#EP02 『MORE SLOW TEMPO』 by はるやまひろし
「絵を描く前に音楽やカルチャーがあった」
絵を描く前に、デザインを学ぶ前に、常にイギリスやアメリカの音楽やカルチャーがあった。
音楽。
それがなければ、今につながる職業としてのイラストレーションやデザインを生業とすることを目標にする生き方などを考えなかったなように思う。イギリスの音楽からは風景が見えたたし、アメリカの西海岸の音楽からは匂いがした。ライブに行った時に手にした物販のTシャツは、どこの服屋よりもお洒落に思えたね。
「パンク」を調べていく間に発見した、コピー機で刷ったようなフライヤーはカッコよくて痺れた。
自分でも出来るかもしれない。
やろう。それがはじまり。
「アメリカのサブカルチャーとの出会い」
ぼくや、同じ学年のイラストレーターなかおさんの世代では高校生頃に、ケーブルテレビや衛星放送が家庭に導入されはじめて、MTVやスペースシャワーTVで洋楽や海外カルチャーの洗礼を浴びるようになる。よくわからないけど「世界は広いぞ」といったような。
夜間の専門学校に通ってるころ、タワーレコード、HMV、TSUTAYA、パルコブックセンターにたくさん通った。どこかしらで言えば平日は、飲みに行く日以外は、ほぼ毎日。CDや本を厳選して買ったり、TSUTAYA でいっぱい借りたり。
タワーレコードは基本、音楽目的でも通っていたけど、本のコーナーが充実していて、洋本やアートブックもいっぱい置いてあった。当時スケート、またはストリートカルチャーと呼ばれていたグラフィックアートにも触れることになり、現在につながることになる。さらには今回の展示にも通じている。
スケートカルチャーを中心としたグラフィックアーティストの人たちには、ライフスタイル、精神、造形から、とても大きい影響を受けた。
なかおさんと話をしていると、かつて同じ店に行ってたことも多いようだし同じ本や映像を持っていることも多いみたい。当時は知り合いではなかったけれど、何回もすれ違っていたのかも。その2人がいま展示をする。おもしろいな。
ー はるやまひろし
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