心理学を学んで良かったこと、悪かったこと
こんにちは、パパ造です。
私は放送大学で4年間心理学を学び、認定心理士を取得しました。
「認定心理士」とは、心理学の専門家として仕事をするために必要な、最小限の標準的基礎学力と技能を修得している、と日本心理学会が認定した人のことです。
【引用】
認定心理士とは
https://psych.or.jp/qualification/
もともと、公認心理師を目指していたのですが、以前の記事にもあるように非常に困難な道であると認識しあきらめました。
では、この4年間の学びは無駄だったのかというとそんなことはありません。
心理学と一口に言っても実は非常に幅が広い学問となっています。
一例をあげてみます。
障害者・障害児心理学
福祉心理学
感情・人格心理学
司法・犯罪心理学
社会・集団・家族心理学
産業・組織心理学
進化心理学
神経・生理心理学
学習・言語心理学
知覚・認知心理学
教育・学校心理学
発達心理学概論
これらの他に以下のような臨床心理やカウンセリング・実験などの科目もあります。
思春期・青年期の心理臨床
乳幼児・児童の心理臨床
心理カウンセリング序説
精神分析とユング心理学
認知行動療法
放送大学の心理と教育コースでは、これら心理学の他に教育分野の科目もあり、私は「乳幼児の保育・教育」や「知的障害教育総論」などの心理学とは違った分野の勉強もしました。
【引用】
履修科目案内図 心理と教育コース
https://www.ouj.ac.jp/kamoku/kyouyou/C/info_map/shinri/
色々勉強しました。では、私は目的としていたカウンセリングができるような力をつけることができたのでしょうか?
答えは「NO」です。
確かにカウンセリングの科目もあり、実際に人と接して行う科目もありましたがそれらはあくまでも「体験」の域を出ません。
大学(学部レベル)での勉強は「基礎的」なものであり、実際にカウンセリングができるようになるには、臨床心理士になるための大学院(第1種指定校)などでしっかりとした臨床経験を積むことが重要だと思いました。
相手の心に入っていくには、自分自身を相手とシンクロさせていくような感覚があります。
あなたは、すごく悩んでいる人と同じ苦しみを共有できますか?
それは凄く勇気がいることであり、自分自身も大きなダメージを受けるものです。
色んなケースはあるかと思いますが、カウンセリングを引き受けたら簡単に止めるとは言わない責任感も必要と感じました。
安易な気持ちでカウンセリングなんて出来ないのです。
ということもあり、「自分には無理・・・」と思ったのでした。
では、心理学を学んで良かったこととは?
様々な科目を勉強することで心へのアプローチは色々な方向からできるのだということを知りました。
それは何を意味するかというと、今の自分の力(公認心理師でも臨床心理士でもない)でも違う分野から心理学的なアプローチができるということでした。
例えば、社会心理学や青年期の心理臨床を学ぶことで、企業内で問題となっているのストレスやうつ病などの対策を考えられるようになりました。
実際に、卒業研究ではストレスに関する研究を行い、新年度では会社内の調査を行うことになりそうです。
心理学といえば「カウンセラー」とのイメージがありますが、人が関わる分野には〇〇心理学というものが存在しますので、自分が働いている分野の心理学を学ぶことで現在の仕事+αで仕事の範囲が広がっていくと思います。
私は残りの人生はこれまでの情報システムの経験と社会心理学の知識を生かした仕事をしてみたいと思っています。
では、心理学を学んで悪かったことは?
タイトルとして書きましたが、実は悪かったことはありません。
心理学の知識がつくことでパーソナリティーで人を見る自分がいやになったこともありましたが、それも知識がついた上でのことですので良い面として考える事にしました。
最後に、心理学は心の奥深さを教えてくれました。
色んな人がいる分、色んな考えがある。
心の理解?人の理解?
無理です(笑)
技術が進歩し、人が宇宙に行けるようになった、生成AIで色んなことができるようになったと言いますが全然大したことありません。
人は自分の一番近いところにある自分の心さえ理解できませんので(笑)
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