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保育士の犠牲の上に成り立つ保育園運営

今回の記事は、保育士として仕事をしている私が今置かれている状況と、そこから見えてきた保育現場の現状、私の思いや考えを書きたいと思います。

これから書く内容は、読んでくださった方の置かれている立場や、状況によって、様々な思いがあると思いますが、1人でも多くの方に読んでいただけたら嬉しいです。


私のいる保育園では、朝と夕方の延長保育時間を担当する職員の人数が足りず、日中保育をしている職員が超過勤務という形で補っています。
サービス残業ではなく、ちゃんとした保育業務としてお金は発生しています。
でも、
週5日通常勤務をした上で、週3回1時間半の保育業務。
書類仕事や子供の状況によって十分な休憩時間が取れない中
8時間半の勤務時間、子供たちが笑顔で過ごし、怪我なく家庭に返す。
その上で一人一人の発達を保障する。
日々の通常勤務だけでも、体力的にも精神的にも疲れます。
それなのに、さらに1時間半、気の抜けない時間が続く。
疲れが取れないまま、翌日を迎える毎日です。

こんな状態で、家に帰ってくる私にはもう余裕はありません。
家はぐちゃぐちゃ、我が子にはイライラ、食事を作る気力もなく、お惣菜に頼る日も多くなりました。
中学生になった娘が試験前で部活なく早く帰ってきているからと、夕食作りを手伝ってもらう。
この日々が続き、疲弊していた私は大好きの保育の仕事を辞めたいとさえ思いました。


これは今私が置かれている状況ですが、同じような状況の中で仕事をしている保育士は少なくないと思います。
保育園ごとに状況は違えど、心と体は疲弊し、それを癒す余裕もなく、また子供たちのためにと職場に向かう。
そんな保育士がたくさんいると思うんです。

保育士は優しくて責任感の強い人が多いから、子供のため、保護者のため、職場の同僚、現場を良くしようと頑張ってくれている上司のため、誰かのためにって無理しながら仕事をしている人が多いんです。

そんなに無理してまで仕事をすることないんじゃないかって思う人もいるかもしれません。
でも、私たちが
こんな勤務できません。
こんな給料じゃ働きたくありません。
そう言って、保育士が辞めてしまったら、保育園は成り立たなくなって、保護者が仕事ができなくなる。子供はさらに辛い思いをする。それを理解してるから、みんな頑張っているんだと思うんです。


子供の人権を守りましょう
安心安全の保育をしましょう
一人一人の発達を保障しましょう


それをするのは私たち保育士です。
でも、私たちの人権は?
保育士の安心安全は?
一人一人の発達を保障するだけの余裕は?

今の現場にはこれがないんです。


保育士にだって大切な家庭があるんです。
親が我が子と向き合うことがどれだけ大切かわかっているのに、向き合う余裕がない。
こんな思いをしてまで保育士を続けていく必要があるの?


子育て支援、保護者支援、子育てをしていても働きやすい社会
そう言われるたびに、保育園が担うものはどんどん多くなっています。
でも、その支援子供のことを考えられていますか?
そこを担っている保育士のことを考えられていますか?

私にはそうとは思えない部分がとても多いです。
子どもも保育士も置いてけぼりです。

辛辣な言葉ではありますが、
保育士の優しさと責任感の上に、今の社会はあぐらをかいていませんか?


こんな環境の中でも、子供のために必死になって仕事をしている保育士が全国にはたくさんいること、1人でも多くの方に知ってもらいたいです。

今頑張っている保育士が、心からの笑顔で子供と向き合って、保育園の子供たちも、職員も安心して過ごせる保育現場になったらいいな。
保育の勉強している学生が、夢に見た保育現場で子供と一緒に楽しく成長していける保育現場になったらいいな。

これが今の私の願いです。


そして今の私の素直な思いです。

支離滅裂な内容だったかと思いますが、
最後まで読んでくれてありがとうございました。

何か感じることがりましたら、コメントいただけると嬉しいです。

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