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YouTuberが消滅する未来(作者 岡田斗司夫)

今回は私もYouTubeでよく動画を見ている岡田斗司夫が書いた本書を紹介します。タイトルはYouTuberですが、これからの未来がどのようになっていくかを予測しており、自分の生活と照らし合わせた時にとても考えさせられる内容になっていました!

私の結論
未来に大きな期待はせず、日々の楽しみを見つけよう

情報社会になり皆んなが個人を重んじる時代になりました。またYouTuber、Instagramerなどの参入障壁の低い仕事がになり皆んなが成功できる気がしていると思います。しかしその分ほとんどの人が失敗する時代です。まずは、大きい事を考えずに自分や家族が日々幸せに過ごすにはどうしたら良いかを考えて行動する事が結果的に良い未来に繋がるように感じました!

次に本書のPointを解説します。

本書のポイント

①未来を予測するための3大法則

著者は現在進行している価値観の変化を大きく3つにまとめています。この3つの法則が未来を予測するために重要な感覚だと本書では語っています。

第一印象至上主義
最初に感じた印象やその時起こった感情を絶対視してしまう現象です。色々な情報がSNSでタイムリーに見れるので第一印象に賛同するような意見ばかり見てしまう事で陥ってしまいます。

考えるより探す
自分の回答を考えるのではなく大勢の意見から自分に合った意見を選ぶようになりました。

中間はいらない
無料画像、漫画、が手に入る時代ですがプロの漫画家が全員失業したかと言うとそうではありません。超メジャーな人は生き残っています。いなくなったのはそれまでそこそこ食えていた中間のプロです。

②AIがYouTuberを淘汰する

YouTuber、Instagramerに関してはグローバル化とAI導入により今後、ますます稼げなくなってくる事が本書で語っており、稼ぐには苦しい時代に突入しそうです。概要は下記になります。

10年ぐらいのスパンで考えた時に機械翻訳によって言語の壁は次第に溶けて無くなっていきます。そうなっていくと日本のYouTuberたちも必然的に海外のYouTuberとの競争に放り込まれることになります。10年前後の世界では「日本だけ」の商品やコンテンツは少なくなってくると思います。また、国内でも芸能やアイドルに市場を荒らされることになるでしょう。

また、バーチャルYouTuberが誕生しており、今は人間が、操っていますが人工知能がYouTuberになる日はそう遠く無いでしょう。そうすると、1日24時間365日働き続けられます。そうすると配信回数も多くリサーチもロジカルにできるので、次第に人工知能が人間のフォロワーを独占する日が来るのではなるのではないでしょうか?

③未来の幸福論

では今後の未来を幸福に生きていく際に
本書では大きく3つのことが書かれています。

未来で生き残るための仕事の見つけ方
大きく2つだけです。
・うまくやっている人の役に立つ
・うまくやっている人の機嫌をとる
身も蓋もない話ですが仕事を突き詰めるとそうなるのです。また気をつけたいのは探すのは「仕事」ではなくて、「人」です。あなたを評価してくれるのは特定の人なので、その人がいない限り報酬や役得も得られないのです。

幸せを諦めるのが幸せの近道
自己啓発本ではマズローの欲求5階層説がよく紹介されますが、最終的な自己実現の欲求を目指すことが大多数の人にとって幸せとは思えません。安定成長していた時代ならともかく、乱世で大事なのはとにかく生き抜くことです。何とか乗り越えられるサイズの苦労、困難を乗り越えた状態が「幸福」なのです。

未来は面白がったもの勝ち
やろうと思えば誰だって何でもできる時代です。
マンガを書いてもいいし、アプリを作ってもいい、商売をやってもいい。
テクノロジーの進歩のおかげで、あらゆることが低コストになり、敷居が低くなりました。また敷居が低い分、大部分の人は失敗します。失敗するのが当たり前なので運良く成功すればラッキーと思うぐらいがちょうど良いのです。

最後に

いかがだったでしょうか?
全文読んでみると、輝かしい未来に対する想いは打ち砕かれます。笑
ただ、挑戦する敷居は下がっているので楽しんで色々挑戦してみる事が良いとも思わせる内容になっていました。
気になった方は是非本書をご覧ください。