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不適切にもほどがある!! かわいいと言ってはダメですか?

 3話になって吉田羊とその息子キヨシが令和の時代から昭和にやってくるという謎、いろいろと見えてきました。1話で出てきた将来の夢で井上君がタイムマシーンへの夢を語るところ、何かの伏線ではないかと思われましたが、早い段階で回収されました。1話で阿部サダヲがたまたま令和に行ってしまった経験を持つことから、タイムマシーンの存在を少年井上に後押しすることになってしまった。それが38年後の未来、井上君が本当にバス型のタイムマシーンを作って、吉田羊とキヨシが昭和の時代に行ったという話ですね。井上君と吉田羊は後の夫婦であるのだが、タイムマシーンを巡り別れを選ぶことになる。しかし、大人になった井上君は見事にタイムマシーンをつくることができたけど、耳ぬきができないからタイムスリップができないというわけだ。
 仕方がないので自動運転を採用したとのことだが、無人で動いているのでめちゃめちゃ怖い。自動運転と聞けば今でも開発は進んでいるし、人間の下手くそな運転よりもAIを搭載した自動運転の方が安全と聞く。なにより、勝手に目的地まで運んでもらえるというのは、画期的で新たな未来を夢見ることができる。なので、自動運転は全然ありだとおもっている。
 しかし、私も阿部サダヲと同じように運転手のいないバスが恐怖だと思ってしまった。まだまだ、数年後の未来をイメージできていないのがげんじつなのであろう。

 「タイムパラドックス」やっぱりこの話が出てきたか。それは過去や未来を行き来して結果を変えてはいけないというルールである。
 この私は45年前に生をうけた。父と母はおよそ50年前に結婚して、子作りをした結果が私の誕生だ。あくまでも単純に考えれば、私がタイムマシーンで50年前の父を殺害してしまえば、母は父に会うことはない。故にこの私が生を受けることもないのだ。
 べたべたな表現だと、私が50年前の父を殺害した瞬間、私は消えてしまい。歴史上から抹殺されるだろう。(いないけど)私の子孫たちももれなく歴史上から抹殺される。
 何も殺害までしなくても、父と母を何かしらの形で会わせないようにしてしまえば、私は生まれることはない。それは、ほんのちょっとの偶然を少しずらしただけで壊れてしまう。

 その「タイムパラドックス」を明確に示したのが名作「バックトゥーザフューチャー」だ。デロリアンのかっこよさもさることながら、自分が消滅するのを阻止するために、父と母の未来を守ろうとするストーリーが秀逸だ。タイムリープものはいつも混乱するけど、バックトゥーザフューチャーで完璧にイメージできたといってよい。

 その矛盾を抱えながら、本作のメインストーリーは面白おかしくクライマックスへ進んでいくのであろう。

 さて、今回のテーマは世間に気を使いながら放送しているテレビ番組といったところでしょうか?

 昭和のテレビは今じゃ考えられないぐらいのやりたい放題で、昔のテレビ番組は面白かったという声が聞こえる。80年代では私もまだまだ幼く、遅くても21時には寝てしまっていたから、11PMがどんな番組だったのか全然わからないが、さぞかし楽しい番組だったのだろう。

 冒頭のシーンは「毎度お騒がせします」をイメージしたのだろうか。クラスの男女が親公認で普通に部屋に入っており、阿部サダヲの娘がバスタオル姿で登場する。まさに立花理佐の「毎度お騒がせします」を思い起こすことができた。中学の時にたまたま見た再放送を楽しく見ていたが、今放送したらどのように感じるだろうか?
 今じゃダメだろうなと思う前に、この令和の時代ではあまり考えられないだろうなとおもう。大体にして、中学高校時代に毎度お騒がせしますのような経験したことないから、ファンタジーとしか思えないもの。

 そして、令和のコンプライアンスに縛られたテレビ番組は八嶋智人が夢想しておりましたね。すごい人気というわけではないけど、気が付いたら普通にMCをこなしていて、何事もなかったかのようにきれいにまとめ上げる。取り立てて意識はしないけど、こんなキャラクターがとても重要でなくてはならない存在だ。

 それを山本耕史が、女性アシスタントに「かわいーい」と言うなとか、言い方がいやらしいとか。「髪切った?」は昔は笑っていいともの定番だが、今じゃ立派なセクハラだとかいって、CMの度に「不適切な発言」として謝罪させている。ここまでくると山本耕史は何におびえ、何をやろうとしているのかが逆にミステリアスで面白い。

 最近のテレビ番組は面白くなくなったというのは、コンプライアンスや不適切発言やらを過度に意識したあまり、無難な番組に終始し気が付けば似たような番組が乱立しているようになっている。といわれている。

 そのような空気感を笑い飛ばすために、八嶋智人や山本耕史を贅沢に使っているのが最高なのだが、昭和のバラエティーみたいなのが今やったら受けるのか?

 それはちょっとわからない。コンプライアンスも何もなかった平和な時代のバラエティーをYouTubeで見たときすごく面白いものもあれば、なんでこんなので笑っていたんだろうと感じることもあった。

 私も昔のドラマやバラエティーが好きで、YouTubeで楽しむことが趣味である。しかし、11PMをYouTubeで見たらどんな風に感じるのだろうか?意外と面白くないというかもしれない。

 80年代~90年代のドラマで、今じゃとても放映できないような激やばドラマをYouTubeで見てみよう。

 昨年、「悪魔のKISS」をYouTubeで見たらメチャクチャ面白かった。しかし、あの世界は今の時代に見せるのは流石に怖いかもしれない。当時トップ女優だった常盤貴子の伝説のシーンは公式に再放送やDVDはダメだろう。しかし、YouTubeで転がってるかもしれない。不適切なドラマであるのは間違いないが、興味のある人はご覧になると良いだろう

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