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空気を読むってなんだろう...

こんにちは。ぱれすぅ〜です。
今回はぱれすぅ〜が日頃から感じている疑問「空気を読む」について書いていこうと思います。

ぱれすぅ〜は、思春期の頃、よく空気が読めない人と言われました。
その言葉を鵜呑みにしてしばらく過ごしていたのですが、ある日友達にこんなことを言われました。

「ぱれすぅ〜って勘が鋭い方だと思う。相手の気持ちもよく考えて動いているし。」

あれ、、、?
空気を読むの「空気」ってなんだろう。
ぱれすぅ〜の認識が間違ってなければ、空気が読めないと「感が鋭い、思いやり」は対にあるもの。
Weblio辞書によれば、
その場の雰囲気を察すること、暗黙のうちに要求されていることを把握して履行すること、などを意味する表現だそう。

ぱれすぅ〜に対してKYだと言った人間は、
「あなたは人の心に疎いから気をつけなさい」と加えていったのですが、その裏を返せば、
「あなたは私の真意を理解していない。私の期待通りに動いてくれない。」という意味だったのだと思います。

ん?
ぱれすぅ〜が毎年感じるのは、自分自身が年々周りの人が考えそうな行動・思考パターンを把握しやすくなっているということ。年の功かしらw
それはなぜか。
毎日フランス人と喋って、相手の性格を把握しながら返事をしたり、言いそうなことを予測して行動しているから。
これぞ、空気を読むではないでしょうか?


「空気を読む」と「思いやり」:隠された偏見


日本では、「空気を読む」こそが美徳とされています。
だから、意見をはっきり言う外国人は「空気を読む」文化がないと考えている人も多いよう。
その証拠に、海外に住みはじめの一部日本人は、自国では自分の意見を言えない鬱憤を晴らすが如く、自己主張優先で周りの目を気にしない、と言った人もいます。
確かに、日本に比べたら群衆とは異なる価値観が認められやすかったり、個性として成立する場合も多いと思います。しかし、履き違えてはならないのは、「外国人は空気を読んでいない」わけがないのです!

えっでも電車の中でも大声で電話している外国人とか、空気読めてないじゃん!
と思ったあなた。
違います。
これは、日本人的当たり前のルールの一つですが、海外ではそうではないだけで、日本に慣れていない人がやりがちなことなのです。

逆の立場を想像してみてください。
フランスでは、友人や家族と会うと男女問わず必ずビズ(ほっぺ同士でチュッチュする挨拶)をします。あなたは、30人くらいいる内輪のパーティーに行ったとして、全員(友達の友達や友達の家族も含む)と躊躇わずビズができますか?
習慣を取り入れることと空気を読むことは密接に関わっており、似て非なるものです。

ぱれすぅ〜は、外国人でも空気を読んでくれる人はたくさんいると思います。
なんなら、外国在住の日本人よりも、フランス人との方が分かり合えることもあったりします。
そう、空気を読むとは、
「互いの考え方が異なって当然である」という前提のもと、
「いかに相手を見て知っているか」
「いかに相手に思いやりを持って接しているか」
が鍵だと思う
のです。

例えば、ぱれすぅ〜のシェアハウスの大家さんは、ぱれすぅ〜の日本に住む友達とぱれすぅ〜の価値観がズレてきたことで落ち込んでいる時は話しかけてくれたり(大家さんも長年海外に住んでいたので、たくさん励まされました)、一人になりたい時はそっとしておいてくれたりと、「思いやり」を感じることが多いです。
ほぼ毎日大家さんとは話しますが、じっくりとコミュニケーションを取ることで、より空気を読みやすくなり、臨機応変に対応しやすくなっているように思うのです。

フランスでの空気を読む:柔道?


とあるフランス人の先生が興味深いことを言っていました。

フランス人のコミュニケーションは、柔道だ。
イギリス人はテニスだ。

この言葉は何を示しているか。
英語圏の人は、端的な質問とレポンスの繰り返しによってコミュニケーションが成立しているという考え方です。だから、言葉で示したものが大事。
しかし、フランス人は、相手の懐を探って、疑いもかけながら、相手を知っていこうとします。なので、簡潔な回答を即座に求めるわけではなく、いかに詳しく深い部分を時間をかけて知っていくかが大事。

その価値観は恋愛に関しても感じる場面があります。
例えば、フランス人は結婚という手続きをすぐにはしません。宗教的な理由でという方もいますが、「一生ずっと一緒」とすぐに決めないからという意見をよく聞きます。アムールの国と言われるフランスですが、「相手をどんどん知ってその時が来たら一緒になる」という現実主義的な考えが根底にあったりするのです。
なので、50代60代になって子供が独立してから、入籍したというケースも聞きます(逆に別れて、他の人と一緒になるパターンもありますがw)。

話は戻りまして、そういう「柔道」的なコミュニケーション方法のフランスですから、空気を読むの方向性も日本とはまた異なり、でも相手を知っているからこその気遣いで結構奥深いんです。
例えば、こちら↓

日本とフランスの「空気を読む」の違いの一例

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