「不安になったら読むノート」パニック障害は治ります!治し方を書きました☆

こんにちは、私は2002年にパニック障害を発症し、初期の2~3年ほどは何の疾患なのかも分からずにいました。
その後2005年頃パニック障害と診断され闘病。
2014年断薬に成功し1年ほど経ち、私自身が「もう大丈夫」と思ったのと、主治医の先生の「パニック障害卒業宣言」を期にパニック障害克服としています。
現在は克服後6年目を迎えました。
信頼できるドクターの元その患者がパニック障害を克服したので、信頼度は高い内容となっています!
名前は優光(まひろ)と申します。

今回前半は、パニック障害になって間もない方へ向けて書いていこうと思います。
後半は実践的なことも書いていくので、パニック障害になって数ヵ月~数年といった慢性期に入った方にも読んで頂けたらなぁ。と思っています。
12000文字を超えていますので、少し時間もかかりますが、辛い時は何度も読み返してもいい内容になってますので、みなさんの力になれればと思っています☆

それではよろしくお願いいたします。

パニック障害になった人へ

初期の頃は本当に不安ですよね。

・自分自身どうなってしまったのか?
・この症状はいったい何なのか?
・いつまで続くのか?

といった心配や

・どうして自分だけこんなことになってしまったのか?
・自分は弱い人間だったのか
・自信を完全に失ってしまった
・自分は情けない奴だ

こういった感情になってしまい、自分のことを嫌ってしまったり、生きていくのがしんどくなっているのではないでしょうか?

でも大丈夫です。

パニック障害は必ず克服できます。ちゃんと治ります。
あえて完治という言葉は書きません。
これは医学的にも精神科や心療内科では完治という言葉を使うことはほとんどないからです。
その代わりにあるのが寛解(かんかい)という言葉です。

実際はどれも同じ言葉だと思って大丈夫です。
そんなの気にしないほうがいいです。

ちゃんと学校にも行けるようになるし、仕事も出来るようになります。
家族がいても大丈夫。
私は妻子がいますが、家庭も問題なく過ごしてこれました。
好きなところは行けるようになるし、やりたいこともできます。

誰かと恋に落ちてお付き合いして、結婚だってできます。
デートも大丈夫!
飲んでる薬だって断薬できます。
絶対に大丈夫なので、まずは希望を持って下さい☆

さて、本題に入っていきますが、今回はパニック障害になったら最初にしなくてはならないことを書いていきます。

パニック障害を克服する為には、まずはしっかりと現状の自分を理解することが必要です

パニック障害の診断を受ける前に、色々な身体的な検査をしている方もいると思いますが、していない人もいるかも知れないで一応書いておきますが、、

まずは病院で全身検査をして下さい。
パニック障害を前提としていますが、もしも他の大きな病気であったなら、パニック障害どころの話ではありません。

大前提、体の健康にまったく問題がないことを調べて下さい。

これは必ずやった方がいいです。
パニック障害や不安症に見られる症状の中で、意外と他の疾患により同様の症状がでるケースもありますので。
安心を買うという目的もありますね。

体自体は完全に健康と診断されれば、やはりパニック障害ということになります。
冷静に考えると、体にまったく異常がなく健康という事はとても素晴らしいことでもあるのです。

とはいえ辛いですよね。

気持ち分かります。

でも治りますからね、安心して下さい。

一つずつ進んでいけばいいんです。

その為にまず自分自身を理解すること。

現状をしっかりと確認しましょう。

・電車に乗るのが怖い
・仕事に行くのが怖い
・飛行機に乗るのが怖い
・行列に並ぶのが怖い
・朝から吐き気がする
・薬を飲んでいるのが嫌だ
・旅行に行くのが怖い
・食事に行くのが怖い
・歩いているとフラフラして倒れてしまうんじゃないか?という不安
・今まで何も気にせず出来ていたことが出来なくなって情けない
・現実感の消失がひどい

