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痩せたい私と愛しい娘



痩せたい。

思い返せば10代の頃から
暇さえあれば痩せたいと言ってきた私。
10代20代はデブデブでもカリカリでもなく
それなりに楽しく生きてきて
ドカ!っと身体の厚みが増したのが産後。

もう万歳した時の
脇の下の広さったらない。
筋トレに励んでる親族より太くなった腕
隙間のなくなった太もも
入らなくなった宝物の婚約指輪。
撮られた写真の99%は二重顎。
誰が見ても太っている人間になった。

育児を始めた最初の2年ぐらいは
ダイエットよりも子育て!モードで
あまりダイエットした記憶もない。
初めての子育てが子供の成長とともに
慣れてきてまたフツフツと湧き上がった
痩せたい!!という気持ち。
綺麗なママでいたいし
着たいお洋服も着たい!痩せなきゃ!と
ダイエットを開始するも
子育てをしながらのダイエットは
想像以上に難しかった。
寝不足の時は運動する気も起きないし
家族の食事を作りながらの食事制限は地獄。

そして何よりも
私はダイエットしている姿を
この世の何よりも
大切で愛しい存在の娘(以下コパリ)に
見せたくなかった。

平凡な顔の両親から生まれた
平凡な顔の私は可愛い可愛いと
愛されて育ってきたにも関わらず
中学生の頃にはルッキズムに囚われていた。
周りに可愛い子が多かったからかな。
二重幅を広くしたい。
まつ毛を伸ばしたい。
ニキビが、、鼻の形が、、ってね。
ギャルになって濃い化粧でコンプレックスを
隠してダイエットや整形を繰り返す
10代20代だった。

そんな私が何故コパリに
ダイエットしている私を見せたくないのか。
それはルッキズムに囚われる辛さを
知っているから。
ありのままの美しさで強く美しく
生きて欲しいから。
でもそんなことは綺麗ごとで
美しい見た目はやはり得をするのがこの世だと
私は思っている。
美人は3日で飽きるけど
ブスは自分を知ってもらう
チャンスすらないからね。

ダイエットをしていると
うちはツーブロ(夫)の帰りが遅いから
夕ご飯をコパリ1人で食べさせることに
なってしまう。それは嫌だ。
2人で、みんなで同じ物を
食べると美味しいねって楽しい
食卓にしたいしそれも食育だと思うのに。

どうしてママは食べないの?
ダイエットしてるからだよ。
痩せてる方が良いの?
そうじゃないよ。
じゃあなんでダイエットしているの?
痩せたいからだよ。
コパリも痩せたほうが良いの?
↑こんな会話絶対に避けたい。

痩せていることだけが美ではないと
わかっているのに
私は痩せたくてしょうがない。

コパリが生まれてから
この事をずっと悩んできている。

スポンジのように知識を吸収していくコパリに
食材を温めることが出来るのは
オーブンや電子レンジだけだ!って
思って欲しくなくて
一時期電子レンジ断ちを試みた事がある私。イカレ

電子レンジ断ちは極端な話だけど
コパリの中の可能性や定義を
狭める事はしたくない。
コパリはなんだって出来るよ!
誰がなんと言おうととても美しいよ!
って事を伝えていきたいのに
私は今日も体重計に乗っては
ため息をついて食事制限をする。

痩せたい。


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