牡蠣焼き、アオナの一夜干し、風呂吹き大根

初めて数ヶ月。だんだんに冬らしくなってくる「あて」の内容を見返すと、あらためて四季があることのありがたみを思う。

牡蠣焼き
牡蠣の殻を外した中身をすり鉢で擦って、味噌味醂、適当な野菜を刻みいれたペースト状のものを、外しておいた殻に詰めて下火で焼いてつまみにする。
東北ではホタテでやるという貝焼きを、牡蠣を使ってやってみたもの。牡蠣の旨味と味噌の香ばしさが良いあてになる。
殻の大きさの都合で、溶き卵を流し入れることができなかったが、次は「牡蠣味噌」を作る段で混ぜ込んでみると面白いかもしれない。

アオナの一夜干し
小さくてもさすがはハタの一種、干すことで凝縮された旨味は断然たるものがあった。しかし身が締まり過ぎて食べずらくもあったので、これはカットして皿に盛った方が良いかもしれない。
刺身、ちり鍋以外を試したのは初めてだったけれど、これならば天ぷらにしてみてもさぞ美味しかろうと思う。

風呂吹き大根
この季節、凍えるようにして店に入って一息つこうという時に、熱々の風呂吹き大根がお通に出されたらどれほど幸せだろうと思って、良い大根が手に入った時には必ず作るようにしている。そしてその度に、昔とあるで料理屋で食べた、まるで大理石を切り出してきたかのような断面の美しい風呂吹き大根を思い出して、まだまだ及ぶところではないと痛感させられるのだが、まぁ多少理想から外れたところで寒い日に食べる風呂吹き大根がまずかろうはずがないので、あまり深く考えないでおこうと思う。
万事シンプルなものほど、突き詰めるのは難しいということかもしれない。

#牡蠣 #貝焼き #大根 #アオナ #一夜干し

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?