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「成果とは何か?」 からむきなおりする

 「成果」とは何か? 組織のあり方を変えていくのは、まず「成果」とは何か?から考え直すことだろう。特に、最近そのことばかり考えている。

 「何をやるか?」ではなく、「何が成果なのか?」ここから問い直さなければ、何をしようとしても合っているかどうか判断つかない、何をしても良かったのかどうか評価できない。考えてみれば単純なことだ。

 ところが、組織で考えると途端に難しいテーマになる。これまで捉えていた「成果」の中身を変えることは、組織のシステム、マネジメントを変えることになるからだ。「現実的には〜」という殺し文句で、一向に変わらない顛末を迎える。

 「収益」が成果である。疑いようもない、成果の定義。しかし、成果とは何か?と問い直すということは、ここから向き合うということだ。成果の定義は組織によって異なる。その組織が、何のために存在するか、を決めるために、MVVやパーパスといった概念を言語化することになる。成果とは、そうした概念によって定まることになる。

 「収益」を測り、そのために最適化していくことが、組織のMVV、パーパスに繋がるのか、点検しよう。多くの場合、こう捉えられるだろう。「直接的ではないが、やっていることの先は収益に繋がる。間接的なところもあるが、収益を見ることが成果に繋がる。」ならば、その「繋がり」を捉えて離さないことだ。

事業上の諸活動 → ユーザー満足? | メンバー満足? | … → ??? → 収益

 結論の収益に焦点をあてていくことで、いつの間にか収益最大化にすべてを最適化し始める、なんてことにならないよう。ユーザーなりメンバーなり、その組織にとって大事とすること(MVVで決めたもの)を測る方法さえ覚束ないとしたら、さっきの「繋がり」とやらはどこへ行ったんだ、ってね。

 収益は「結果」だ。この最も最後にある遅行指標に対して、先行する指標とは何か? その回答を出すのはもちろん組織自身だ。

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