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#26 カフーを待ちわびて|原田 マハ

ど真ん中のラブストーリー
私には少し純愛すぎるように思ったが、でも所々、共感できる部分がたくさんあった
自分の境遇に似た物語を自分で選んでいるのか、またはその自分の心を見つめ直すために、小説が自分のところに来てくれるのか不思議だ…
突然現れた幸という存在、現実を受け止められない
またどうせ離れていくから、その時のために傷つかないように自分を守る明青
でも、踏み込んできてくれない明青にも傷つく幸
会ったこともない明青のところにいきなり飛び込んできて、一緒に住み始める
だんだん家族のようになってきて、おばあの面倒も見てくれる
行動だけ切り取ると、愛を感じる
それを率直な言葉として伝えること、言葉にならなくても、それを愛のこもった行いだと受け止めること
人間は、どうしても言葉にして伝え合わないと、相手の本心をつかむことができないのかなあと寂しくも感じる
言葉で好きだとは伝えてもらってないから、自分のためにしてくれたことも信じることができない
何か裏の思いがあるはず
気持ちは言葉で伝えてほしい
伝えてもらわないと何もわからない
そう思って色んな人間関係を築いてきたが、相手の思いは結局行動に現れるもの
相手がしてくれたことをしっかり受け止めて、感謝して、それがどういう思いから行われた行為かということを想像する
想像力を働かせる
言葉だけに頼らず、そういう信頼関係も素敵だし、築いていけるようになればいいなと思う

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