上げればキリがないと思いますが、それが現在のあなたです。

この事実を受け入れるのは大変なことなのは経験上知っています。

本当に時間もかかりましたし、当時の私は、この自分を受け入れるなんて発想すらありませんでした。

ですが、最短で治したければ「覚悟を決めて早めに受け入れる」

これが本当に大切になります。

私はこれができなくて、受け入れるまでに数年間もかかってしまいまいした。

私の場合は受け入れたというより、時間が長すぎて「諦める」に近い感じでした。

イメージで言うと、砂を入れた袋を担いで歩いていたのですが、心が疲れ切り、そのうち引きずって歩き始め、やがて袋に小さな穴が開き、少しずつ砂は落ちていき、だんだんと軽くなっていったような感じでした。
引きずり始めた頃が、ちょうど諦めた頃といったイメージですかね。

実際これでもいずれは同様の効果はあると思うんですけど、みなさんには重たい砂袋を長々と担いで歩いてほしくないです。

どうせなら、早い段階で袋を軽くして、ゴールを目指して欲しいと思います。

なので今思うと、受け入れる発想を持って早い段階で受け入れた方が良いです。

どんな自分でも自分は自分です 自分を嫌いになってはいけない

先ほど書いたような自分を受け入れるのは本当に大変だと分かっています。

認めたくないですよね。

私は男性なんですけど、「男のくせに情けない」っていつも思っていました。

小さな子供でも笑顔で出来ていることが、自分には出来ないどころか恐怖を感じている。
本当に情けなかったです。
(子供を馬鹿にしている表現ではありません)

でも何を隠そう、それが現時点の自分自身なんです。

まずはそんな自分自身を逃げずにちゃんと認めて下さい。

自分から逃げてはいけない。

そして絶対に自分自身を嫌いにならないこと。

これも鉄則です。

今後、自分を嫌うことはしないで下さい。

誰よりも自分が自分を愛してあげないと、自分がかわいそうです。

それに自分を嫌いになるともう一つ問題が出てきます。

うつ病です。

これもあまり知られていませんが、パニック障害は心の疾患ではないんですよ。
正確には脳の疾患です。

(※パニック障害は病気ではないので疾患と書いておきます。病気、疾病、疾患、障害、といった表現は医学的に決まっている部分があるのですが、長くなるので割愛します。)

脳の誤作動による症状なのです。
これを理解せずに「大変な心の病気になってしまった」と勘違いしていると、どんどん心が疲れてきます。

そうなってくると、日常生活を楽しめなくなったり、やる気が起きなくなってしまい、「うつ病」になってしまいます。

当時の私はこのことも知らずにいたので、負のスパイラルにハマり、完全にうつ病になってしまいました。
パニック障害になると、うつ病は併発しやすいですが、うつ病も治りやすい疾患なので安心して下さいね。

なので、パニック障害を治したければ、絶対に自分を責めたり、嫌いになったりしないことが大切です。

何度でも書きますが、「どんな自分でも大切な自分です」

どうやって自分を好きでいればいいのか?


結論から言ったら、どんなに小さな成功体験でも自分自身をしっかりと褒めることが大切です。
私がそうだったのですが、できたことが小さすぎて中々達成感もないし、喜ぶことがバカバカしくて、今思うと本当に頑張った自分がかわいそうだと感じます。

私の例でいくと、、

・玄関から出てみた
・近所を一周してきた
・コンビニに行ってみた
・駅まで歩いてみた
・シャワーに入ってみた

こんな感じの挑戦です。
これって、客観的に見たら小さなことですよね。
本人には大きなことでもです。
それを自分自身が分かっているからこそ、成功しても素直に喜べないし、つらかったことにフォーカスしてしまうんですよね。

・玄関から出てみたけど、怖くて引き返してしまった
・近所を歩いてみたけど、フラフラして息苦しくなった、もう出たくない
・コンビニまでいけたけど、怖くてレジに並べなかった
・駅まで歩いてみたけど、全身震えてしまって電車に乗るなんて無理
・シャワーに入ってみたけど、そもそもこんなの出来て当たり前、自分は本当に情けない

こういった感じで、せっかく目標を達成しているし、出来ているのにマイナスな事ばかりに目がいってしまい、素直に喜べないし、辛かったところだけ切り取ってしまうんです。

これではいけません。
パニック障害を克服していくには、このマイナスな自己評価の癖を取らなくてはいけません。

要はポジティブになるということですね。
これはパニック障害が治った後の人生にも大きく関わってくる部分なので、せっかくパニック障害になったのですから、この癖を治しましょう。
もしかしたら、パニック障害になる前からこういった考え方をしていたかも知れませんよ。

