EVERYTHING FLOWS #39 by illustrator はるやまひろし
—— 踊ってくれたっていいんだよ。
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2022.1.28(FRY)
ARTIST:FOXYGEN
Foxygen のアルバム『...And Star Power』を聴いていると他人のレコード棚の前に立って眺めているようなトリップ感覚がある。
他人の本棚やレコード棚を眺めるのって楽しい。悪い趣味だって?そんな事は言ってないって?そうだよね。だってあなたも好きだよね?
プレイリストみたいなものかな?ちょっと違う。ミックステープやプレイリストも楽しくて好き。棚とプレイリストってなにが違うかっていうと、プレイリストっていうのの多くは意識して作り込んでいるものだ。自分で作る時もそう。
棚っていうのは、あなたそのものであり私そのもの。ああいう時代もあったよね。良いこと悪いこと。あんなことあったな。こんなことあったな。謎歴史もお忘れなく(笑)。
大好きなレコードは部屋の良いところに飾って。レコード棚の上段の方には、大好きなのが集まっている。いいコレクションでしょう!
中段の方には、これはたまに聴くけど良いんだよね~。元気がない時はコレ!そしてこれは名盤で …。
だけじゃないでしょう。
目立たない一番下の段には大ヒットしたレコード、流行りに乗っかって買ったレコード(今はあんま聴いてないかも …)。映画館で興奮して買ったサントラ(風と共に忘れてたわ …)。ん?こんなの買ったっけな …。
レコード棚の下段に関してはシニカルに言い方になってしまったけど、是非聴いてみて!お気に入りより面白いトリップやタイムトラベル、楽しいことあるかもよ?
そう。面白いトリップ。
本稿の主人公フォクシジェンを聴いていると、冒頭でも述べた通り彼等の部屋、レコード棚の前に立っているような感覚がある。楽しい音楽をレコードプレイヤーに乗せてかけている。踊ってくれたっていいんだよ。
1960年代~70年代を中心とした、あのヒット曲のような曲。あのスターの有名な曲のような曲。大好きなあのパンクバンドのフレーズ?、映画のエンディングで感動したあの曲のような曲。
言葉を並べると統一感がなくて薄味なアルバムになりそうだけど、このバンド、プロデュースが上手い。多分、アルバムもコンセプトになっていて部屋のレコード棚の様な自然さがあって違和感がない。
実は本稿ではレコードという言葉を連発しているんだけど、このアルバムの質感へのこだわりを感じるから。やってるよね?プロデューサーのジョナサン・ラドーさん。
オリジナルの打ち出しというよりは、コラージュ / サンプリング的。それでも薄味にならないのは、狙いやコンセプトでそうしてる訳であって、個性の強い2人だからだと思う。
MV 観るとフロントマンの Sam France(サム・フランス)の振る舞いはグラムロックのスター?? ちょっと違うか。
聴いて、観て、書いた。どうだろう?ヘンテコリンな印象しか残らないんだよな。
どうにも掴めない2人組〜
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Star Power Suite
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Follow the Leader
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On Lankershim
妄想アートワークのバンドTシャツ一緒につくりませんか?
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