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コロナとパーク ⑤

予断を許さぬ状況です

思えば「日記を書こう」と書いては辞め、書いては辞めてきた人生だった。高校時代に「自分は天才だ」と思い自身のことを書き始めた日記帳(ただのポエム)からはじまり、BBS、魔法のiランド、Livedoorブログ、Excite ブログ、mixi、myspace、wordpress、twitter、facebook、note、うんぬん。

加藤さんの文章好きですと言ってくれたかつての男たち、女たちは遠くでバスケしたり純喫茶でクリームソーダを飲んだりしている。

イラストレーター Megumi Yamazaki さんの個展の盛況を受けて、一見、通常運転に戻ったかのような賑わいを見せたパークギャラリーだけれど、まだまだコロナは容赦ない。つらみはバックビートにのっかってやってくるのだ。1円の入金もなかった5月の通帳とにらめっこしている。6月は去年の仕事の謝金が振り込まれただけだった。

GIFTED 記念すべき初精算

そんな中、

コロナ禍においてなかなか表現する場所を失ってしまった作家の活動とパークのモチベーションを支援するドネーションプロジェクト『GIFTED』の第一回目の精算が7月1日に行われた。規約では10枚以上(つまり1000円以上)売り上げた作家さんから、支払いが行われる。満たなかったひとは翌月。誰にも支払ってあげられなかったらどうしようとモヤモヤしていたけれど、結果的に何人かの作家さんに払ってあげられたので本当によかった。

そして、この時に動いたのはお金だけじゃなく気持ちだということも知った。定期的に毎月こうやって作家さんとコミュニケーションして声をかけあう喜びみたいなものが、またいいなあと思った。最近の活動みてますよ〜。とか。以下、交換しあった言葉の中から印象的だった声を紹介します。


不特定多数の誰かのもとに(少なくとも10人以上の)自分の作品が届くって、こんなにうれしいんですね
いい絵ができたら真っ先にパークさんに出展したいです
パークの好きな作家さんたちとポストカードで並べて嬉しい


ずっと続けていきましょう

恐れ多くてここでは紹介できないようなうれしい言葉もいただきました。「ルパンが盗んで行ったのはあなたの心です」的な。売れたのはポストカードではなく、ぼくの、あなたの、心でした。

カードを買ってくれた人が、手紙を書いて、またそれを誰かに送っていると思うと、想像するだけで、なんだか小さな旅に出かけたような気持ちになれます。

GIFTED は、ワクチンの普及、もしくはみんながマスクをつけなくてもよくなるくらいの頃まで、いや、もしかしたら、パークが続く限り(この温度を忘れないために)やろうかと思っています。

今からでも遅くないので、参加いただけるとうれしいです。データを送るだけなので。引き続きどうぞよろしくお願いします。

GIFTED(ポストカードを買って贈るだけ支援)
https://parkgifted.thebase.in/


加藤 淳也 プロフィール
1982年生まれ。2002年、下北沢のスズナリ横丁の小さなバーでバーテンダーをやりながらライブハウスのスタッフを兼任。数々のライブイベントのオーガナイザーを務めながら音楽レーベルを立ち上げる。2005年、写真家やアートディレクターが所属するエージェントに勤務。第一線の広告の現場で、制作のノウハウを学ぶ。2008年、ウェブメディアやギャラリーを運営するデザイン会社へ転職。ディレクターとして2012年に独立。以後、クリエイティブな機能を持つアートギャラリー PARK GALLERY として、実店舗を東京・末広町で運営しつつ、広告制作や本の編集ディレクションを手がけている。ラップユニット WEEKEND としてアルバムを2枚リリース(2012年に解散)。2016年より、毎年神奈川県で大豆の農業体験イベントを運営。

加藤 淳也 instagram
https://www.instagram.com/junyakato_parkgallery/

ラジオはじめました
https://youtu.be/lPiPHjCaPmc




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