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突然の告知:乳がんと診断されて【1】

2020年6月、私は乳がん患者になった。
2019年末から新型コロナが世間を騒がせ始め、元々持病のある私はテレワークをしたいと思い、ロボットのような頭の硬い上司に挑み、ようやく週3日のテレワーク勤務を勝ち取った。

テレワーク勤務は家での仕事。仕事用のデスクがある訳でも無く、既存のテーブルを使って長時間PCと向き合っていると肩はこるし、いろんな所が痛くなった。
4月末くらいから左肩、首、胸に痛みが出て、あれ?変な姿勢で筋がおかしくなった??まぁもうすぐゴールデンウィークだし休めば治るかな。
と軽く考える。でも違和感は消えず胸の張りが強くなった。

この痛みは何だ?

左胸を触るとシコリがあった。

これはヤバイやつかもしれない…。

そう思った時、人は少しでも良い方向へ考えを誘導したいのかもしれない。

半年前に受けた乳がん検診の結果は「異常なし」だった。乳腺炎でもシコリみたいなものができると聞いたことがある。乳腺炎もかなり痛いらしいしきっと…。


そして逃げたい気持ち。

今年の健康診断もそろそろ予約しないとだし、その時診てもらえば良いか!

と。

そんな私も数日後には乳腺外科を受診することを決心する。

それは夜寝る時、何の気なしに両手を上げて伸びをした。今までにない違和感。左胸の皮膚を押し上げるような突起が目に見えて分かったのだ。

乳がん検診は受けたことあるけど乳腺外科なんて行ったことないし、どこの病院が良いのだろう。女医さんの方が良いのかなぁ。全く分からない。
友達が年に1回検査を受けてる病院に電話してみるも「当分の間予約がいっぱいで無理ですね。でも症状があるなら別の病院探して行ってください」と断られる。優しいのか冷たいのか分からない対応だ。

予約取れないしもう少し様子みようかなと逃げたい気持ちと、これは行かなければヤバイ結果になるだろうという予感。
ネットで調べて、家からは遠いけどクリニックの予約が取れたので、週末に受診することになった。

ー診察当日ー

コロナ禍で病院行くのも怖いのに、これから受ける検査とその結果が怖すぎる。検査はマンモグラフィとエコー。エコーは診察室でしてくれるみたい。

マンモグラフィ後、待合室での時間。悪いものではありませんように…と願うのみだった。

その数分後、私は乳がんを宣告されていた。

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