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【囲碁以外禁止】にこだわり続ける3つの理由

はじめましての方もそうでない方もこんにちは。
カフェと囲碁 ひだまりのMayuです。

今日は「囲碁」にこだわり続ける理由です。
こだわりを思ったお店をやる人向けた記事です。
あなたの事業を輝かせるヒントになったらうれしいです。


私の経営する「カフェと囲碁 ひだまり」では、
将棋もチェスも連珠も、他のボードゲームもお断りさせていただいております。

それで、知らずに来店して遠慮してほしいとお伝えすると、
「あいつは嫌な奴だ」とGoogleレビューでよくない評価を頂くこともありました。

それでもここは私のお店であり、
私のこだわりで出来ているお店なので仕方ないと思っています。
そこにある3つのこだわりについてお伝えします。

1.家業は「囲碁屋」です

一番シンプルな回答ですが、2016年に「碁会所」を継ぎました。

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お店は1965年から祖父が「碁会所」として営業していた老舗。
そのため他のボードゲームは55年間扱っていません。

その歴史を継承した身としては、
「囲碁」を「囲碁将棋」などに変えようという気持ちはありませんでした。

これがもともと「ボードゲームカフェでした」
となったら、ボードゲームにしたと思います。

囲碁一本で100年企業にする。
それがわたしの夢であり使命。
だから囲碁にこだわっています。

2.寿司屋で食べるラーメンはおいしいですか?

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お客様から「他のボードゲームやらないの?」とか「やってほしい」
と開業当初は言われました。
こういう雰囲気のお店が、3年前はまだなかったからでしょう。

しかし、かたくなに「すみません。囲碁しかやらないんです。」
そうお断りしてきました。

なぜかというと、寿司屋で食べるラーメンはうまいのか?!と思うからです。

寿司屋は職人さんが長年かけて修行して開業するお店です。
そして、ラーメン屋も長年修行して、安定したスープや湯で加減、接客をマスターして開業するものです。
「飲食店」というくくりで見たら、どちらも飲食店です。

しかし、寿司屋がラーメンを出したらおいしいと思いますか?
ラーメン屋に勝てるスープを寿司屋が作れると思いますか?

私の答えはNO!です。

これをゲームを扱うお店に置き換えてみましょう。

私は囲碁屋です。囲碁のリーグ戦や接客、サービスなどを学びました。
同じ業態だから他のボードゲームも入れちゃえ!とやったとします。
東京には、ほかにも将棋カフェや将棋道場がたくさんありますよね。

さて、囲碁屋歴55年、将棋カフェ歴0年。
どちらのお店に行きますか?

もし自分が将棋プレイヤーだったとして、
1度は行くかもしれません。
しかし、ほかの将棋カフェと比較したら劣ることでしょう。

将棋プレイヤーにもっと楽しんでもらえるお店作りに励んでいる人には勝つことはできません。
経営者としても、まず気持ちの部分で負けてしまうでしょう。

そして、囲碁のお客さまに対しても同様です。
私は不器用なので、両方やった場合、
どちらかがおろそかになることが目に見えています。

プロフェッショナルな分野に注力して、
お客さまに楽しいと思ってもらえるように全力投球したい。

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もちろん開業する前に色気をだして他のボードゲームもいれようかな。
とも考えました。
お客さんのすそ野を広げたかったからです。
今の日本は、将棋の競技人口の方が多いので、
そう考えるのも当然でした。

しかし、立ち止まって考えて、
それは安直なのではないか?
囲碁一本で生きていける方法はあるのではないか?
そう思いました。

選択肢が二つあって悩んだときは、より難しい方を選びなさい。
私が好きな経営者の本には必ずそう書いてあります。

それもあり、私は「囲碁ひと筋」そう決めて、
今も囲碁カフェを経営しています。

3.アイデアが沸く秘訣は一途

囲碁一本でやると決めたから、
それを魅力的に見せるためのアイデアが浮かびます。

「結婚」と似ているなぁと思っています。
「良いときも悪いときも、富めるときも貧しきときも、病めるときも健やかなるときも、死がふたりを分かつまで、愛し慈しみ貞節を守ることをここに誓いますか?」

これです。

良いときも悪いときも囲碁一本でやると決めた以上やり切りたい。

では、どうするか?
とにかく考えて、どうやったらお客様に楽しんでもらえるのか?
囲碁一本と決めているから、アイデアがたくさんわいてきます。

これがもし他のボードゲームをやっていたら、
すそ野を広げたことにより来客数は囲碁をやるよりも安定することでしょう。
しかし、そうなると「囲碁の魅力をどう発信するか?」という考えに至りません。

囲碁の集客、将棋の集客、とにかく集客!!!
というマーケティングのことしか考えられなくなっていたと思います。

囲碁の魅力をどう伝えていこう?と考えるようになった結果、
他のジャンルとの組み合わせがいいと思いつきました。

・囲碁とカフェを組み合わせた囲碁ラテアート

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・銭湯に貼ってあるマナーポスターからアイデアを得た
囲碁マナーポスター(外国人の方向け)

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上のものはすべて、囲碁をやる人だけに向けたものではありません。
今までやったことがなかった人でも楽しめるものです。

囲碁だけと向き合ってきたので、
お客さまがすごく多いわけじゃない。

でも本当に囲碁を好きなお客さんや
ひだまりってもおもしろいよねというお客さん来てくれているから成り立っている。

その皆さまがより楽しめるように、
もっと囲碁をいろんな人が楽しめるものにしたい。

一途に向き合えば、必ず光が見えてきます。

まとめ

いかがだったでしょうか。
強すぎるこだわりの背景について書きました。

もっとカジュアルでもいいという人は多いでしょう。
教えるのは囲碁だけだったとしても、
持ち込みでほかのボードゲームの方に場を提供するということだってできます。

飲食店におきかえたとしても、
こだわりの強いお店はたくさんあります。
ソース二度付け禁止だったり、メニューが一個しかないお店だったり。

経営者の数だけお店がある。
世界に一つくらいこういうお店があってもいいのではないでしょうか。
そのような想いをもって、これからも経営を続けます。

将来お店を持つかたの参考になったらうれしいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
気に入っていただけたら、スキやフォローをしていただけたら嬉しいです。

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