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#EP02 『MORE SLOW TEMPO』 by はるやまひろし

2024年3月13日(水)より PARK GALLERY にて開催されるイラストレーターの “はるやまひろし” と “なかおみちお” による2人展『MORE SLOW TEMPO』。同じ歳で同じ時代を、それぞれの街で暮らしながら、全く別々の道を辿ってここ東京でゆるやかに出会う2人のイラストレーター。そんなふたりが、ゆっくりと静かに「マイペース」で歩んできたその道すがらで拾ってきた様々なカルチャーを紹介してくれました。ふたりが好きな音楽や映画、そのほかいろいろなことをみんなで吸収・共有することで、2人展『MORE SLOW TEMPO』がもっと楽しくなりますように。


「絵を描く前に音楽やカルチャーがあった」

絵を描く前に、デザインを学ぶ前に、常にイギリスやアメリカの音楽やカルチャーがあった。

音楽。

それがなければ、今につながる職業としてのイラストレーションやデザインを生業とすることを目標にする生き方などを考えなかったなように思う。イギリスの音楽からは風景が見えたたし、アメリカの西海岸の音楽からは匂いがした。ライブに行った時に手にした物販のTシャツは、どこの服屋よりもお洒落に思えたね。

「パンク」を調べていく間に発見した、コピー機で刷ったようなフライヤーはカッコよくて痺れた。

自分でも出来るかもしれない。
やろう。それがはじまり。

「アメリカのサブカルチャーとの出会い」

ぼくや、同じ学年のイラストレーターなかおさんの世代では高校生頃に、ケーブルテレビや衛星放送が家庭に導入されはじめて、MTVやスペースシャワーTVで洋楽や海外カルチャーの洗礼を浴びるようになる。よくわからないけど「世界は広いぞ」といったような。

夜間の専門学校に通ってるころ、タワーレコード、HMV、TSUTAYA、パルコブックセンターにたくさん通った。どこかしらで言えば平日は、飲みに行く日以外は、ほぼ毎日。CDや本を厳選して買ったり、TSUTAYA でいっぱい借りたり。

タワーレコードは基本、音楽目的でも通っていたけど、本のコーナーが充実していて、洋本やアートブックもいっぱい置いてあった。当時スケート、またはストリートカルチャーと呼ばれていたグラフィックアートにも触れることになり、現在につながることになる。さらには今回の展示にも通じている。

スケートカルチャーを中心としたグラフィックアーティストの人たちには、ライフスタイル、精神、造形から、とても大きい影響を受けた。

なかおさんと話をしていると、かつて同じ店に行ってたことも多いようだし同じ本や映像を持っていることも多いみたい。当時は知り合いではなかったけれど、何回もすれ違っていたのかも。その2人がいま展示をする。おもしろいな。

ー はるやまひろし


はるやまひろし × なかおみちお
2人展『MORE SLOW TEMPO』

2024年3月13日(水)~3月24日(日)
場所:PARK GALLERY(東京・末広町 / 湯島)
東京都千代田区外神田3-5-20
営業時間:13時〜20時 | 入場無料
定休日:月・火曜
*3/23(土)は別会場でイベントを予定しているため休廊します。


はるやまひろし(HIROSHI HARUYAMA)
1981年静岡県生まれ、千葉県育ち。 桑沢デザイン研究所夜間部ビジュアルデザイン科卒 好きな音楽のアートワークやTシャツを手掛けることに憧れてイラストレーターの活動をはじめる。日々のドローイングをベースに、ポップながら味わいがあるイラストレーションを、主にステンシル版画・ペン画・ガッシュペインティングで表現しています。絵を描くこと=レコーディングと捉え、シンガーソングライターを中心とした音楽家の考え方には大きな影響を受けて作品を制作しています。
https://www.instagram.com/hiroshi_haruyama

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