見出し画像

戦争の火種

自分が戦争の要因(しかも決して小さくなく)になってるなんて、そんな人、市井には、なかなかいないだろう。

でもね。

「安くていいものを」を望む気持ちが強くなって、実際に、度を越した「安くていいもの」の実現を望む声が強くなれば、いっときUNIQLOさんで話題になったように「どこかの国から労働対価を搾取する」「原材料を買い叩く」みたいなことが横行する。
こういうことが国際的に問題にされれば「戦争」のきっかけだ。この国と同じようにヤバくなっている国が多ければなおのことだ。
「戦争」は両国の国民の怒りがピークに達して起こるわけではない。為政者の思惑で起こる。うちの叔父貴は北の海で米軍の潜水艦攻撃を受けて戦死したが、死ぬまで、たった一人のアメリカ人に会ったこともなかったんだ。アメリカ人に個人的な怒りを蓄積するなんて不可能だったんだ。

だから、ジャニーさんの一件だけで充分に危ない。

一方、外国の安い労働力が流出すれば、国内の労働市場が凍る。失業者は増える。生産効率を考えれば「海外」がいいに決まっている。でも人口が急に減るわけではない。労働力のレベルに合った新しい産業が産み出せない限り、やっぱり、この就業を確保するためには、外国から搾取してくるしかない。

こういうのだって火種だ。

新しいチャレンジは後回しだ。後回しを正当化してくれる政治家が好まれる。面倒臭いし、リスクは怖いから。で。不要不急の都心再開発だ。で、 EV車には出遅れ、半導体市場では負け、食糧のサプライチェーンも組めない。収入は少なくなって、生活コストはかかる感じ。しかも、気がつけばAmazonで買い物をし、PayPayで支払いをし、SNSもTwitterでありFacebookであり、つまり、たいていが外国のもの。外国企業に旨みを吸い上げられちゃってる。

僕ら、ますます貧乏だ。
つまり、戦争してきてどこから巻き上げてこなきゃ。

晴耕雨読ではないが、貧乏になったら貧乏を楽しもう…みたいになれればいいけれど、たいていは、そうはいかない。企業にとって「美味しい消費者」に洗脳されちゃってもいる。

だから、火種の「火」は消えない。

だから「戦争」もなくならないんだろう。見事に無くならないもんな。

まずね。僕や奥さんだけでも止めていくことだろうな。

どんなに変わり者といわれようとも、今年みたいな日照りな中でも「農はたしなみ」を止めないことだし、ご近所さんとなかよく「公」に働くことだし、めったに電車、乗ってどっか行かないことだな。