厳しい要求は信頼の証 - はちみつバター塩パン
今週、古くからの友だちが沖縄に旅行に来るから、お土産になるようなパンを作るように、との指示が奥様からあった。
今日はそのための予行演習。
作り慣れたレシピならわざわざ予行演習をする必要はないんだけど、要求が厳しくてね・・・。
・甘い系だけどほんのり塩味
・旅行中に気軽に食べてもらえるようにミニサイズで
・手がベタベタしたりパンくずがポロポロこぼれるのはNG
どんなパンだ??
これまで作ったパンの中にはそんなのないし、全然思い浮かばなくてググってみたり、YouTubeをあさってやっと見つけたのがこれ。
塩パンは何度か作ったことがある。
少しさっくり目のパン生地にバターのかたまりを巻き込んで焼き上げるパンは、街のベーカリーでもよく見かけるわりとメジャーなパン。パンの上にかけられた塩がいいアクセントの大人のパンだ。
このはちみつバター塩パンは、バターの代わりに、バターとはちみつを混ぜて作ったはちみつバターを巻き込むので、はちみつの香りと甘味があって「甘い系だけどほんのり塩味」という要求にピッタリ。
予行演習の目的は、実はもう一つある。
お友達と会うために奥様が家を出るのがお昼前なので、そこまでには焼き上がっていないといけない。遅刻させるわけにはいかないので、朝何時に起きて作り始めると間に合うかを確認しておく必要があった。
はたして、パン自体はおおむね問題なく焼き上がり、かかる時間も4時間弱ということがわかったので、前日にできるだけ準備をしておいて、朝7時頃から作り始めたら間に合うことがわかった。
しかしここで問題が。
「なんか大きいなあ。この半分のサイズで作って」
いや、これでももとのレシピの3分の2のサイズにしたんだけど。
小さくすればするほど形を作るのが難しくなるんだけど。
「わかったわかった。ほなよろしくね」
・・・。
まあ、それほど難易度が高いパンではないのでなんとかなるでしょう。いやなんとかするしかない。
自分が作ったパンを、食べてみてとお願いして食べてもらうのと違って、"おもてなし"としてプレゼントするためのパンを作るというのは、やはり気持ちの入り方が違ってくるもの。
でも、大事なお友だちにプレゼントするものとして私が作るパンを選んでくれたということは、私のパンをそれなりに評価してくれている、っていうことだよな、ということに気づいて、ここまでパン作りを続けてきた甲斐があったな、と、ひとりほくそえむ木曜日の夜なのであった。
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