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ミモザ模様のキルティングコート

ブロカントで毎週のように顔を合わせているヴィンテージ服ディーラーLは、ときどき思いついたように私物を売りに出す。

前日に見せてもらった小さなスカーフをやっぱり買いたくなって、2日連続で彼女のスタンドへ出かけて行ったときのこと。

到着のあいさつからの立ち話中に、なんだか気になる服が視界にチラつく。昨日は端から端まで商品をしっかり見たはずなのに、あんなのあったっけ?

たまらず近寄り手に取って、その軽さに驚く。布の面積から想像していた重量の1/5ほどだ。

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目の細かいキルティング地で、黒地に黄色い花の模様...ミモザだ!
そして、これは明らかに室内用ガウン。だから軽いし暖かいし、超ロング丈なのだ。1950年代の品物だとLは言った。

似合うはずと直感し、試着して鏡を見て納得。斜め向かいにスタンドを構えていた別の友人ディーラーJ(ワークウェアとミリタリーウェア専門の男性)が、試着中の私の姿を見て「えっそのガウン買うの?」という困惑の表情になったのは見逃さなかった。ふふふ、買いますよ、着ますよ外で。

「ずっと好きで自宅に置いてあったけど、もう何年も着てないし売っちゃおうと思って今朝、持ってきた」とLが言う。ああ、2日連続で来てほんとによかった。

ガウンなので、くるみボタンが裾近くまでついているデザインなのだが、1個欠けていたボタンを移動させて、裾はボタン無しに(でないと歩けないしガウンっぽすぎる)。

ほつれているキルト針目を手縫いで補修。ところどころ擦り切れている生地は、刺繍で絵を描くように埋めたら遠目には目立たない。

袖は短め(ガウンなのでね)で、これまた好み。手袋の色合わせで遊ぶのも楽しい。

ビシッとベルトでウエストマークして着るのが好きだ。
もう何人ものヴィンテージ服好き友人たちに「これいつか売る気になったら声掛けて!」と言われているけれど、売らないよ。

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