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【ヒーヒー、広島】

広島は、焼きそばやうどんの入ったキャベツ多めクレープ生地なお好み焼きの妙技に踊らされるのであるが、全部マゼマゼした物で育ってきた私からすると、このミルフィーユのように別々の層が、がっちゃんこされた粉ものを、うまく認識できない。でも、一口食べると魔法にかかり、ついにはそば肉玉、肉玉うどんと召喚し続けるのである。
しかして、だけじゃない広島、汁なし担々麺やホルモン天ぷらと言ったつわものが、控えておるのだ。やられる気しかしない。穴子や牡蠣もうごめくし(今回は登場せず)。
ちょこっと?博多と名古屋は登場。


2015年7月某日
【ああ、広島の日々よ】
広島のSST経験交流ワークショップは台風の影響を受けることなく、無事開催され、ばっちり参加してきた。今回は医師層向けの分科会もあり、おおう、仲間がいて嬉しいなあ。さて、以下は覚え書き。

~恐るべき食べルート~
木曜日:夜遅くに着いたため、bar「カンティーク」にて広島産レモンやブラッドオレンジ、西瓜を使用したフルーツカクテルやマニアックなウイスキーを飲み(全体的に香りがきつめ)、流川を目指すが台風接近のため早じまいの店が多く、風が強くなるなか、広島焼き「へんくつや薬研堀店」で生イカ入りそば肉玉(そばは半分で頼む、以降デフォルトで)を、ハイボールでやっつけて宿へ。

金曜日:昼食は「くにまつ」デスマックス(汁なし担々麺で最強に辛いやつ)で真っ赤な輪切り唐辛子まみれとなる。
夕方は同僚とゼロ次会と称して「貴家。」で、柚子塩味とん平焼き、そば肉玉(ネギかけ、辛味オン)、うどん肉玉、コウネ焼きを焼酎で。
さらに他のメンバーと合流して、割烹「山人」にて、かに味噌コロッケ、冷製肉詰めトマト、蒸し豆、牡蠣塩辛、とうもろこしかき揚げ、小鰯天ぷら、幻霜ポーク炭焼き、刺身盛合せ(ミズイカ、マグロ、バイ貝、鯛)、漬け物(長芋、胡瓜、人参)、生野菜色々を豚味噌で、自家製燻製(半熟卵、ささみ、鯖、サーモン)、味噌カレーにゅうめん、鯛出汁茶漬け、温玉シラス丼などを、地酒あれこれと共に食べる。どれも隙のない旨さで、丸坊主の料理人たちの腕前に満足、大感謝である。

土曜日:昼は「キング軒」にて汁なし担々麺スペシャル(10倍の辛さ)に温玉を足す。こちらは山椒のしびれが強いな。
さらに鉄板焼&お好み焼き「こひなた」に梯子して、こひなた焼き(そば肉玉イカ天ネギかけ)、焼トマトチーズを食べる。
夕方は繁華街の銭湯・音戸温泉でひとっ風呂浴びてから、「八昌(薬研堀本店)」の行列に並び、すじポン(牛アキレス腱でプリプリさっぱり、必食)、味噌キムチ味の煮込み(厚揚げ、ジャガイモ、ホルモン、こんにゃく)、そば肉玉ネギかけを食べ、bar「GSbar」にゆき、パイナップルマティーニ、フレッシュブラッディーメアリー、西瓜ソルティードッグ、XYZ、巨乳ジントニック(牛乳と巨峰を使ったエロい飲み物)、カリラのカスクをショットで、グラスホッパー、ウンダーベルグ炭酸割りを飲む。どれも柔らかな口当たりで、飲みすぎた。

日曜日:昼は「みっちゃん総本店」の行列に並び、スペシャル(そば肉玉に生イカ、生海老入り)に牡蠣トッピング、ネギかけをハイボールで食べた。
夜はまたしても音戸温泉で長湯して、「たこつぼ」で、地物の魚介などをおまかせで楽しむ。鱧と夏野菜ゼリー寄せ、焼きナス、ゆで豆、初鰹、小鰯刺身、シャコ、瀬つき鯵、赤雲丹、春日鯛、タコ、煮蛤、イカくちばし、小海老、卵入りイカ、鮎塩焼き、サザエつぼ焼き、アワビなど、〆は鰻ひつむし、浅利味噌汁、デザートに自家製抹茶アイス小豆がけ、きな粉もち。
bar「フーケ」でフレッシュのブラッディーメアリー、モスコミュールを飲む。

月曜日:昼は「胡桃屋」でそば肉玉チーズを食べる。そして、新幹線改札内にある店で、「坂井屋」のばくだんがんす(玉子入りの魚すり身、玉葱、唐辛子、焼にんにくにパン粉をまぶして揚げたもの)、「高可」のホルモン天ぷらを購入し、ハイボールを飲みながら三重県に向かって帰っている。

結局、広島焼き6軒、汁なし担々麺2軒、bar3軒、その他2軒を巡ったのであった。再訪したいのは「こひなた」「山人」「たこつぼ」「GSbar」、次回の課題は汁なし担々麺「武蔵坊」かなあ。にしても、今は体重計にのりたくない。おひとりさまで訪れた店がほとんどだが、まんまとおふとりさまになったのであった。


