やることをやらないと気持ちの収まりが悪いのだ
今週はあきらめる、と決断するのにこんなに迷ってしまうとは思わなかった。
昨日は久しぶりの出社土曜日。参加必須の会合が午前中にあるので午後は休みにする予定だったが、午後の遅い時間に大事な会議が入ってしまった。
自宅からかなり遠い場所での会議だったので、帰宅したのは20時前。長時間の運転の疲れもあり、さすがにそこからひと作業する気にはなれず、ギリギリで断念した。
何を断念したのかって?
パン作りですよ、パン作り。
週末は小麦粉とじゃれるのが習慣になっているので、週が明けると次はどんなパンを作ろうかなと考え始める。
久しぶりの出社日だった土曜日の午後を有休にして、午後に帰宅してから作れるものをいろいろみつくろっていたのだが、午後に入ってしまった会議のおかげで、夜帰宅してからでも作れるパンでないといけなくなって、選択肢がずいぶん狭まってしまった。
どうしようかとさんざん悩んだ挙句、全粒粉入りのリュスティックというフランスパン系のシンプルなパンにすることにした。
フランスパン系のパンにはあまりこねなくていいレシピのものも多く、牛乳やバターなどの副材料を入れないため、前日に生地を仕込んで一晩冷蔵庫で発酵させる(低温長時間発酵ってやつ)ことで、小麦の旨みが引き出せたりもできる。
いろいろ新しいことも試したかったけど、たまにはちょっと一息、でこういうシンプルなパンもいいよね、と自分を納得させていたのに。
家にたどり着いたら夜の8時前。
夕ご飯のお鍋の用意はすでにできていて、早く風呂に入れ、酒飲むぞ、と相方にはせっつかれ、いやいやパン作るんだからとはとても言えない雰囲気にぐるぐる巻きにされて、仕方なく今週のパン作りは断念した、というわけ。
いや、正直に言うと、土曜日はまるまる一日出社せざるをえないとわかった時から、パン作りを断念するか悩んだタイミングはいくつもあった。夕方の会議が終わったとき、事務所に戻ると残務が意外に残っていて会社を出るのが遅くなったとき、クルマの長時間運転での疲れを感じたとき。
帰宅して、パンを作る時間はどうやらなさそうだとわかったときには、逆にもう悩む必要がないので、どことなくほっとしたような、そんな感情も湧いてきた。
こう書くと、パン作りが負担になってきているように見えなくもないが、実はパン作りには意外に気合いが必要だったりする。空いた時間にパパッと、というわけにはいかないのだ。
工程の確認、作業場所の確保と清掃、素材の厳密な計量。失敗したらやり直しが効かないのがパン作り。周到な準備と気合が大事なのだ。
ということで、今回はパン作りを断念したんだけれど、週1回はパンを作らないとどうも気持ちの収まりが悪い。
次の土日には、少し気合いを入れて難易度の高いパンにでもチャレンジして、このうっぷんを晴らすとしよう。
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