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どーんと落ちて、ぱぁーっと晴れた1日を振り返ってみた。

お久しぶりです。どぅーです!
2週間ほど前からバングラデシュでの生活を開始しました!外国人がいない村の現地NGOで一年間インターン生として関わっていきます。

さて、昨日は4月1日。2024年度が始まった日でした。
そんな新年度一発目の日に、結構大きく気持ちが浮き沈みしました。
ながーい1日をここに記します!


3月31日という日

2024年3月31日。日本では、2023年度最終日ということで、多くの人が門出を祝い、感謝を伝え、次のステップに向けての準備をしている日でしたね。この日は日曜日だったので、2023年度最終日を大切な人と過ごしている方も多かったようです。

一方でバングラデシュでは「年度」の概念はないので、ただの普通の日。しかも日曜日は平日にあたる(金土が休日)ので、特別感は一層欠けていました。
いつも通り朝からお仕事をして、食事をして、お喋りを楽しんで...夜になって部屋で一人SNSを開いたら、華やかな写真や心こもった文章が次々と流れてきて急に現実を突きつけられました。

「あ、今日は年度末なのか。明日から4月!?」

最初はとても楽しく、興味深く読み漁っていました。久しぶりの方の近況を知って想いを馳せたり、新年度から始まるチャレンジの話を読んでわくわくしたり、両親やお世話になった方への感謝の気持ちを読んで感動したり・・・。

でも読み続けていくと、「楽しい気持ち」がなんだかよくわからない「不安」に変わっていきました。

ちなみにこんなド田舎に住んでいます。

いつの間にか現れた「不安」

ふと自分に置き換えたとき、どこから生まれてきたのかわからない不安な気持ちが襲ってきて、気がついたらベッドで横になりながら泣いていました。

今の自分のチャレンジには120%自信を持てているし、
バングラデシュでの生活に不満はないし、
将来に対する怖さもない。

でも、友人たちのキラキラとして写真と文章を読んでいると心がキューーとなって苦しくなる。なんで?なんで???って思って、不安が頭をぐるぐるして、気がついたら夜2時を回っていました。

寝て起きても消えない「不安」ちゃん

4月1日。新年度だ!バングラデシュではただの月初め。
寝たらすっきりするかと思ったら大間違い。どよーんとした朝になりました。

いつも通りお仕事を始めたのだけど、会って早々から、一緒に働く仲間たちからとても心配されてしまいました。

伝統刺繍を施す部門で働いています。



「どうしたの?体調悪いの?」
「ご飯食べられたの?夜はしっかり寝られた?」
「モン・カラップなの?」※モン=心、カラップ=悪いという意味。

表情に出ていたんだなとちょっと反省。
そこで素直に打ち明けることにしました。自分の言葉にして伝えてみたら、また涙が出てきそうになって、心が弱っていると自分でもよくわかりました。

あーちょっと休まないといけないかな。でも原因がわからないからどう克服しよう?難しいな。

大どんでん返し!心が元気を取り戻すまで

さぁどうやって立ち直ろうかと思っていたのだけど、幸運なことにモジモジ考えなくても回復できた!
実は今、インド、ネパール、フランスからお客さんが来ていて、1週間ほど滞在をしています。最大限のおもてなしをするべく、組織全体がいつもの2倍くらいにせわしなく動いています。

私はいつもお喋り相手をしてくれて仲良くさせてもらっているキッチンのおばちゃん2人の手助けしたいと思って、ダイニングに向かいました。大量の食事(品数も量も膨大)を1日3食作り続けるおばちゃんたち。ダイニングはきれいに飾って、きれいなプレートを使って、水にも配慮を。とにかく食事の準備に関する負担がものすごいことになっていました。慣れない受け入れ態勢で、マネジメントはぐちゃぐちゃ。時間管理もできていない状態。

私は、以前のお仕事柄、バングラデシュにおいて外国からのお客さんを迎えたときにどんなおもてなしをすれば良いのかの経験があったので、思い出しながら対応をしてみました。時には現地スタッフに指示を出しながら...。

「そんなに働かなくてよいよ、まどかはキッチンスタッフじゃないでしょ」と何度言われたことか。笑

私は自分が働きたいからやっている。この組織で役立てている感覚がとても嬉しかったのです。夜中からずっと曇っていた気持ちは、いつの間にか晴れてすっかり元通りになっていました。

アルチョップというジャガイモを使った軽食。
形状しました!量がえげつない。

生きがいの要素

心が元気を取り戻した今、なぜ友人たちの新年度の投稿を見て不安に襲われてしまったのか、その理由がわかった気がします。

このNGOに参画してからの2週間、私は「現状理解」に徹してきました。仕事を始める前にNGOの活動の全体を知るため、活動の見学をしたり、話を聞いたりと情報収集をしてきました。スタッフの方の手を止めてしまうときには申し訳なさを感じたりもしていました。現地スタッフはイスラム教を信仰する方がほとんどなので、ラマダンの影響も大きかったです。仕事の進捗は全体的に遅く、事はなかなか進まず、モヤモヤを抱えていました。

そんな毎日を過ごす中で、「存在価値」に対する疑問と、タイムリミットのある任期だから時間を無駄にできないというプレッシャーが知らず知らずのうちに蓄積していたみたいです。なるほど、友人たちのキラキラとしたSNSの投稿を見たとき、この自分に圧力をかける要素が不安となって前に出てきてしまったのか。

この組織にどんな価値が残せているのかが不明でした。生きがいややりがいを感じられない時間に、いつの間にか苦しさを感じていたらしいです。

今日の教訓「私の生きがいの要素は、人の役に立つこと」

NGOに赴任してから足りなかったのは「人の役に立っている」という感覚だったようです。

原因不明の「モン・カラップ」はとても苦しかったです。
でも思いがけず復活できて良かった。そして学びも得られた。

2024年度、もっと力強く前に進んでいくために必要な、大事な気づきだったのかもしれません。

私は、バングラデシュの地で新年度を迎えました。

ベンガル料理、作れるようになるぞー!裏目標!

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