2019年6月某日
【長い酒で肉】
ひさびさにすごく食べて体重が3kgフェタ(増えた、なんか祭りっぽく)備忘録。週末は広島→博多に向かう。フェタ!フェタ・フェタ・フェタ。
今回はマリンメッセ福岡でのサカナクションのライブ「834.194」(札幌から東京への距離キロメートル、でも「闇夜行くよ」かも)を聴きに行くにあたり、広島に寄ってみた。
以前から、西区にのみ分布するホルモン天ぷら達を食べたかったのだ。ホルモンの各部位、白肉(ミノ=第1胃袋)、チギモ(レバー)、ヤサキ(心臓)、オオビャク(大腸)、センマイ(第3胃袋)、ヤオギモ(肺)、タチギモ(脾臓)、ビチ(第4胃袋)、ハチノス(第2胃袋)、ガリ(軟骨)などが天ぷらや汁やおでんになっているのだ。
そんな「みやさん」で、ざっかけない席には小振りの、でもしっかりした出刃包丁と、ぶあついまな板が置かれており、その揚げたてのホルモン天ぷらを一口大にぶっ叩き切りながら、酢醤油に唐辛子をぶちこんだタレで食べるのだ。
店の愛想はない(唐突だ)が、味は良い。芋焼酎は芋とマジックで書かれたオレンジ色の蓋付きプラスチックの容器に、原液が入っており、ペットボトルの水と氷を入れてもらったジョッキでやる。
肉5とれんこん1、でんがく汁(ホルモンとキャベツやらが入った獣汁)、おでんはガリとスジ(アキレス腱かな)、追加で肉2(どの部位が来るかはおばちゃん次第)を、ハードボイルドに食す。
一旦宿に帰り、とうかさん(浴衣はじめの稲荷大明神の祭礼)を見に行き、くじ引きでボールペンが当たり、「越田 胡店」で越田スペシャル(肉、玉子、駄菓子のイカ天、ネギ)をうどんで。そのあと、bar「フーケ」にて、ブラッディメアリーをフレッシュで、牛蒡モスコミュール、スコッチ3杯、スイカのソルティドッグ、グラスホッパーを。
翌日の昼は「鮨処ひと志」(中電前)で飲み食いしたあと、「くにまつ+武蔵坊」で武蔵坊の胡麻汁無し担々麺ハーフの一番辛いの、ネギトッピングで。

ここから、広島→博多へ移動。
夜は中洲の「味噌汁田」(中洲川端)にて、酢モツ、茹でアスパラ、冷奴、胡麻カンパチ、生カラスミ、納豆汁に沈没した。

日曜日の昼はネパールカレー「マイティガル」(薬院大通)でカレー二種(マトン野菜、キーマ)、鶏肉のセクワ(タレにつけて焼いたの)、ダル(豆カレー)、アルコアチャル(辛いジャガイモ)、ライス、パパド、タンドリー手羽先、ラムとビール。二時間くらいウトウトしながら食べる。
で、サカナクションのライブで跳ねた後(おかげで背中と腰の間が突っ張って痛い)、「田中田」にて、オリジナルサラダ(水茄子、蓮根、牛蒡、トマト、葉野菜、タタミイワシ、スナップエンドウ、茹で玉子など)、ポテトサラダのタルタルソース添え、刺身盛り合わせ(馬肉、鯵、ホタテ、トロ、ウニ、タイなど)、胡麻鯖、カマボコバター焼き、トマトスライス(もっちり甘い)、たいわた、マジャク(アナジャコでヤドカリの仲間)唐揚げ、地鶏塩焼き、白菜古漬等。お後二軒目、「二加屋長介」にて冷やかけ(うどん)とセロリ浅漬け、炙り明太子。

翌日は朝から博多駅「住吉酒店」にて角打でミズイカ内蔵塩辛やXO醤、糠漬けで、日本酒をやたらと呑む。大人の夢のランドだ。そのあと「葉隠うどん」にて、エビ天・牛蒡天・肉・月見うどんに昆布や柚子胡椒、唐辛子をたくさん入れて、勢い梯子うどんの「みやけうどん」で丸天・玉子うどんをヤワヤワと飲みすする。もう一度、「住吉酒店」に戻り、幻の厚揚げ、南極漬(クジラ軟骨粕漬け)で福岡の日本酒や芋焼酎を呑む。あああ、酒バンザイ。

ようやく帰路につき、「山本屋本店」(名駅エスカ店)で、蜆味噌煮込みうどんに、名古屋コーチン、九条葱トッピングをビールで。漬け物おかわり。はい、まんぷくまんぷく。あ、こんなアホみたいな御大尽飲み(金銭的&肝臓胃袋)に付き合える人がいたらば、男女問わず一部分でもよろしくです(日本全国どこへでも)。


・・・広島の夜は、尖っていて、道ごとにディープになってゆく。昔、とても美味しい鯨肉を食べた居酒屋があったが何てお店だったっけ・・・たしかウニホーレンで有名な「中ちゃん」の近くだった気がするが、記憶の遠くて深い地層に眠っている。眠らせておこう。ぶち好きじゃけえ、ほいじゃーね。

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