そう思えば、パニック障害になったことも悪いことばかりではないかなぁ。と思えませんか?
私はそう思います。

パニック障害は一度なってしまうと、大きく自信を失い崖から突き落とされた感じというか、今まで積み上げてきたものが、音を立てて崩れ落ちるというか、なんとも言えない絶望感に陥ります。
私はそうでした。
なので、また積み上げるしかないんです。

パニック障害になる前の自分のことは好きでしたか?
当時の私はパニック障害になる前の自分が好きでした。
過去にとらわれて、やはく昔の自分に戻りたい。昔の自分はこうだった!みたいな感じで、昔の自分が大好きでした。
でも昔の自分に戻れることは、もうありません。
一度パニック障害を経験してしまったらもう戻れないんです。

でも安心して下さい。
パニック障害を克服すると、パニック障害になる前の自分より、もっと自分のことを好きになれます。

そしてここに自分を大切にすることが大切な理由があるんです。
自分のことが好きだった頃は、パニック障害じゃなかったんです。

ということは、パニック障害になっても、それを受け入れたうえで人生を楽しく生きていくことで、自分自身をまた好きになれます。

そうするとパニック障害が邪魔をしてくることはなくなります。

なので大事なのは自分を肯定してくことです。
どんなに小さなことでも自分を褒めていきます。

先ほどの例を参考にしていくと、、

・玄関から出れた、歩くのは無理だったけど、朝日を30分浴びてとても気持ちが良かった
・近所を散歩してみた、少し怖くなってフラフラしちゃったけど、風が気持ちよかった
・コンビニまでいけた、レジには並べなかったけど、次は挑戦してみよう
・駅まで歩いてみたけど電車にはまだ乗れないな、でも駅まで歩いていけた
・シャワーに入れた、息が詰まりそうだったけど、すっきりして気分がいい

こんな感じにポジティブに考えて下さい。
どんな小さなことでもどんどんプラスに考えていきます。

自信をつけるには必ず「自信ノート」を書くこと

ここからはパニック障害のベテランさんでも参考にして頂けたらと思います。

「自信ノート」というのは私が実践していたものなのですが、不安に思っていることを書いて、当日それに対してどうだったのかを書きます。
やってみて下さい。
意外と大丈夫なことが多いです。

例えば、、

来週の打ち合わせが高層タワーになってしまった。
電車もエレベーターも怖いし、打ち合わせも怖い。
発作が起きたらどうしよう。

このように三行くらいでいいので、不安を書いておきます。
そして当日の夜にでも、実際どうだったのかをノートに答えとして書きます。

すると、、

当日は朝から緊張した。
電車は少しドキドキしたけどクリアできた。
冷たい水を飲んでいたのが良かったと思う。
エレベーターはかなり緊張したけど、乗ってみたら大きくて綺麗なエレベーターで全然怖くなかった。
打ち合わせでは最初の10分くらいは予期不安で辛かったけど、慣れてきたら自然と会話ができて、なんなら調子よく話ができた。

この例え分かりますか?

実は問題なく過ごせているんですよ。
確かに朝から緊張してたかもしれない。
電車もドキドキしたかもしれない。
でも電車に乗って、エレベーターで高層階に行き、打ち合わせて調子よく話が出来てるんです。

この事実を鮮明に思い返すために、ノートに書く必要があります。
書かないとどうなるのか?

朝から緊張して、電車でドキドキしてしまった。
エレベーターもやっぱり緊張したなぁ。
打ち合わせも緊張してしまった。

この部分だけが鮮明に頭に焼き付きます。

書かないとマイナスに感じた部分だけが記憶に残るんです。
これは私の経験上絶対にそうなります。
「自信ノート」を書く前の私はずっとこんな感じでした。

確かにノートを書いても最初はそこまで効果は感じられないかも知れません。
ですが、これがいろいろなパターンで実践して、どんどん書いていきます。
ノートが全ページ埋まるころには、もう予期不安はないです。

なぜなら、不安に思うたびにノートを見返して、「結局大丈夫だったんだ」
という事実を何度も何度も見返すからです。
多少の不安があったにせよ、実際は気にするほど大きな事にはなっていないんだな。という事実を自分自身の手で書いたノートで理解して、安心することができます。

