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パラリアは試行錯誤の結果です【北欧教育とパラリアの比較ーまとめ】

6回にわたり、北欧教育とパラリアの比較を行ってきました。最後にまとめを行いたいと思います。これまでの6つの記事をまとめると、以下の通りになります。



以上のことから、北欧の教育とパラリアの最も似ている点と、最も異なる点についてまとめます。


北欧の教育とパラリアの共通点:無限通りのやり方を認め、一人一人に合った学習サポート


最も似ている点は、学習法が無限に存在することを認め、一人一人に合った学習サポートをすることを指針としていることです。

一人ひとりに課題を設定し、各自が自分なりに成長することを目的とします。一人一人が理解できるレベルから始める指導スタイルを貫きます。


そして、学習サポートのゴールは自立です。

以上が、北欧の教育とパラリアとの共通点です。


北欧の教育とパラリアの相違点:遊びを積極的に採用できていない


北欧の教育との相違点は、遊びをあえて推奨するシステムにはなっていないという点です。


北欧も当然そうだと思いますが、

パラリアは、自由だからといって、何のルールもなく遊び放題というわけではありません。


パラリアは日本の高校生事情を踏まえた上で学習サポートをします。いきなり「勉強はやめよう」というわけではありません。

ただ、「目標は何か」、「その目標に向かってどれくらいの時間をどう使うのか」を、一緒に考えて決めていきます。


この点が、北欧の教育とパラリアとの相違点です。



最後にはっきりしておきたいこと:独自の試行錯誤プロセスに最も価値を置いている


今回ご要望をいただいたため、北欧の教育とパラリアとの比較を行いましたが、誤解されたくない点について最後に書かせていただきます。


私は自分が現場で体感した、学習塾の問題点や今日の高校生の現状を踏まえた上で、パラリアをやっています。

結果的に北欧の教育とパラリアには共通点が多いようですが、少なくとも

「北欧教育が良いと思うから、日本に持ってきた」というものとは明確に異なります。


私はパラリアを立ち上げる前から、また立ち上げる際、立ち上げて4年目になる今でも、「これまでにないプロセスで」学習塾をやることに非常にこだわってきました。


誰かが試してきたものだったとしたら、私が改めてチャレンジする意味がありません。これまでにない新しいものだからこそ、チャレンジする価値があると信じています。


「どこかで学んできたものを日本に持ってきました」のような、単純な話でもありません。逆に言えば、試行錯誤の末にできたオリジナルのものなので、「実証されていない」というツッコミもごもっともです。

しかし、それらをすべてひっくるめて、パラリアという新しい形態なのです。


動的なシステムであり、私を含め関わった全員がいて初めて育つ学び場であると信じています。


●まとめ:北欧教育とパラリアの比較
パラリアは北欧教育と近い特徴を多く備えているが、北欧教育を参考にしているわけではない。日本の教育システムを無視しているわけではなく、上手くバランスを取ることを目的としている。

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