【子どもがいなくても知っておきたい*児童虐待キソのキソ】
児童虐待を知ったら通報しなきゃいけない
これ、国民の義務って知ってました??
児童虐待の通告は、自分に子どもがいようといなかろうと関係なく、国民全員に課せられた義務です。
近所で変な子どもの泣き声がする…とか、子どもが裸足でウロウロしてる…など、異様な様子が続いたら、まずは児童相談所へ通告しなければならないんですね。
今回は、人から人に対する暴力についての記事を3本連載にしてみます。
本日は「児童虐待」について。
そもそも児童虐待ってどうして起こるの?
児童虐待は誰にでも起こりえます。
加害者は初めから「さあ!子どもをいじめよう!」なんて考えていたわけじゃないんだと思います。
児童虐待はこんな時に「起こりやすい」と考えられています↓
1)親の要因:精神的に不安定である、障害や疾病を持っている、望まない妊娠をした等
2)養育環境:親が無職、地域で孤立する等
3)子どもの要因:子どもに障害や疾病がある、育てにくい子どもである等
「こんな状況だと児童虐待が起こりやすいのかぁ」という程度に知っておくと、事案を察知するためのアンテナ感度がよくなりますね。
児童が主役の法律には、この2つがあります。
児童福祉法(1947年)
児童虐待防止法(2000年)
児童福祉法は、子どもが健やかに育つためのルールを定めた法律です。
その昔、子どもをただの労働力やただの弱者として見ていた時代があるため、その反省を活かして子どもの立場を守るための児童福祉法ができました。
児童虐待防止法は、制定してから20年ほどしか経っていないんですよね。
その名の通り、子どもの問題の中でも「児童虐待」にフォーカスして定められた法律です。
高齢者も女性もそうですが、弱者は暴力の矛先になることが珍しくありませんよね。特に子どもは知恵も抵抗力も弱いので大きな問題になりやすいものです。
児童虐待と言ってもどんな種類があるんだろう?
児童虐待にも定義がきちんとあります。
次の4つが児童虐待の定義として定められていますが、単体で起こることもあれば、複数重なることもあります。
・身体的虐待:殴るなど、体に危害を与える行為
・性的虐待:子どもに性的いたずらをする他、大人の行為を見せることも含みます
・ネグレクト:ご飯をあげない、風呂に入れないなど
・心理的虐待:「お前なんか生まれてこなきゃよかった」など、心を傷つける暴力
このような現象を見かけたら、児童相談所へ通告します。
立入調査と一時保護
保護者が児童相談所の介入を拒否しても、児童相談所は現場に立ち入ることができます。
さらに、緊急的に子どもを保護する必要がある際は、一時的に児童相談所が子どもを預かることができるんですね。
例えば、
私が以前担当した方は精神疾患の病状悪化で入院することになったのですが、子どもと2人暮らしだったため児童相談所が介入し、子どもの一時保護を進めました。
児童虐待の相談先
もし、児童相談所への通告に敷居の高さを感じたら、
子ども家庭支援センター
へ、相談してみるのもアリだと思います。
児童相談所に比べると話しやすいかもしれませんし、とても親身になって相談に乗ってくれますよ。
国としては児童虐待のフリーダイアルも設けているので覚えておくと役に立つと思います。
体調を崩したら119、警察を呼びたい時は110、児童虐待は189
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人から人への暴力に関するnote連載2回目は、高齢者虐待です↓↓
人から人への暴力に関するnote連載3回目は、家庭内暴力です↓↓
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