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浅田家(映画)を観て

夜遅くに映画館で浅田家を観ました。地元では今日が初日なのに観客は私と家内の二人だけ、新コロナウイルス感染対策で1つ置きの座席で大スクリーンを独り占めです。

久しぶりの良い映画、感動で涙する事を目的にしなくても良い映画を観た時の心地よいあと味がありました。

パンフレットが目について中に浅田家の写真集が映画の中と全く同じでしたので買ってしまいました。

内容を書いてしまうと観る方の楽しみを奪ってしまう事になるので導入部分だけお話しさせていただきます。お父さんのお葬式から始まり、道楽息子が写真家となって世間を見返す内容かと思ったらそうではなく、全てが最終の場面につながっていく事になるので小さな事でも見逃さないで楽しみましょう。

文学作品やドキュメンタリー作品のように深い話を伝えるような内容では無く浅くて楽しい話に仕上げているのですが、よく観るととても深い話だと感じたのは、他人事だと思って避けているボランティア活動をする小賢しい人やジャーナリスト気取りの素人写真家に対する見方が変わったからです。

写真への深い思いがあるから被災した写真を持ち主やそれを必要とする人に返す事をしていたのだと思います。できればデジタル化修復、良い状態にしてから人物を分類して名前や住所を割り付けてプリントしてお返しすると、もっと検索や見てもらえると機会も増えて返却しやすくなったと思うのです。

現在では、顔認識技術が進んでいるのですからもっと返却が進んだ事でしょう。

家族愛がテーマの映画だったと、それは言っても良いでしょう。