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処方解説 半夏白朮天麻湯

今日はめまいによく使われるこの処方を解説していきたいと思います。めまいってなかなか厄介な症状で、僕も過去に一度なったことがあります。目をつぶると世界が回る。寝たいけど寝れない、、しんどいですね。

めまいのお話も含めて、半夏白朮天麻湯を解説していきますね。

李東垣

半夏白朮天麻湯は、痰湿と気虚がある場合に使う処方です。化痰の半夏を代表に、茯苓、天麻も含まれます。ちなみに天麻はオニノヤガラの根茎を乾燥させたもので、高級生薬の一つです。雲南省に行ったときに空港の免税店?で、金ピカの箱に入って売られてましたw

半夏白朮天麻湯は、中国宗代の名医・李東垣(りとうえん)が編み出した処方です。李東垣は、家の有名な補中益気湯を作った人です😊

李東垣は、”補土派”と呼ばれ、胃腸を整えることが全てと提唱した人。僕らも薬を選ぶときに「胃気が無くならないように」と選ぶが、この根幹の理論を作ったのが李 東垣 先生。「胃気がなくなれば人は死ぬ」という言葉を残しています。

半夏白朮天麻湯が適する人

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