仕事以外でも、海外旅行や電車での長旅、デートでもいいでしょう!
どんどん書きましょう。

初期のノートは辛ったことが多めに書かれることになると思いますが、続けて下さい。
どんどん大したことなかった内容に変化していきます。

世界中の大学で研究されていますが、こんな研究結果あります。
「人の不安の90%は現実には起きない」
私もそう思います。
残りの10%は自分で引き寄せているにすぎないんです。
ということは残りの10%を引き寄せない為にも、「自信ノート」を作って理解すると100%起きなくなります。

「自信ノートを」必ず実行してください。
目標は1冊でいいです。
私は何冊も書きましたが、今はもう手元にありません。
主治医にパニック障害卒業を言い渡された時に、全部捨ててしまいました。

6年前の当時の私は、まさか自分がパニック障害についてブログを書いたり、YouTubeで発信したり、このnoteを書くなんて想像もしていなかったので、不要だと思って捨ててしまいました。
なんでもすぐ捨ててしまう性格で、困ったことはそんなにないのですが、自信ノートが今あればみなさんにお見せできたと思うと、ちょっと後悔しています。

TwitterやYouTubeでも「自信ノート」を推奨していますが、フォロワーさんとコンタクトを取ると、途中でやめてしまっていたり、やっていなかったりしています。
そんな方々は残念ながらあまり調子が良くなっていない印象です。
逆に数ヵ月間頑張って続けている方からのDMは明るい内容になっています。

本当に必要な事なんだと確信しています。
是非実行してください!

パニック障害の三原則

パニック障害は病気ではありません。

病気の定義にはいろいろとあると思いますが、言いたいのはパニック障害は死んでしまうような危険はないということです。
パニック障害になって人生狂わされた感はあると思いますが、一時的にガッツリとへこまされているだけです。

正しく学んで、一歩ずつ進んでいけば必ず克服できます。
中々パニック障害になると、関連書籍やネットで調べるということ自体が怖くなってしまいますよね。
その気持ち、分かります。

私も当時は避けていました。
でもなんでもそうですが、学ぶことは大切です。
正しく学んで、正しく恐れるということも必要です。

今回はこれを学んでください。

パニック障害の三原則
・パニック障害は死なない
・パニック障害は気は狂わない
・パニック障害は時間が経てば治る

これもみなさんどこかで気がついているはずなのですが、中々落とし込めていない状態なのではないでしょうか?
しっかりと理解しましょう!

・12年間パニック障害で苦しみましたが死にませんでした
・何度も何度も気が狂うんじゃないかと思い震えましたが、一度も狂いませんでした
・強い発作をたくさん経験しましたが、長くても30分以下でした

これが12年間の私の実績です。
三原則です。

慢性期に入り数年単位でパニック障害を経験されている方は、体感でこの三原則は分かっているとは思いますが、初期の方はこの三原則は本当なので、どうかしっかりと受け止めて、安心して欲しいです。

パニック障害にはレベルがある

パニック障害を克服して分かったことですが、パニック障害にはレベルがあります。
ドラゴンクエストみたいにレベル1からはじまります。
色々な経験をすることによってレベルが上がっていきます。

自分自身が強くなっていくんです。
それはパニック障害になる以前の自分よりも強くなっていくので、いいことだと思います。
レベルが上がるとスライムは一撃で倒せるのと同じで、小さな発作や予期不安なんて気にならなくなりますよ!

所詮は脳の誤作動です。
そんなにパニック障害を恐れたり、発症してしまった自分を責める必要はありません。

脳はおじいちゃんおばあちゃんになっても鍛えられる数少ない部位です。
大丈夫ですよ、一生そのままではないので!

先ほど書いた「自信ノート」をしっかりと実行していけば脳の回路も正常に戻っていき、どんどんレベルも上がっていきます。

なんでもそうですが、努力が必要になってきます。

克服するにも挑戦をしなければいけません。
当然つらいと思います。
初期は発作が頻発するし、慢性期に入れば予期不安との戦いです。

でも必ず乗り越えていって下さい。
最初はボロボロでも、乗り切ったことこそが自信に繋がり、次の挑戦を生みます。
なるべく逃げ出さないようにして下さい。

なるべくでいいです。
なぜかと言うと、不安が酷くて逃げだすと、その印象が大きくて、ショックを受けてしまいます。

私自身何度か逃げ出したことがあるのですが、そうするとレベルが下がります。
完全な敗北は「自信ノート」に書くのも嫌になります。

わたしの経験ですが、立ち直りも遅いです。
逃げ出したことがショックで、同じ挑戦が怖くなるんです。
瀕死の状態でも、乗り切った方が、自信に繋がります。

でも、本当にダメな時は撤退もいいと思います。
YouTubeでも配信していますが、私の考えの中に「心の充電残量」というものがありまして、要はスマホと一緒で、残り数%しか残っていないとき(心が弱っている時)は無理な挑戦は逆効果になってしまいます。

