所は点在しているから結構歩くことになる。
駅前の商店街でレンタル着物やさんが何軒かあって、それを借りて歩くのも楽しそうだったけれど、ハイキングコースもいくつかあって、神社も山道も超えたところにあったりするから、歩かざるを得ない。
色々回ろうと思ってきたので、スニーカーで来てよかったぁと思った。
きっと春には桜が咲いて、今は藤と牡丹が見頃で梅雨は紫陽花で、秋は紅葉でそんな季節の移ろいを植物から感じることが出来るそんな土地なんだと思う。

⑤ お寺・神社めぐりがちょっとしたアトラクション
お参りだけ・中を見て回るだけって思っていたけれど、鎌倉のお寺や神社は実際にアクションが必要になる。
例えば、銭洗弁財天だったら、実際にお金を水にひたして洗うことになる。
厄割り石ではお皿を割ることになる。
受け身だけではないちょっとした行動(そしてそれが五体投地ほど面倒ではないところ)が、楽しいと思えたポイントだ。


⑥ とってもおしゃれなお店・スポットが多い。
道すがら、通り過ぎるお店がどれもオシャレだった。どれも入ってみたくなるお店だったけれど、結局どれに入ればいいかわからないという贅沢な悩みのせいでどれにも入ることが出来なかったことが悔やまれる。

でも、途中ふらりと立ち寄ったジェラートやさんが美味しすぎた。
「ベリー・ヨーグルト」×「ホワイトチョコ・ローズマリー」。


特に、ローズマリーは甘さ控えめで、爽やかで食べたことのない味だった。
まるで春から初夏に切り替わる季節の移り目を表現したような味だった。
一人にとってはちょっと大きすぎるダブルを、独り占めできる嬉しさ…
大人になってよかったと思える瞬間の一つだ。


⑦ ちょっと足を伸ばせば江ノ島まで行けちゃう。
今回は行けなかったけれど、江ノ電もある。そうして一日まるっと楽しむことができちゃうのだ。
家族でも、一人でも、デートでも楽しめるのが鎌倉だなぁと思った。


⑧ 後々ガイドブックを買って復習が出来てしまう。
行った後になぜかガイドブックを買ってしまった。
今までこんなことをしたことはなかったのだけれど、もう一回行きたいってことなのだろうか。
あとからガイドブックを買うと、気になったところの答え合わせができて楽しい。
古い銀行だと思っていたところが、今はバーにリノベーションされていたり。
またもう一回行こうと思わせてくれた。
行けば行くほど交通費が安くなる回数券とか作ってくれないかな。

そんなわけで「コンテンツとしての「鎌倉」は熱いのである。


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