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【第0702稿】俺たちは大事じゃないことも大体漫画から教わっている

アメリカの日本料理を日本人が見ると「こんなの日本料理じゃねぇ!」と文句を言ってしまうくらい、全然日本料理じゃないらしい。

これ、アレに似てるよな。

インド人に日本のカレーを食わせると、「これスゴク美味しい!なんて料理ですか!?」って言われる、みたいな。あるいは、「日本のキムチは甘すぎてこんなのキムチじゃない」とか。

要するに、日本人が日本人の味覚に合わせていろんな国の料理をカスタマイズするように、アメリカも日本料理をカスタマイズしただけなんだと思う。じゃないと、ラーメン屋が名乗る「中華そば」の「中華」だって本来は全部NGってことになっちゃうからね。何中華を名乗ってんだよ、って。

だから日本もね。多少ズレた料理を見ても「どこが日本料理だ」なんて言って目くじらを立てて怒るようなことじゃないし、その国の人たちがそれを日本料理だと思っているならそれでいいじゃない、くらいの寛大な気持ちでいた方がいい。

決して、

「もやしもん」著:石川雅之 10巻より引用

こんな責め方をしちゃいかんのですよ。

「もやしもん」著:石川雅之 10巻(2011/3/25発売)より引用

この反応が正しい。

私の知っているHibachiは、とてもインタラクティブで演劇的な料理です。シェフがさまざまなパフォーマンスをしながら、目の前で料理を作ってくれるというもので、家族や大人数で行くととても楽しいですよ

シェフが手際よく料理を作る、インタラクティブな要素があるのが一般的ですね。なので、テイクアウトよりも店内で楽しむ食事として人気があります。オニオンボルケーノ(※)というのが有名で、5歳のころ、これを見て席から飛び降りて椅子の後ろに隠れたことを今でも妹にからかわれます(笑)

(※:火山のような形にカットしたタマネギの中心をくり抜き、中に油を入れて着火。火がごうごうと火山のように舞い上がる――という演出のようです)

そもそも「ボルケーノ」って英語やん。そんな日本料理があってたまるか!なんてツッコミは野暮ってものでしょ?

※気になる方は「もやしもん」を是非お読みください。

いやぁ、しかしこのニュース記事を読んで真っ先にもやしもんを思い出した俺ってやっぱり漫画大好き脳なんだなぁって思うよ。


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