挑戦するときはある程度の充電残量が必要です。
休むときはしっかりと休むのも必要なことです。

私は残量不足な状態で無理に挑戦して、ひどい目にあいました笑
今でこそ笑い話のような感覚ですが、当時、悔しくて、情けなくて、夜の公園で号泣したのを覚えています。

パニック障害を受け入れるために知っておいた方がいいこと

パニック障害は脳の誤作動といいました。
脳の回路は年を取っても修復可能で鍛えられるということもいいました。

でも一つ知っておいて欲しいことがあります。
それはパニック障害になった時点で「脳に損傷を起こしている状態」ということ。
そして「それは完全に完治することはない」ということ。

これはわたしの信頼してた当時の主治医の先生の言葉です。
スポーツ選手のケガと同じなんです。
一回骨折やじん帯を切ったりした時点で、完全に元に戻ることはありません。
後遺症として、違和感やある角度にすると痛むとか様々です。
私も骨折したり裂傷のケガなどもありますが、やはりケガ前の体と比べると、障害が出ています。

でも安心して下さい。
それでも結果は出せます。
みなさんご存じイチロー選手。
ケガの少ないプレイヤーとして日米でも有名ですが、実は結構ケガをしています。
死球で微細骨折や脳震とう、脇腹も痛めていますし、左ひざも四針縫っています。
腰も痛めていますし、ふくらはぎもケガしました。

そんな過去のケガで、からだ自体は若い頃の方が絶好調のはずなのに、努力や挑戦をいっぱいして、とんでもない記録を作ってきました。

そういうことです。
パニック障害も同じです。
確かに脳に損傷を受けてしまったかも知れません。
不安という概念が出てきてしまったかも知れません。
でもわたしは、パニック障害を受け入れて、人生を楽しむことで、パニック障害になる前の人生よりも、さらに素晴らしい人生を歩めると確信しています。

パニック障害になってよかったこともあるのではないか?

これは克服する1年くらい前でしょうか。
そう思ったんです。
パニック障害になる前のわたしは、今思うと恥ずかしいですが、心が病むなんて意味も分からず、考えたこともなく、凹んでいる友人に優しい言葉をかけることもなく、自分勝手な人間だったと思います。
苦手なものや状況、場所がある人に対しても、「何を言ってるんだろう」みたいに接していたと思います。

それに大したこともできないのに、なぜか自信家で、かなり嫌な人間だったように思います。
でもパニック障害になって、どん底まで落ちて、這い上がる期間を通して、人の気持ちを考えるようになりました。
心が疲れたり、病んだりする意味も分かりましたし、苦手なものや場所があるということも身を持って感じることが出来るようになりました。

パニック障害を通して学んだことはかなり大きいです。
確かにパニック障害にならなければ、違った人生があったのは事実です。
でもこれがわたしの人生なんです。
けして嫌にならず、自分を責めず、楽しむことを優先しています。

それに思うんです。
「もしあの時発作を起こさなくても、どこか違うタイミングでなっていたんじゃないか?」って。
当時のわたしは元気いっぱいで、ガツガツ人生を過ごしていました。
もしかしたら、そのままいってたら違う病気にでもなっていたかも知れませんし、もうギリギリで、限界に達して発作という形で起きたんだと思います。

そしてパニック障害を通して出会った人たちもたくさんいます。
ブログを見てくれている人、このノートを読んでくれている人、YouTubeにコメントをくれる人、実際にお会いした人。

ありがたいなぁと思っています。

きっと人生には越えていく壁が人それぞれにあるのだと思っています。

生死にかかわる病気になってしまう人や、大切な人を亡くす人、人間関係が苦手な人だったり、大きな借金だったり、罪を犯してしまう人。
ひどいアレルギー体質の人や、何かしらの障害を持っている人。

