【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 01.03.2024
日本語訳
ロシアの国防産業は、2023年にその生産出荷数を著しく増加させた。この増加を達成した方法は次のようなものだ。その一つは、労働力を約350万人に拡大させたことだ。また、勤務シフトのパターンを多くする、既存の生産ラインを拡張させるという方法もとった。これらと組み合わせて、遊休状態にあった生産能力を再稼働させるという方法もとった。
この増加した生産出荷物の相当な割合が、新規生産ではなく、既存の保管兵器の改修・能力向上処理によって産出されたものだ。一例をあげると、2023年に製造された主力戦車の圧倒的多数が、既存保管車両の改修品である。
砲弾生産能力は2023年に急激に向上した。そして、2024年に生産数がよりいっそう増していく可能性は高い。その一方で、能力の限界があるため、弾薬製造は今後の12カ月の間でピークに達する可能性が高い。
ロシアの対ウクライナ作戦が要求する数量の兵器や弾薬を、同国の国防産業が完全に満たすことはできないけれども、2024年の1年間、ロシアをウクライナよりも物質面で優勢な立場に置くことは、ほぼ確実にできる。
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