なんにも無い人はきっといないんだと思います。

「私にはなんのストレスもないよ」と言っている人ほどなにかあるのかも知れませんし。

生まれた時から障害や病気を持っている方々もいますが、ほとんどの人は最初はなにもないと思います。

そんな中で、ある日突然パニック発作を起こす。

確かに生きづらくなるのは分かりますが、大前提パニック障害で命を落とすこと自体ありません。

しっかりと受け止めて、そして受け入れて生きていくこと。

人生を自分で楽しむこと。

そんな中でパニック障害になってよかった面もあるのではないか?と考えて生きてみて下さい。

わたしはパニック障害になってよかったこともちゃんとありました。

パニック障害は治ります!希望をもって人生を楽しみましょう!

パニック障害は必ず治ります。

まずはこのことをしっかりと頭で理解してください。

絶対に治らない疾患ではないです。

そしてパニック障害になって間もない人は特にちゃんと理解して欲しいので、もう一度書いておきますが、、

パニック障害は死ぬこともないし、気が狂ってしまうこともないし、時間が経てばなおります。

このパニック障害三原則は絶対なので、安心して下さいね!

繰り返しになりますが、人生を楽しむこと、自分自身を好きになること、笑顔で笑って生きること、自分を肯定すること、挑戦すること。

本当に大切なこととだと思います。

自分のことが好きだった頃はパニック障害とは無縁だったと思います。

それが一旦なってしまうと、自信を失い自分を嫌いになってしまい、人生を楽しむことができなくなったように錯覚してしまいます。

そして負のスパイラルに入っていくのが、このパニック障害のめんどくさい部分でもあります。

わたしの場合は完全にこの負のスパイラルにハマりました。

私が情報発信をしている理由

2019年の1月あたりにアイドルグループ、キンプリの岩橋さんが「パニック障害により休養」というニュースを拝見しました。

それまでも芸能人やアーティストのパニック障害カミングアウトは少しありましたが、このあたりから世間の認知度も少し上がってきたような気がします。

わたし自身パニック障害のことを忘れて生きていたのですが、この時ニュースの時は、なぜかアカウントだけ作って何年も放置していたTwitterで「パニック障害」と検索をしたんです。

そしたら、パニック障害や不安症で悩んでいる人があまりにもたくさんいて驚きました。

わたし自信パニック障害になったのは、2002年でインターネットの個人普及以前だったので、わたしは本当に孤独だったのを覚えています。

発症から2年以上、病名も分からず、人に相談しても理解してもらえず、「自分は頭がおかしくなった」と不安で不安で仕方ありませんでした。

そんな経験から昨年の2019年、「パニック障害」と検索して、あまりにもパニック障害で悩んでいる人が多く、「僕に何かできることはないかな」と思って、

YouTubeで「パニック障害を克服するチャンネル」
https://www.youtube.com/channel/UCIRFSZYNUCQIJuAPRnGo5dw

というものを立ち上げたのです。

今年に入ってから「ぱにブロ」というブログも立ち上げました。
https://panic2002.site/

note自体にも数本YouTubeを上げたり記事を書いたりもしました。

とにかく安心してもらいたかった。

わたし自信、発症から数年間、病名も分からず、SNSもなく、同じ症状で苦しんでいる仲間がいることも知らず、、
まったく安心できずでしたので、
「大丈夫だよ」「パニック障害は治るよ」って、まずは言ってあげたかったのかも知れません。

この言葉をもしもっと早く、誰かに言ってもらえたら、12年間の闘病はもう少し早く終わっていたかも知れません。

この言葉を最初に言ってくれたのは、パニック障害を卒業するまで付き添ってくれた主治医の先生です。

パニック障害と診断されてから数年後に、信頼できる先生に出会いました。
先生と信頼関係が築けず、何件か病院を変えたので。
その先生は初診で「大丈夫、パニック障害は治ります」と言ってくれました。

その一言で、わたし自身のパニック障害を克服する戦いのゴングが鳴ったと今でも思っています。

なのでわたしはみなさんに安心してもらいたいのと、みなさんのゴングを鳴らせたくて情報発信をしています。

なので改めてみなさんにも言わせてください。

「大丈夫です!パニック障害は治ります!」

パニック障害専門の先生がそう言って、現にその患者(私)が克服し、今を生きているんです。

これって説得力あると思うんです。

過去の自分なら「それなら自分も治る!」って思ったと思います。

初期の頃は強い発作で苦労して、慢性期は予期不安や苦手な場所や条件が多くなり、嫌気がさしてくると思います。

でも、絶対に治っていきますので、諦めずにいて欲しいです。

最後に

みなさん今回はこのnoteを読んで頂き本当にありがとうございます。

一人でも多くの方が、パニック障害を克服して笑顔で笑って生きていけるようにと思い、過去の自分へのアドバイスのような感じでこの記事を書いてきました。

読みづらかったらすみません。

最近、世界は大きく変わってしまいました。
暗いニュースばかりですが、どんな状況でも一番大切なのは、笑顔で笑って日々の日常を過ごす事だと思います。

たとえパニック障害が治っても笑顔でいられなければ意味がないと思いますし、挑戦や行動するといった生き方は必要です。

老後やお金の心配をしている人を見ていると、いつも不安そうで仕事も楽しそうには見えません。
でもその人たちはパニック障害ではないんです。

そういったことを考えると、パニック障害ではなくても将来の不安やお金の心配、仕事への不安や不満。
こういったことは誰にでも起こり得ることだと思います。

であればパニック障害を克服していく中で、挑戦することや何かに興味をもって集中する力、勉強する力を身に着けておくと、治った後も豊かな人生を送れると思っています。

わたしは「パニック障害が治ったらなんでもできる」と思っていました。

それは大きな勘違いでした。

錯覚していたんです。というかパニック障害のせいにしていたんです。

やれない、できない、上手くいかない、、

全部パニック障害のせいにしていました。

でも、いざパニック障害を克服して新たな人生がはじまっても、やはり勉強して行動していかないと、ものごとは上手く進みません。

確かに制限は解除されるので行動範囲は広がります。

ほとんどそれだけです。

びっくりすると思いますが、治る前と治った後、どう変わりましたか?って聞かれたら、「なんにも変わってない」というのが結論です。

パニック障害も克服間近になってくると、その一年くらいはほとんど克服したような状態になります。
再発率も下がっているので。

その時点で、行動力をどんどん上げていくと、完全に克服した後にいろいろできると思います。

わたしの場合は克服後から再スタートを切ったので、時間を無駄にしてしましました。

電車で遠くに行けるようになっても、そんなにたくさん出かけるかと言われたら、めんどくさくて行きません笑

パニック障害だったころは「治ったら遠くにたくさん行こう!」って思ってたのに。

海外も全然行ってません。「海外旅行に行きまくる」って思ってたのに。

克服後のこの6年で2回しか行ってません汗

地元が北海道なので、飛行機自体はけっこう乗りますが。

言いたいのはパニック障害だろうが、パニック障害じゃなかろうが、行動するかしないかは自分次第ってことです。

パニック障害は人生を考えさせてくれるという恩恵もあります。

わたしは経験してよかったと思います。

できれば5~6年くらいで克服したかったですが笑

そうでなければ、自分勝手で傲慢で、人の気持ちを考えるという選択肢もないヤバイ奴のままだったと思います。

ありがとうパニック障害。

みなさんはそんな人じゃなかったと思いますが、冷静に考えてみると、パニック障害になっていい意味で変化した自分もいるはずです。

そういった部分を見つけられる目を養うことは大切ですし。

人間は他のものごとに対して、長く付き合えば付き合うほど、いい部分ほど見えなくなります。
本当はいい部分は残っているのに。

恋愛と少し似ていて、付き合った頃はお互いにいい部分しか見えず大好きなのに、数年たつとお互いの悪い部分の方が目に付きやすく、ケンカが頻発します笑

いい部分を見る目を持ちましょう!

さて、今回のnoteは12000文字を超えました。

そろそろ閉めさせていただきます。

今回はパニック障害になったらまずは理解しておいた方がいいことを、自分の経験を元に書いてきました。

長い時間を使っていただき、そしてお金も使っていただき、本当に感謝しています。

みなさんありがとうございました。

繰り返しになりますが、

「パニック障害は必ず治ります」

みなさんのこと、心の底から応援しています☆

それではまたお会いしましょう☆


優光



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